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落馬って、実際によく起きるのでしょうか?

落馬は背の高い馬の上から落ちることです。落馬をすれば大きなケガをする可能性は高いと言えます。止まっている馬から落馬するのであれば、最小限のケガで済む可能性はありますが、馬が速歩や駈足をしている時ではどうでしょう。

身体的なケガはもちろんのこと恐怖心も持つこととなり、すぐに乗馬復帰できないこともあります。なかには「また落馬をするかもしれない」という恐怖から辞めてしまう人も少なくありません。

乗馬を楽しむため、落馬を防ぐために落馬の原因を学ぶ必要があります。また落馬をした時に大きなケガに繋がらないようできることを知っておきましょう。

落馬ってどんな時に起きるの?

落馬って、実際によく起きるのでしょうか?

落馬が起こる原因はいくつかあります。それはあらかじめ予測できるものもあれば、予測不可能なものまで様々です。

「失敗は成功のもと」落馬から学ぶこともあるとはいえ、落馬はなるべくしたくないですよね。落馬がどのような時に起きるのかを知っておくことで、
リスクを回避することに繋がります。ではどのようなことが落馬に繋がるんでしょう。ここでは落馬が起こる原因を紹介します。

馬装の不備

騎乗する前に必ず馬装点検を行います。その中でも特にしっかり確認しないと落馬に繋がってしまうのが腹帯です。

腹帯は騎乗者が座る鞍に繋がっています。そのため腹帯がしっかりとしまっていなければ、鞍がズレてしまいます。ズレた鞍の上で騎乗バランスを保つのは、どんなに乗馬が上手い人でも難しいことです。

馬が止まっているときにズレるのであれば対処しやすいと言えますが、腹帯は運動するなかで緩んでしまうことがあるので、気を付けなくてはいけないポイントと言えるでしょう。

馬の動きの変化

馬はロボットでは無いので、重心を下げ過ぎてつまづくこともあります。体の大きな馬がつまづくので、騎乗者は大きな揺れを感じることでしょう。

そんなとき騎乗者が気を抜いて乗っていると、一緒に前のめりになってしまい落馬してしまうこともあります。何があっても騎乗バランスを取り続けなくてはいけません。

また馬は臆病な動物なので、急に大きな音がしたり前後の馬の予想外の動きに驚き、立ち上がってしまったり走りだすこともあります。そんな時慌てずに対処できないと落馬に繋がることがあります。

道路に面した乗馬クラブなどではレッスン中に、先生が馬の停止と騎乗姿勢を保つ指示を出し、エンジン音の大きい車やバイクが通り過ぎるのを待つ姿が見られるのは、このような理由があると考えられます。

実力が伴わない

受けているレッスン内容のレベルに自身の実力が伴わないことで、馬に無理な指示を出してしまったり、馬の勢いを抑えることができなくなり落馬に繋がることがあります。馬と人がコミュニケーションを取れていなければ、馬に勝手な行動を許すことになってしまいます。

駈足のスピードを落としたいのに、抑えられずていけなくなるなどが挙げられます。

落馬すると必ず大けがをするのでしょうか?

落馬って、実際によく起きるのでしょうか?

落馬をしたからと言って大けがをするとは限りません。乗馬クラブのレッスンでは必ずヘルメットとプロテクターの着用を義務づけられていることが多いので、ちょっと落ちたくらいでは大きなケガをすることはないでしょう。

しかし落馬をした状況によって大きく変わると言えます。土でできた馬場内での落馬であれば、ある程度クッション性がありますが、コンクリートや砂利であればケガすることが考えられます。また落馬の拍子に馬場を囲う柵にぶつかることでケガをしたり、落ちた位置が悪く馬の肢に当たったり、暴れる馬に踏まれる・蹴られることも可能性としてはあるのです。

馬は落馬した人を踏んでしまわないよう避けてくれる動物ではありますが、馬自身がパニックに陥っていれば分かりません。最悪な場合ちょっとしたケガでは済まないこともあるので、しっかり気を付けて乗馬を楽しむ必要があります。

落馬しないための注意点

落馬って、実際によく起きるのでしょうか?

落馬を考えずに力を抜いて楽しめることが1番のポイントではありますが、他の人が落馬をしている姿を目撃したり、落馬の話題を耳にすると、自分にも起こるのではないかと心配になります。落馬をしない為にあらかじめ自分でやっておくことができることはあります。

ここでは落馬しないためにできること、注意点を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

体幹を鍛える

騎乗姿勢を保つことができれば、ある程度の揺れはバランスを取ることができ落馬を免れます。そのためには体幹が鍛えられている必要があります。

体幹を鍛えることが、正しい騎乗姿勢を作り長時間保つことができるコツです。落馬を防ぐ第一歩として体幹トレーニングを取り入れてみましょう。

落ち着く

何か落馬の原因となることが起こった際、馬を落ち着かせなくてはいけないのはもちろんのこと、騎乗者自身も落ち着かなくてはいけません。突然落ちそうになるのですから、慌ててしまい思わず「キャー」と声を挙げてしまいそうになる気持ちは分かります。

しかしその声によってさらに馬を興奮させることになり、自ら危険を招いていることになります。声は出さず深呼吸するくらいの余裕を持ちましょう。

馬の情報を得る

馬によって嫌いなことが違います。長鞭を使われるのが嫌い・拍車が嫌い・腹帯を占めるときに暴れる・大きな音に反応する、このように馬の嫌いなことを知ることで、落馬に繋がる可能性のあることを知ることができるのです。

騎乗する馬の嫌いなことを行わない、注意して行うことで、落馬する可能性を低くすることができると言えます。

大人しい馬に乗る

自分の乗馬技術に自信がまだない、落馬が怖いということであれば、落馬の可能性の低い大人しい馬を選んで騎乗するのも一つの手です。乗馬クラブには元気な馬だけでなく、のんびりした性格の馬も数多くいます。

大人しい馬にだけ騎乗するのは、上達の妨げになるようにも考えられますが、まずは乗馬を楽しむことが大切です。恐怖心を持った状態での乗馬は楽しいとは言えません。力を抜いて乗ることができるようになるまで、お気に入りの馬と練習しましょう。

もし落馬しそうになったら

落馬って、実際によく起きるのでしょうか?

実際に落馬しそうになると、人は驚き頭が真っ白になる人がほとんどです。また恐怖心もありパニックを起こすこともあります。

しかし落ちそうなときこそ冷静になり、手綱を離してはいけません。手綱を持っていることで落馬してもぶら下がる形になり、頭からの落下を防ぐことができるからです。また手綱を持つことで周りの馬を巻き込まなくて済む可能性が高くなります。

ただ落馬しても馬が止まらず、手綱を持っていることで引きずられてしまう危険性を感じた時には、離さなくてはいけません。瞬時に判断するためにも冷静さは保っていましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。どんなスポーツでもケガのリスクはあります。しかし乗馬の場合、馬と共に行うスポーツということもあり、馬の動きを予測し落馬を回避する必要があり、難しさを感じることでしょう。

乗馬クラブでのレッスンでは大きなケガに繋がる落馬は少ないと言えますが、気を抜いて騎乗するのは危険です。落馬の原因を頭の片隅に置いて騎乗するようにしましょう。

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