乗馬用語集

馬の首あたりをポンポンと軽くたたき、感謝の気持ちを伝えること。
また騎乗する前や下馬した後・馬への指示が伝わった際におこなう。馬とのコミュニケーションの一つでもあり、馬の意識を自分に向けたいときにもおこなう。

馬の手入れをする道具の一つ。馬が汗をかいたときや洗浄し濡れているとき、馬体の表面だけでなく、体毛の中に残っている水気を切るために使用される。
窓掃除で使われるワイパーのようなもので、馬の背から腹にかけスライドすることで、水分をしっかりきることができる。

馬具の一つ。馬に乗る人の足を掛ける馬具。鞍(くら)の両側に吊下げられている。
古代インド(紀元前2世紀頃)で発明され、当時は馬に裸足で乗っていたため、 足の負担の軽減をするために革製や繊維製のロープを、鞍からぶら下げて、そこへ足を掛けて騎乗していたという説が有力です。
輪に足を通して掛けるタイプと、足のつま先部分を包み込む足を載せるタイプの2種類ある。ただし、完全に足を深く通さずに、足先を軽く乗せて使います。

鐙から足を外し脚を開放した状態で乗ること。乗馬初心者が、馬の上でおこなうバランス練習の一つ。
鐙上げをすることで、馬の動きを感じやすくなり、騎乗する感覚をつかみやすくなると共に、身体の安定性も養うことができる。また体感の強化や姿勢の矯正といった効果もある。
大変つらい練習法であるが、効果は期待できる。
鐙上げでは、常歩・駈歩・地上横木・キャバレッティをまたぐ練習などがおこなわれる。

鐙を鞍に吊るす際に使用する細い革製の紐。
鐙の長さは騎乗者によって変える必要があるため、長さ調節できるよう作られている。
鐙革の長さは、騎乗者・馬体の大きさによって違いは出るが、指の先端から脇の下までの長さが目安となる。
騎乗者が鐙に足をのせるときに支えとなるため、負荷がかかると言え、素材には強度があり柔軟さもある本革が使われることが多い。

馬の背中にできる傷。
鞍の位置の不具合や腹帯をしっかり締めていないことにより、鞍と背中が擦れてしまい傷ができる。また騎乗者の乗馬技術が未熟であることも原因として挙げることができる。
鞍傷を防ぐ方法として、ゼッケンにと鞍の間にゲルを乗せたり、ゼッケンとき甲の間に隙間を開け、擦れないよう装着するなど予防が大切になる。
また馬の毛の手入れ不足も原因となる場合があり、汗や水で濡れた状態のまま放置せず、タオルで拭くなどすると良い。

自分の乗る馬と前の馬との間に、約一頭分の距離を取ることを一馬身という。
グループでの乗馬レッスンなどでは、一馬身の距離を取るといった指示を受けることもある。
距離で表せば、馬が走り身体が伸びた状態の、鼻先から尻までの長さで約3メートルになる。馬の大きさによって違いがあるため、あくまでも目安である。
騎乗者が一馬身を確認したい時には、自分が乗っている馬の耳の間から、前の馬の後肢元が見える距離で進むと、一馬身の距離を保つことができる。

馬の手入れの一つ。馬の蹄の裏に詰まった藁、おがくず、泥、石、汚物などを掻き出し取り除く作業。
裏堀には鉄爪(てっぴ)と呼ばれる手入れ道具を使用する。へら状の物、かぎ状の物、ブラシ付きの物など様々なタイプの鉄爪がある。
裏掘りをする事は、蹄の角質の腐敗を防ぐとともに、怪我や病気・脚の不調の早期発見など、馬の健康状態を確認する為にもおこなわれる。
朝の馬房掃除や騎乗前と騎乗後の、1日に2回は裏掘りをすると良い。

馬術競技の一種。数十キロメートルの長距離を馬と共に数時間かけ野外走行すし、タイムを競う耐久競技。
馬のマラソンとも言われている。
乗馬技術はもちろんのこと、馬との信頼関係・トータルケアの知識が求められる。
長いコースは複数の区間に分かれており、区間ごとに獣医師が馬の健康診断をし、競技を続行するかの判断をする。
競技に参加するのは選手と馬だけではなく、出場する人馬のサポートをするクルーがいる。クルーは決められたエリアでのみ人馬に接触することが可能で、馬に水を飲ませたりクールダウンをおこなう、F1で言うピットクルーにあたる。
アメリカ合衆国で行われる「Tevis Cup(テヴィスカップ)」が世界的に有名な大会である。また日本では「全日本エンデュランス馬術大会」が行われている。

調馬索で繋がれた馬を運動させる時や、レッスンの際に動かない馬に対し指示を出すのに使われる馬追い用の道具。
騎乗者の脚で行う指示と同じ働きかけを行う物で、使用することで馬はより活発に動くようになる。
馬上で使用することはありません。長さが160㎝~200㎝あり、鞭は半分はひも状となっている。

障害飛越の時に使用する障害物の一つ。棒状の障害物で台にのせ馬に飛越えさせたり、地面に複数並べて馬にまたがせる。地面に並べた横木を地上横木とも呼ばれる。「よこぎ」「よこぼく」と呼ばれることもあります。
慣れている馬は気にせずまたいでくれるが、慣れていない馬にとっては怖いもので、またぐことを拒否する馬もいる。
障害飛越の準備段階でのトレーニングとして使用されることが多い。

障害飛越の時に使用する障害物の一つ。
二つの障害物で構成されたもので、一つ目の障害物から少し離したところに二つ目の障害物が置かれる。
幅と高さが感じられる障害と言え、この幅と高さを変えることで、難易度も変わる。
ちなみに一つの障害物は垂直障害と呼ばれる。

鞍の腹帯から伸びた手綱をハミ環を通してから折り返し、騎乗者の手もとに伸ばす手綱の持ち方。
テコの原理を利用する折り返し手綱は、通常よりも軽い力で馬の顎を手前に引くことができる。
頭をあげる癖がある馬に、頭を上げさせないようにしたい時に有効な手綱の持ち方と言える。
強い制動力を与えることができる反面、馬の推進する力まで押さえてしまうことがあり、前進気勢が無くなることがある。

馬にエサをやることを指す言葉。馬を飼うにあたり、飼い付けと給水は必ず行わなくてはいけない。
馬は胃が小さく一度に多く食べることはできない。そのため1日に2~3回以上エサを与える必要がある。またゆっくりとよく噛んで食べないと消化不良を起こすため、30分以上の時間をかけ食べさせなくてはならない。
早食いにならないよう、エサの中に大きめの石を入れ、わざと食べづらくするのも飼い付けのポイントとなる。
馬は消化不良になることで、疝痛を引き起こす可能性が高くなるので、気を付けなくてはいけない。
馬の食べ残しを確認するなど、馬の健康管理と病気の早期発見のため、飼い付けには細心の注意が必要。

3拍子のリズムで走る歩法。よく馬が走っている姿を表現する時に効果音として使われる「パカラッ パカラッ」は駈足。
英語ではキャンターと言い、馬自身がもっとも好む速さ。
常に左右どちらかの前肢が前方に着地し、前に出る肢によって左駈足・右駈足と区別される。
騎乗者は大きくゆったりとした前後の揺れを感じることができるが、例えるならブランコに乗っているような感覚がある。

総合馬術において設置される、馬が飛越る障害物の種類の中の一つ。
自然に近い地形の障害物の一つとして乾壕が使用される。
溝のある障害物だが、水濠のように内部に水は入っていない。
自然に近い地形の障害物として他にも、竹柵・生垣・池・水濠などが挙げられる。

馬場内を円または四角に周りながら運動をする時の外側のこと。
使い方としては、外方脚・外方手綱・外方の拳が挙げられる。どれも周っている方向を見て外側を指している。
ちなみに内側は内方といい、同じように内方脚・内方手綱・内方の拳と使われる。
周る方向が変われば外方・内方が変わるので気を付けなくてはいけない。

鞍に接する面(座骨を含む臀部)。鞍の正しい座り方や騎乗姿勢を指すこともある。
レッスンの中では「騎座を安定させる」「騎座で推進する」などと指示されることがある。
騎座の作り方は、骨盤をたて鞍に対し垂直に座る。上体が前後に傾かないよう注意が必要。
騎座の安定を求めることは、騎乗中に正しい基本姿勢を保つことに繋がる。
騎座の練習にバランスボールを用いられることもある。

日本馬術連盟(日馬連)の認定資格。A級・B級・C級があり、受験するには日本馬術連盟の会員になる必要がある。
C級を取得することでB級への受験資格が与えられ、B級を取得することで日馬連主催または認定の大会に出場することができるようになる。
A級を取得すると国際馬術連盟の認定する大会にも参加できるようになり、国際競技を目指すのであれば、取得は必須となる。
試験は筆記と実技が行われる。

乗馬において推進を行うための扶助の一つ。最も基本的な方法で、脚を入れることで、馬の前進や歩度の増大などの指示をすることができる。
脚の方法は、ふくらはぎの圧迫・かかとで蹴るなどが挙げられる。
脚の指示を入れる基本的な位置は、腹帯の少し後ろあたりで、正しい姿勢で座らないと脚の位置もズレてしまう。
馬への指示内容によっては、脚位置が変わることもある。

横木を等間隔に複数並べたもの。キャバレッティを軽速歩で通り抜けるといった、障害競技の練習に使われる。
初心者には障害飛越練習として、経験者にはウォーミングアップとして最適といえる。
軽速歩で横木を通過するのは意外と難しいもので、初心者はコツを掴むまで何度も繰り返し練習が必要。

馬を飼う小屋。厩舎内には馬房と呼ばれる、馬が一頭ずつ入ることができる部屋が複数ある。
競馬においては調教師が管理する施設として厩舎という言葉が用いられる。

乗馬用ウエア。ストレッチの効いた丈夫な素材でできた機動性に優れる乗馬用パンツ。
身体にピッタリとフィットする、スリムなデザインが多い。
乗馬は動きが激しく鞍と接する時に滑ることで落馬の原因にもなる。そのため膝・尻・グリップに滑り止めが施されたタイプもある。
肌ざわり・丈夫さ・伸縮性など、ユーザーからの要望に合わせ数多くの製品が作られている。様々な色とデザインのキュロットが売っているので、オシャレも楽しむことができるが、大会では色の指定をされることもあり、注意が必要。

馬の体をたわませること。馬術の基本。
馬の体をたわませることで、前進気勢を保ち後肢をバネのように蓄えるようにでき、その後ろの動きを活発で力強くすることができる。

乗馬をする際に必要な馬具の一つ。
人が馬に乗る際に馬の背に置く、取り外し式の椅子。
鞍を使用することで、騎乗バランスを取ることができ、馬にとっても人にとっても安全性を保つことができる。
乗馬スタイルによって、ウエスタン(アメリカ式)・ブリティッシュ(ヨーロッパ式)と種類がある。
またブリティッシュの中でも、障害競技用の鞍や馬場馬術用の鞍、どちらにも使用できる総合鞍と種類があり、形状と機能に違いがある。

1レッスンを1鞍と数え、レッスンを重るたびに、1鞍・2鞍・3鞍と増えていく。
この鞍数は乗馬経験を表すのに使われる。
乗馬クラブで指導員がレッスンするグループの振り分けや、個人レッスンでの指導内容を決める時など、レベルを判断する際に鞍数を聞かれることがある。
またこの鞍数までにこのレベルに達していると良いといった指標にもなる。
1レッスンの時間は乗馬クラブによって違いはあるが、30~1時間ほどである。

乗馬クラブ内にある建物。会員が受付をしたり、レッスンまで待機したり休憩をしたりする。
ゆっくりとできるスペースにしているクラブが多く、会員同士やスタッフとのコミュニケーションの場でもある。
乗馬クラブによって違いはあるが、食事スペースやシャワー・ロッカーなどを完備しているところが多い。
また乗馬で使用する用品の販売をするクラブもある。

自然に近い地形のコースに障害物を設置され、その障害物を飛越えながらゴールを目指す耐久競技。
コースは約6kmもの距離に障害物は30~40ほどあり、ハードな競技と言える。
障害物の飛越えを拒否したり、規定内のタイムでゴールできなければ減点となる。
また落馬や転倒は失権となるため、慎重かつスピーディーに進む必要がある。
障害物には生垣・竹柵・水濠・乾壕・池・丸太といった自然な物でできている。
このようなハードなコースを10分ほどで駆け抜けることができ、スピードで言えば時速30kmにもなる姿に迫力を感じることができる。

馬場の四隅のこと。
馬場は通常20×60の長方形をしており、レッスンでは馬場の形に合わせ馬を歩かせる練習もある。
馬場の角にカラーコーンなどを置き、内側に入らず進めるように練習する隅角通過は、初心者にとって難しい練習と言える。
隅角通過はショートカットはもちろんのこと、窮屈な曲がり方をするのもスマートではない。
この練習は、決められた図形を描き美しさを競う馬場馬術で必要な技術を習得する練習にもなる。

乗馬をする際に着用する手袋。
手綱を握る際に汗で滑ったり擦れて火傷することが無いよう、予防できるもの。また防寒としても使用する。
体験乗馬や初心者の人で軍手を代用することがあるが、乗馬用のグローブは手綱で擦れる場所を考え作られているため、一般的なグローブとは滑り止めや補強か所に違いがある。
小指と薬指の間や親指と人差し指の間は特に補強されている。
乗馬では手綱で馬とコンタクトを取る為、大きめではなくピッタリサイズが良いでしょう。

速歩をする馬の上で動きに合わせ、鞍に座る・立つを繰り返す乗り方。
速歩は揺れが大きく、騎乗者に大きな衝撃を感じる。軽速歩はその衝撃を軽減することができる乗り方であり、人にとっても馬にとっても負担を少なくできると言える。

馬場馬術ないし障害馬術のように、20m×60mのアリーナ内で行われる競技において、定められたコースのことを言う。
競技では事前に経路図と呼ばれる指示書を確認し覚える必要がある。
乗馬ライセンス3級を取得する際にも、実技試験で経路図を使用し、それに沿って馬場を歩く。
競技中に経路を外れると経路違反となり、減点または失権となる。

鞍のパーツの一つ。鞍の後ろの高くせりあがった部分。
鞍に座った騎乗者が馬の揺れによって前後にズレない形状になっている。
障害馬術を行う際には、障害物を飛越えるため前方姿勢をとる。その時に後橋が騎乗者のお尻に当たってしまうことを避けるため、馬場鞍ほど高さはない。

手の指を折り曲げ握った状態。乗馬においての拳の握り方は、手綱を小指と薬指の間に挟み、小指から順番に指を折り握ってゆく。親指は横ではなく上に向け、拳は立てた状態にする。
拳を握る際、力強く握ってしまうと手綱を引っ張り、馬が止まって今うので気を付ける必要がある。
また乗馬では馬の動きで揺れを感じても、一緒に拳を上下に揺らすことはしない。拳の位置は動かさず、安定させなくてはいけない。

競技内のルールの一つ。落馬や転倒・反抗によって課されるペナルティ。
失権となれば、その時点で競技を続けることが出来なくなり、その競技の点数や競技タイムは無しになる。
競技で失権になると審判員により、失権を知らせるベルが鳴らされる。

馬具の一つ。肢の怪我などからの保護や保温・浮腫み防止といった目的で使用される。
ウールやフリースなどの素材でできた布。
包帯を巻くのと同じように馬の肢に巻きますが、巻き方を間違えれば血行を悪くしてしまうことや、途中ではずれ引っかかり怪我をする恐れもあるため、気を付けなくてはいけない。
運動用と厩舎用で使い分けする。

全速力で馬が走ること。英語ではギャロップと言い、競馬で競走馬が走る姿が当てはまる。
左右の後肢の動くタイミングは非常に近く、逆に前肢の動くタイミングは離れている。
また3本以上の肢が接着するタイミングは無く、4本いずれも接着していないタイミングがある。

馬術競技の一つ。アリーナ内に設置された障害物を、決められた順番に飛越えゴールを目指す競技。
障害を飛び越える正確さとどれだけ早くゴールできるか、タイムも採点基準となる。
障害馬術にはスピード&ハンディネスと標準競技がある。
標準競技では障害物の落下のようなミスを減点対象とし評価するやり方を取るが、スピード&ハンディネスでは、ミスは走行タイムへ加算される。
どちらも落馬や反抗・順路間違えは失権となる。

馬術競技の一つ。障害馬術を初心者向けにした競技。
高さ60~80cmの障害物が設置されているコースを順路通りに進み、その走行タイムを競う。
障害物の高さが低い分ミスは少ないが、いかに馬への指示を的確に行い、早くゴールするかが見られる事が多い。
馬を御する技術が問われる競技と言える。

競技用ジャケットのこと。各メーカーが伸縮性・撥水性・デザイン性を考え作っているので、自分の好みに合わせ選ぶことができる。
基本的に競技大会では、黒または紺を着用することが主流である。
国際大会では赤ジャケットを選ぶ選手が多い。

乗馬用のショートブーツ。
乗馬用のズボンである、ジョッパーズに由来され、「ジョッパーズ用ブーツ」「ジョッパーズ着用時用ブーツ」という意味がある。
皮革製やゴム製の物が販売されている。
乗馬時にはチャップスを一緒に使用し、脚の保護する。

馬の動きに合わせついて行くこと。
基本姿勢が出来ていないと上手な随伴はできない。
また随伴を意識しすぎて、力が入り過ぎてしまってもバランスを崩しやすくなるので、力は抜いて行うと良い。

馬に起こる腹痛を伴う病気。腹にガスが溜まってしまう風気疝、エサの消化不良や運動不足からなる便秘疝、食べ過ぎが原因の過食疝、寒さや中毒から来る痙攣疝、腸が捻じれる変位疝などがある。
馬の腹痛は命にも関わることであるため、楽観視はできない病状である。不自然なしぐさを行動をしていないか観察が必要。
またエサの早食いも疝痛の原因となるため、早食いに繋がらないよう工夫が必要である。

馬具の一つ。鞍と馬体の間に敷く布。
角型は総合鞍に、鞍型は障害鞍や総合鞍に使われる。馬が怪我しないようボアのついた厚手の物もある。
乗馬をする中で汚れたり、馬の汗がしみ込んだりする為、こまめに洗濯し清潔を保つ必要がある。
様々な色・デザインの物があり、好みに合わせ選ぶことができる。またイヤーネットやプロテクターと色やデザインを合わせ、トータルコーディネートを楽しむ人もいる。

乗馬における副扶助の一つ。
舌を鳴らすことで馬に合図し、注意喚起や追いたてを行う。
脚や拳・座骨といった主扶助の効き目を高める補助的な扶助になる。
舌鼓の他のも、鞭・拍車も副扶助である。

鞍の前部分。
鞍の乗せ方が正しくないと、前橋部分が馬の亀甲に当たり、怪我をさせてしまう場合があり、注意が必要。
また正しい位置に乗せることは、騎乗バランスの取りやすさに関わってくる。

馬術競技の一つ。馬術競技の中でも、過酷と言われる。
3日間にわたり執り行われ、1日目に馬場馬術、2日目にクロスカントリー、3日目に障害馬術が行われる。
この3日間人馬の交代は許されない。
3日目の障害馬術間に獣医師の診察があり、合格が得られなければ障害馬術競技に進むことはできない。
乗馬の技術はもちろんのこと、人馬の体力や精神力・コンディションの管理能力が求められる競技。

馬具の一つ。馬の頭に装着する頭絡やハミに繋がるひも状のもの。
騎乗者が馬へ指示を出す際に使うなど、馬との意思疎通に使用される道具。
手綱を緩く持てば、馬にとってラクではあるが自由にさせることになり、強く引けば歩みを止めてしまう。
また馬場へ馬と向かう時など、馬を制御しながら連れ歩くときにも、手綱が使われる。

一つだけ・単体の障害を指す。連続障害は単一の障害物を複数並べたもの。
また総合馬術のような複数の競技が審査される物でなく、馬場馬術や障害馬術単体の競技を指すときに、単一競技と示されることもある。

馬具の一つ。副扶助である鞭の一種。
短い鞭の事を指し、馬の肩を叩く際に使用される。
短鞭の先は平らな作りになっており、軽く叩くだけでも音が出る。
馬は叩かれた感覚と音で指示されていることに気が付く。

乗馬で使用する騎乗者の装具の一つ。
ショートブーツで騎乗する際に、一緒に使用す脚を怪我から保護するもの。
チャップス無しでの騎乗もすることはできるが、怪我に繋がりやすいため、乗馬クラブによってはチャップスの使用をするか、ロングブーツの着用を指示されることもある。

乗馬の競技を行う馬場(アリーナ)の内を縦半分にし、中央を横断するラインのこと。
馬場なの広さは基本的に60m×20m。
馬場馬術では演技の入場やフィナーレ・手前を変えるときに通る。

騎乗者の装具の一つ。靴とブーツの筒が一体になっているもの。
足首周りが固定されるので、馬を挟みやすくなります。またつま先からひざ下まで繋がっていることで、雨の日でも泥が入らない。
「ながぐつ」と読みたくなるが、乗馬では「ちょうか」と読む。
価格は比較的高い物が多いですが、長く使え自分の足に馴染みやすい。
様々なメーカーから発売されていて、デザイン性の高い物もありオシャレを楽しむこともできる。
競技会によっては色や形が指定されることもある。

馬をつなぐ長い綱。
馬の運動または調教をする時に使用する。馬に繋いだ調馬索をスタッフが持ち、周りを速歩や駈足で回らせる。
また1人で馬に騎乗することができない人の補助としても使用され、馬が勝手な動きをしないよう制御する。
騎乗者は自分で指示したり、馬が勝手な動きをしないよう気にかける必要が無いので、騎乗バランスを取ることに集中することができる。
綿布や化学繊維で出来ており、軽量で丈夫に出来ている。

馬具の一つ。副扶助の鞭の一種。
長くて細い鞭のことを指し、馬の尻に触れ合図を送るもの。
90~120cmほどの長さがある。
馬場馬術の際に使用しますが、公式な大会においては使用が認められないこともある。
短鞭を使う肩よりも敏感に反応するため、反応が良くない馬に対して使うと効果的。
初心者にとっては扱いが難しく、拳を安定させることができない場合もある。

馬術用語の一つ。馬場内に定められた進路・経路のことを言う。
馬が歩くと蹄の跡が付き溝ができることが、言葉の由来。
馬場によって形は違うが、馬場の外周に沿って定められる。
初心者は蹄跡に沿って進む、蹄跡行進から練習を始めることが多い。

馬の手入れや馬装など行う場所。
レッスン前には馬が集まり馬装を行ったり、レッスン後には馬装を外しブラッシングする姿が見られる。
また蹄洗馬では、馬を水洗いや水浴びさせることができ、洗い場と呼ばれることもある。
場所によって屋根付きの所・屋根なしの所・広さの大小違いがあります。

馬のケア用品の一つ。馬の蹄に塗る油。
蹄が乾燥することで、ひび割れや裂蹄を起こす可能性があり、予防の為に蹄油を塗る必要がある。
蹄油は水分を弾く効果があるため、塗ることで汚れをつきにくくすることもできる。運動する前に塗ると効果的と言える。
蹄の表面に塗れば水分の蒸発防止に、裏側に塗れば防水になる。
物によっては表面にしか使用できない物もあるので注意が必要。

馬場で運動する際の回転方向を指す。
左回りで進んでいるのなら左手前、右回りで進んでいるのであれば右手前となる。この考えはどの歩様であっても当てはまる。
左右の肢のうち遅れて着地する肢を手前肢という。

馬場で運動をしている回転方向を変えること。左回りをしていたら、右回りに変える。
馬をその場で簡単に後ろを向かすことはできない。そのため図形運動などを行い、手前を変える必要がある。
馬も同じ方向に回り続けることは疲れてくるため、手前を変えることは大切。

駈足をしながら手前を変えること。
踏歩変換の方法として、一度速歩または常歩まで速度を落としてから手前を変える単純踏歩変換、駈足をしたまま手前を変えるフライングチェンジが挙げられる。
馬場馬術における踏歩変換は、スキップしているような姿に見える。
また競馬ではフライングチェンジが行われ、コーナー・直線など、走る場所によって手前を変え、加速やインコースを責めるといった動きを見せる。

馬に装着する馬具の一つ。馬の頭を覆うように装着するもので、項革・頬革・額革・鼻革・喉革から構成されている。
頭絡には馬が口にくわえるハミや騎乗者が持つ手綱が繋がっており、それらを適正な位置に固定する役割がある。
頭絡にも種類があるが、1番多く使用されるのが水勒頭絡である。様々なデザインの物があり、ファッションの一つとして楽しむこともできる。

馬場内を円または四角に周りながら運動をする時の内側のこと。
使い方としては、内方姿勢・内方脚・内方手綱・内方の拳が挙げられる。どれも周っている方向を見て内側を指している。
円型の馬場でレッスンが行われる乗馬クラブの場合、内方姿勢は初心者の頃から意識して練習すべき項目でもある。
内方姿勢は回転時に馬の体を内方に曲げ、足だけまっすぐ出させ運動させる。

横運動の一種。別名レッグイールディング。
馬体はまっすぐ正面を向いているが、脚は交差させながら斜めに移動していく。
常歩でも速歩でも行うことが可能。基本的には馬場馬術の運動時に行うが、馬のストレッチにも効果的で、障害馬術前の準備運動などでも行われることもある。

馬の歩き方の一つ。四肢が別々に着地・離地する歩き方。
初心者が最初に馬を動かし歩かせる歩様で、馬の揺れは軽いと言える。
常に2本又は3本の肢が着地状態にあり、右後肢・右前肢・左後肢・左前肢の順で動く。

馬具の一つで、副扶助の道具。
靴のかかと部分に装着し、脚扶助を強化するために使用する。
ブリティッシュ式では棒拍、ウエスタン式では輪拍を使用することが多い。
馬によっては拍車を使用しての脚扶助によって、興奮しすぎて暴れてしまう馬もいるので、注意が必要。
また拍車にばかり頼ってしまうと効き目が無くなってしまうことがある。

馬の鼻に付ける革の紐。頭絡の一部。
馬の口を閉じハミを固定し作用の強化を行う為に使用します。
鼻革にはいくつか種類があり、一本の紐を鼻周りを一周させるカブソン鼻革やX字に交差するクロス鼻革などがある。
ウエスタン式では鼻革を省略した頭絡が使われることもある。

馬に装着する馬具の一種。頭絡に繋がる部品。
金属製の棒状の物で、馬の口に含ませ使用する。
騎乗者の扶助を口へ刺激する形で伝える。頭絡を調節することで、歯の生えない歯槽間縁に噛ませることができるため、正しく装着すればケガをしたり痛みを感じることはない。

馬具の一つ。ハミの両サイドについている輪。
頭絡や手綱をこのハミ環に繋げ使用する。
「ルーズリング」「エッグバット」「Dリング」のように、ハミ環にも形の種類があり、形によって仕様感に違いがある。
正しいハミ環の位置は両方の口角に柔らかく当たる位置。

馬の歩様に一つ。
右前肢と左後肢、左前肢と右後肢といったように、対角線上の肢が交互に動く。その動きは二拍子のリズム。
騎乗者は上下の強い揺れを感じ、始めはバランスが取りづらいと言える。

馬具の一つ。鞍を馬に固定する際に使用される帯状のベルト。
別名でガーストも呼ばれる。
人が馬の上に乗ることで、緩むので発進させる前に確認し、ズレないよう締めなおしをする必要があり、これを怠ると落馬の原因となる。
布製の物や革製の物など、種類がある。

騎乗者からの指示に対して馬が不従順な行動をとること。
障害物を飛越えず停止してしまう・発進の指示を無視し後退するといった行動。
乗馬の競技会において、反抗や拒否は減点や失権の対象となる。

馬の背中から伝わる振動・衝撃のこと。
馬の歩様や個体によって反撞の大きさが違い、速歩は特に上下への反撞を大きく感じる。
騎乗者はこの反撞をどう対応するかを学び、技術の習得をすることで長時間乗馬を楽しむことができる。また馬への負担の軽減にも繋がる。

馬術における運動の一種。図形運動の基本的な動き。
巻乗りの半分までおこない逆向きで蹄跡に戻り、進行方向を変えること。
半巻乗りを行うことで、前進気勢や馬体の収縮を高めることができる。
略して「はんまき」とも呼ばれる。

馬の馬装やブラッシングや裏掘りといった手入れを行う場所。
馬に近づきコミュニケーションを取ることができる場ではありますが、直接触れ作業することができるので、ルールを守らないとケガをする恐れがある。
馬の後ろに立ってはいけない・馬の左側に立ち作業を行うなどが挙げられる。
またケガ防止のためヘルメット着用で馬繋場に入る必要がある。

馬具の一つ。馬に着用させる服。
馬の胴体全体を覆うことができ、防寒対策・虫刺され対策として使用される。
多くの物が布製で綿が入れられている。また撥水性の素材やナイロンが使われている物もあり、防汚の機能も備わっている。
胸部はストラップやマジックテープ・ベルトなどで閉じられるような作り。

乗馬のレッスンや馬術競技を行う場所。
馬の肢を守るため、こまめに整地される。競技会やレッスンの合間にトラクターや手作業で整地されるところが多い。
馬場馬術の競技で使われる馬場は、20m×60mが正式な広さ。

馬術競技の一つ。
20m×60mの馬場内で、馬に様々なステップを踏ませたり図形を描くような動きをさせる。いかに美しく正確な動きができるかを競う。
決められたプログラムを行う「規定演技」と、選手が演技と音楽を決め行う「自由演技」がある。
騎乗者は最小限の扶助で馬に指示する必要があり、人馬一体となり競技に挑む。

騎乗者が馬に合図や指示を伝える為に行う動作。
ブリティッシュ式の乗馬において扶助は「脚」「拳」「座骨」「副扶助」で行い、これらの扶助で動くよう馬は調教を受けている。
副扶助には、鞭や拍車などがある。

馬術の練習法の一つ。
同じ馬場内で複数の人馬が一緒にレッスンを行うこと。グループレッスンを指す。
部班運動とも呼ばれる。
限られたスペースの中で、複数の人馬がレッスンするので、指導者の号令は絶対に従わなくてはならない。
また馬にも相性があるため、中にはちょっかいを出しにいく馬もいる。そのため部班を乱さないよう、馬を上手く誘導しなければならない。

乗馬用ブーツ

プロテクターには騎乗者の装具と馬用の馬具の2種類ある。
騎乗者用のプロテクターは、騎乗者が落馬や障害物との接触など、何かしらの衝撃から上半身を守るために着用する。
体にフィットする作りになっているので動きやすく作ってある。また夏場でも蒸れにくく快適なように工夫されている。
より安全性の高いものが求められる。
馬用のプロテクターは、馬の肢に装着しケガをしないよう保護するもの。
馬の肢に蹄鉄を履かせてあるため、肢同士が接触することでケガに繋がる。
馬用のプロテクターは、汚れやすいため水洗いができるよう作られている。

図形運動の一つ。
左右交互に半輪乗りをしながら進む。短蹄跡から反対側の短蹄跡までくねくねと進む様が、蛇が体をくねらせ進むように見え蛇乗りと呼ぶ。
馬の方向転換の練習にもなる。
円の大きさは定められていない。

騎乗者の装具の一つ。頭にかぶり落馬をした際などに頭部を保護するもの。
騎乗時だけでなく馬装や手入れ時にも着用することで、馬に蹴られるなどのリスクを回避することができる。
多くの乗馬クラブがヘルメット装着の義務付けをしている。
ヘルメットにも、ベーシックでシンプルなものからスタイリッシュなものなど、様々なデザインがある。

馬の歩く歩幅や速さを指す言葉。
歩度には「収縮」「尋常」「中間」「伸長」の4種類があり、競技会では明確な使い分けをする。
歩度を詰める・歩度を伸ばすといった使い方をする。
歩度のコントロールは乗馬の基本となり、人馬一体となるためにはうまく使いこなせなくてはならない。

馬の歩幅を狭めること。
歩度を詰めることは前進気勢を半減させる事とは違う。
歩度を詰めることは、小股で歩くようなもの。
手綱を細かく握ることで歩度を詰めることができる。

馬の歩幅を広げ元気な動きをさせること。また大股で歩くことで、進むスピードが上がる。
手綱を譲り脚を入れることで歩度を伸ばすことができる。

馬の歩き方。歩法ともいう。
歩様は「常歩」「速歩」「駈歩」「襲歩」の4種類が挙げられる。
その中でも「常歩」「速歩」「駈歩」の3種類は馬術の基本となる歩き方。
襲歩は馬術では使われず、競馬で使われる歩様。
ケガや疾患により歩様に乱れが現れることもある。

馬糞のこと。
ボロの状態から健康状態を把握することができる。
軟らか過ぎるボロが出る場合は良い状態ではない。
馬はトイレの場所を覚えることはなく、レッスン中であっても歩きながらボロをする事がある。

馬術における運動の一種。直径10m以下の輪線運動。
直進から円を描くように進路を変更し進み同じ地点に戻る。
図形運動の基本的な動きのため、練習を重ねることで正しい扶助を身につけることができる。

調教用馬具の一つ。一方を腹帯もう一方を鼻革に繋げる紐状のもの。
馬が頭を上げ過ぎてしまったり頭を左右に振ることを防ぎ、馬を制御しやすくするために付ける。
「ランニング・マルタンガール」「スタンディング・マルタンガール」といったようにいくつか種類がある。

馬具の一つ。ハミのついていない頭絡。
乗馬の際に用いるのではなく、手入れをする際や馬房から出し入れする際などに使用される。
馬装の際に頭絡に付け替えられ、練習終了後の馬装を解くときに無口頭絡に付け替えられる。

馬具の一つ。副扶助の道具。
馬への合図が伝わりやすくするために使用される。
鞭には短鞭・長鞭・追鞭の3種類があり、短鞭は肩へ、長鞭は尻へ触れ使うもの。
競技大会では短鞭のみ使用することができる。

鞍の位置がズレにように使用する補助具。
胸がいを使用することで、鞍傷を防止するだけでなく正しく騎乗することにも繋がる。
特に痩せた馬は鞍の位置がズレやすいので、胸がいが効果的である。
装着がきつ過ぎると馬の方の動きが悪くなるので、注意が必要。

騎乗者の技術レベルを図り、今後の目標を定める目安として使用される資格。
公益社団法人全国乗馬倶楽部振興協会が認定しており、1~5級まである。
3級~5級は基本的な知識と技術が求められ、1級と2級は馬場馬術・障害馬術・エデュランスに分けられより専門的な知識と技術が求められる。
全国乗馬倶楽部振興協会に加入した乗馬クラブに通うことで受験することができる。

馬が履いている蹄鉄が蹄から外れてしまうこと。
蹄鉄は1度履いたらそのままで良いわけではない。定期的に確認し付け替える必要がある。
激しい運動や馬自身が別肢で踏んでしまうことが原因で外れてしまうことがある。
競技会への参加の前には必ず確認する必要がある。また競技会中に落鉄しても対応できるよう予備を持って行く必要がある。

騎乗中に馬の上から落ちてしまうこと。
落馬の原因は腹帯の緩みや馬の大きな揺れに対し騎乗姿勢が保てないなくなることで起こる。
馬は大きな音などに驚きパニックを起こすこともある。そんな時にも冷静に対応出来なくては落馬する恐れがあり、落馬は大きなケガに繋がる。
落馬でのケガを最小限にするため、ヘルメットやプロテクターを装着すると良い。

競馬場のコースや乗馬行う馬場の周りを囲う柵。
物事が進まないことを「埒があかない」という。平安時代に行われていた競べ馬という行事で柵が開くのを待ちわびる様から始まったと言われている。
また柵が境界の役割を持つことから、物事の区切りの意味を持つようにもなった。

乗馬クラブで指導者から乗馬技術の指導を受けること。
レッスンは騎乗技術のレベルの合わせコースが分かれている。
また馬場馬術・障害馬術など競技の種類に特化したレッスンや、競技に出場を考えている人向けのレッスンなど様々あり、自分に合ったレッスンを受ける必要がある。

馬術における運動の一つ。輪を描くように馬を歩かせること。
馬術において基本的な運動と言える。
部班練習では輪乗りの号令があったら終了の号令まで回り続ける。
円は10m以上。

馬具の一つ。別名ベルブーツ。蹄を守るためのプロテクター。
ゲル・ゴム・ボア・ウレタンなど素材は様々。またカラーも豊富にあるため、他の装具と合わせトータルコーディネートを楽しむ人もいる。
消耗が早いため、手軽な価格で丈夫なものが人気がある。