【症状と対策】人だけでなく馬も!馬の熱中症について

暑い季節が近づいてくると、注意しなくてはならないのが熱中症です。毎年ニュースでも熱中症の話題が出ます。ここ最近は特に暑さが増しているので、気にしている人がほとんどでしょう。

乗馬のレッスンでも熱中症対策をして臨む人も多いです。熱中症になるのは人間だけではありません。馬も同じように熱中症になることをご存じでしょうか?

夏場のレッスンは、人だけでなく馬も熱中症にならないように注意が必要なのです。では馬が熱中症になるとどのような症状がみられるのでしょうか。またどのように対策すべきなのかを紹介していきます。

馬の熱中症の症状

人の熱中症の症状と言えば、ほてり・めまい・頭痛・吐き気などの症状から始まり、重症になると痙攣・意識レベルの低下などの症状が見られます。では馬の熱中症はどのような症状がみられるのでしょうか。

馬の熱中症の症状は、体温の上昇や心拍数の増加・汗の増加などが見られます。また落ち着きのなさや無気力のなさなどの様子が見られ、息遣いも荒くなってくるので明らかに様子の違いが感じられるでしょう。口や舌の色が赤くなり熱中症が分かることもあります。

競馬や乗馬のレッスン中に熱中症になり、その場に倒れ込み立てなくなってしまうこともあるようなので、そうなる前に馬のちょっとした変化で熱中症に気が付いてあげる必要があると言えるでしょう。

熱中症が発症しやすい時期

熱中症が発症しやすい時期と言えば、7月後半~9月の中旬ごろで、テレビで熱中症の話題を耳にしたり、ニュースで熱中症に注意するよう呼びかけられます。また熱中症で病院に運ばれたというニュースも連日放送されます。しかし馬の熱中症は、人が熱中症になる時期とは少し違いがあるようです。

馬の熱中症が見られる時期は、4月~7月頃です。だいたい6月・7月がピークということなので、最高気温に合わせて熱中症のピークを迎えるわけではないということです。これは人と馬で熱中症になる原因に違いがあるからと言えます。

人は気温や湿度・日差しによって体温が上昇しすぎてしまうことが原因となります。汗をかいて体温を下げようとしますが、気温がそれ以上に高すぎて下げることが間に合わないのです。

馬はそれとは違い、気温の変化に体が追いつかないことが原因です。馬はもともと暑さに弱い動物です。気温の高い地域に生息する動物ではないからです。暑さの厳しい夏という季節がある日本で馬が生活できているのは、順応能力が高いからと言えます。夏になり気温が日に日に気温が上がるなか、暑さに体をうまく慣らすことができるのです。

すぐに順応すると言っても、3週間くらいは慣れるまでにかかります。この3週間が馬にとって熱中症になりやすい期間なのです。

熱中症の対策(騎乗前)

騎乗する前にできる熱中症対策は、「水をかける」「たてがみを短くする」「日陰で待機する」などがあげられます。

「水をかける」は、馬の体に冷たい水をかけ体にこもっている熱を逃す為です。体にかかった水は熱を奪いながら蒸発してくれます。マラソン選手が夏の大会で給水の際に頭や体に水をかける姿がありますが、同じ感じですね。馬に水をかける際には、体の負担を考え心臓から遠い足から徐々にかけてあげましょう。

「たてがみを短くする」は、体温調節にも関わってくる太い血管が馬の首にあり、たてがみが長い状態だと首に熱がこもってしまい、体温を上昇させてしまうのです。たてがみを短くカットしたり、おしゃれに編み込むことで熱中症対策することが可能になります。

「日陰で待機する」は、レッスンが始まるまでは日に当たらないように日陰を選んで待機して置くことを心がけましょう。少しでも涼しい場所にいることで、レッスン前から熱を溜め込むことを阻止するのです。日陰の洗い場が空いていなければ、馬房で待機するという選択も時には必要です。

この他にも、日の強い時間帯のレッスンを避けたり、ミストや扇風機で対策するという方法もあります。

熱中症の対策(騎乗後)

騎乗後にできる熱中症対策は、「水や電解質を与える」「水をかける」などが挙げられます。

「水や電解質を与える」は、気温の高い中でのレッスンでは、大量の汗をかきます。失われた水分を戻すために、たくさんの水を飲む必要があるので、レッスン後は多めに飲み水を用意してあげましょう。冷たい水を与えても良いですが、人と同じで電解質を取ることが熱中症に有効です。水だけでなく電解質も一緒に与えると良いと言えます。

「水をかける」は、騎乗する前の対策にもありましたが、強い日差しの中のレッスンをした後は、体に熱がこもった状態になります。いち早く体を冷やしてあげるのには、水をかけることが良いでしょう。騎乗前と同様、足元から徐々に水をかけ、体全体を濡らしてあげると良いと言えます。

クールダウンをしっかりしてあげることや、日陰で休ませるといったことも熱中症対策として大切です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

馬にとっても熱中症は軽く見ることはできない症状です。馬は自分で不調や暑さを声を上げて伝えることは難しいです。

騎乗者が馬の様子を見たり、天気や気温をみてしっかり対策やケアをしてあげる必要があります。ぜひ馬の立場に立って熱中症対策をしてあげてください。

また暑い時期の乗馬では、騎乗者の皆さんも疲れを感じやすくなります。馬のケアだけでなく自分の体調にも気にかけ、水分を多く摂ったりクールダウンをしっかり行うなどして、体調不良にならないよう気をつけましょう。

 

新着記事