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馬はペットとして飼えるの?

馬が大好きな方なら、馬と一緒に暮らしたい!と思ったことがあるのではないでしょうか?自宅に愛馬がいる環境は憧れでもあります。
とはいえ、実際に馬をペットとして飼いたいと思っても、設備面や費用などわからないことも多いです。

今回は実際に自宅で馬をペットとして飼うことができるのか、どのような準備が必要になるのかについてまとめてみました。

どの種類なら飼えるの?

馬はペットとして飼えるの?

自宅でミニチュアホースを飼っているという方は、少数ですがいらっしゃるようです。大きさも大型犬と同じくらいなので、飼育することはさほど難しくないのでしょう。
では、ポニーやサラブレッドを家で飼うことは可能なのでしょうか?

結論から言うと、ミニチュアホースやポニーはもちろん、大型のサラブレッドでも自宅で飼うことは可能です。

ただし自治体によっては飼育するための許可が必要となりますので、お住いの自治体へ確認して下さい。

もしも飼育可能となった場合には、馬体の大きさに合わせた環境作りが必要となってきます。
では、馬の飼育するためには一体どれくらいの土地の広さがあれば良いのでしょうか?

どれくらいの広さが必要?

馬はペットとして飼えるの?

馬の飼育に必要な広さですが、健康維持のためには広い放牧場があることが理想的です。とはいえ、市街地などではそのような広さを確保するのは難しいかもしれません。

馬を飼育するために必要な広さは、馬の大きさによって違います。
最も小型のミニチュアホースの場合、最低でも約10㎡ほどの広さが必要です。大体車1台分の広さが目安となります。
ポニーなら約20㎡程度あれば放し飼いできますが、馬が休むための小屋も必要となります。おおよそ畳1枚分くらいで十分です。
さらに体の大きな乗用馬を飼育する場合は、最低でも40㎡程度の飼育スペースを確保しなければなりません。
また馬は暑さに弱い生き物なので、夏は馬房が暑くなり過ぎないように工夫する必要があります。

それ以外にも、馬の調教や運動のための運動場も必要です。
飼育する馬の大きさにもよりますが、約20m×60m程度の運動場は必要でしょう。
最低でも直径15mの丸馬場は確保しなければいけません。

そして馬の洗い場も必要になります。大きさは約2m×3m程度で大丈夫です。
洗い場は屋外に設置することになると思いますが、雨よけや真夏の直射日光対策のため、必ず屋根をつけます。

一日でどれくらい食べるの?費用は?

馬はペットとして飼えるの?

馬にとっては、生牧草を食べたいだけ食べることができる環境が理想的です。しかしそれは難しいので、生牧草ではなく乾草牧草を与えることが多いです。

1日あたりの餌の量は馬の体重の1.5~2%程度、それを1日に数回に分けて与えます。
重量にすると12~15kg程度です。大体1か月に30000円程度となります。

乾草以外にも、とうもろこしやえん麦、小麦粉、米ぬか、ふすまなどを与えます。乗馬クラブなどでは、これらが配合されたペレットを与えることが多いようです。ただし栄養価の高い飼料なので、太らないよう与える量には気をつけなければいけません。

さらに、馬にとって欠かせないものが塩です。馬は塩分不足になると、体調不良になるので注意が必要です。
餌に塩を混ぜて与えても良いですが、馬房に岩塩をぶら下げておくと、馬は好きな時に舐めることができます。

どうやって散歩するの?

馬はペットとして飼えるの?

馬の飼育に欠かせないのが散歩です。1番良いのは広い土地を自由に走りまわることです。
そのため、どの大きさの馬でも1日に朝晩1回ずつ、1時間ほどの散歩をおこない、その後引き綱を外して十分に走らせることが必要です。

馬がストレスを溜めないよう、散歩をするだけでなく放牧できる環境が整っていない場合は、大型のポニーやサラブレッドを飼うことはやはり厳しいでしょう。

まとめ

馬はペットとして飼えるの?

いかがでしたでしょうか?

今回は、自宅で馬をペットとして飼うことが可能かどうかについてまとめました。

自宅で馬を飼うことは憧れでもありますね。
馬の大きさに関わらず、自宅で馬を飼うことは物理的には可能ではあります。

しかし、馬は長生きした場合には25年~30年生きる動物です。終生飼い続けることができるのか、飼う前に十分に検討する必要があります。

また、鳴き声や排泄物のにおいなどで、近隣に迷惑をかけてしまう心配もあります。

馬をペットとして飼いたいと思っている方は、近隣住民に迷惑をかけないよう十分な配慮を心がけつつ、馬を終生飼い続けることができるのか、十分に検討して下さいね。

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