南相馬市 “馬と共に歩むまち”プロジェクトが始動!
福島県の浜通り北部に位置する南相馬市にて、”馬と共に歩むまち”プロジェクトが始動しました。
南相馬市は「相馬野馬追」祭りも開催される、馬とのつながりの深いまちとして有名ですね。
今回は、南相馬市の馬とのつながりをさらに発展させながら、馬に関わる機会や仕事を増やしていくための取り組みとしてスタートした”馬と共に歩むまち”プロジェクトをご紹介します。
ぜひ、南相馬の馬と共に歩むチャレンジを応援してください。
“馬と共に歩むまち”プロジェクトとは南相馬のチャレンジ
南相馬では、長い歴史の中で”人馬共生”という文化が醸成されています。例えば、公道を馬が歩いていても日常の風景として溶け込んでいます。街を歩いている馬を見ると、私たちは驚いてしまうのですが、1000年以上も続いていると言われる「相馬野馬追」という神事・祭事があることや、多くの馬が一般家庭で飼われていたことなど、長い時間をかけて育まれてきた南相馬ならではの文化として定着しているそうです。
ところが、この稀有な人馬共生文化も、次の様な要因で地域の馬の飼養頭数や担い手の減少が進んでいます。
- 核家族化の進行
- 馬の飼養コストの増加
- 東日本大震災の影響
馬のまち南相馬にいながら、馬に触ったことのない子供達も増えてきているようで、この人馬共生文化を今後も長く継承してくためにも、”馬と共に歩むまち”プロジェクトがスタートしています。
普段、乗馬というスポーツで馬と触れる機会の多い私たちにもできる事から何か協力したいと感じますね。
私たちにも出来そうなこと!
- ふるさと納税で応援する
- この情報をシェアしてたくさんの人にこの活動を知ってもらう!
多様な馬との関わりの創出!これが人馬共生の文化の強み!
馬と街なか散歩!海岸トレッキングなど、バーベキューにビール!こんなことまで出来る
お馬さん達の真横でテント設営。本当に距離が近いですね。南相馬では日常的に馬との距離が近いので、この環境を活かして、馬との多様な関わりを創出する取り組みが進められています。
乗馬クラブで外乗しても、里山や草原ということが多いと思うのですが、さすが南相馬ならではの「小高うまさんぽ」、「相馬野馬追」の練馬コースとなっている鳥崎海岸での海岸トレッキング、馬と終日過ごしてバーベキューやビールを楽しめる「馬キャン」など。馬との暮らし、南相馬の人馬共生の魅力を体験できるプログラムがどんどん提供されるようです!とっても楽しみですね~♬
南相馬馬事公苑で、馬術大会や馬との多彩なイベントも!
福島国体(平成7年度開催)時に建設された南相馬馬事公苑。ここは、馬場馬術・障害馬術の馬場、クロスカントリーコースなどもあり、さすが国体施設だけあってとても充実しています。そして様々な大会や競技会、講習会、イベントが開催されています。
- 総合馬術大会
- 東北ホースショー
- RRC引退競走馬杯
- 引退競走馬リトレーニング講習会
- 馬とのふれあいイベント etc.
しかもこれだけでなく、さらに多くのイベント誘致や開催支援、利用者が喜べる施設の充実や観光メニューの充実にも取り組まれます!既に馬に関わる活動をされている方にとっても、魅力的なプロジェクトになりそうですね!
子供たちと馬とのふれあい体験、
将来の人馬共生文化の担い手づくり
南相馬は、何といっても馬と人との距離がとても近い人馬共生文化が長年育まれてきた地域です。そして今後も多くの子供達が馬とふれあい、今後も馬に関わる人を増やしいくための試みが、このプロジェクトを通じて多数開催されています。
「馬との触れ合い学習事業」では、馬に触れるのが初めての子供達もすぐに慣れて、活発に質問が出てくるなど、子供たちの積極的な姿勢が印象的だったそうです。この馬との触れ合い学習事業は、子供達が人馬共生文化に触れるスタート地点となる大切な体験学習となっているようです。ぜひ今後も馬との触れ合いを通じて、南相馬の次世代の担い手づくりを拡大していってほしいですね!
馬の活躍の場を広げ、馬に携わる人を!
馬の社会価値を高めるミッションを実践
一般社団法人 Hourse Value 代表 神 瑛一郎さん
気軽に乗馬できる環境が少ないことや、馬と楽しく関わる機会があっても馬に携わる仕事の選択肢が少ないなど、こういう課題の解決に向けて「馬の社会価値を高める」ミッションに取り組んでおられます。
この活動を通じて、新たな価値や事業を創り出すことが、馬の新しい魅力や役割りが広がる可能性があり、馬の活躍の場が増えて、ビジネスとしても成立する、そういう新しい取り組みにチャレンジされています。
新しい乗馬クラブのスタイルを提案!馬の仕事の認識を変える!
カリフォルニアライディング 代表 岡崎圭岐さん
「全く新しい乗馬クラブのスタイルを提案したい」
そこから、飲食店の傍らカリフォルニアライディングを立ち上げられました。
乗馬+キャンプ+食事のクロスオーバーから新しい価値を創造して、馬との様々な楽しみを提供できる場所を目指しておられます。馬と楽しむ価値づくりは、馬のことだけでなく人との接客やサービスの向上など、スタッフの人材育成の場にもなっているそうです。従来のお馬さんと関わる仕事(乗馬や競馬関連など)だけでなく、新しい仕事の入口を生み出そうとされています。
このお二人の活躍こそ、普段、乗馬を楽しませていただいている私たちにとって、ぜひとも応援したい取り組みですね!
お二人の活動を理解してプロジェクトを助けるためには!
国の重要無形民俗文化財「相馬野馬追」
長い歴史のある相馬野馬追(そうま-のまおい)は、国の重要無形民俗文化財に指定されているとても重要な祭事となっています。祭りの部分と神事の部分があり、それだけ長い年月をかけて南相馬の行事として定着・発展したきたと思われます。この相馬野馬追は、勇壮な姿が有名ではありますが、本来は「天下泰平、領内安寧、領内安富」を歴代の殿様が祈願したとても穏やかな願いを込めた祭りです。
3日間の期間中は、約400騎の甲冑姿の騎馬武者が、豪華絢爛で勇壮な時代絵巻を繰り広げます。幾つかの祭礼をピックアップすると、1日目「出陣式・総大将お迎え」、2日目「お行列・甲冑競馬・神旗争奪戦」、3日目「野馬懸」といった見応えのある祭りになっています。
この様に、時代を越えて受け継がれる南相馬の文化を次世代に継承して欲しいと思います。
出典:南相馬市観光情報サイト
南相馬市から応援のお願い!
南相馬市役所 観光交流課の花岡高行さんは、地域の方と連携しながら「馬に関心を持つ沢山の方々と繋がっていきたい」と馬をテーマにした南相馬の振興への想いを語っておられます。原点は、南相馬に来た時に「これだけの馬事文化があり、地域に多くの馬もいるにも関わらず、その魅力を活かしきれておらず”もったいない”と感じたことだそうです。これだけの人馬共生の文化が色濃く残る南相馬を起点に、全国でも馬と人の共生をテーマした広がりで生まれると素敵ですね!
南相馬市にふるさと納税でエールを送ろう!
是非一度、南相馬に行ってみたいですね!