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馬が重くなる原因と対処法

扶助を出しても馬の反応が薄く、なかなか動いてくれないことを「馬が重い」といいます。では、馬が重くなるのはなぜなのでしょうか?
今回の記事では、馬が重くなってしまう原因のほか、馬が重い場合にできる対処法についても紹介していきます。「よく乗る馬が重くて悩んでいる」「これって馬が悪いの?自分が悪いの?」と悩んでいる方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。

原因

馬が重くなる原因と対処法

馬が動く必要を感じていない

馬は頭の良い動物で、人間が出す合図に従って複雑な運動をしてくれます。しかし、みなさんも「できるけれど、やらなくてもいいならしたくないなぁ…」という気持ちになることはありませんか?

馬も、能力的にはできることも必要を感じないためやらない場合があります。では、馬が動く必要を感じないのはなぜかといえば「馬乗っている人に従わなくても問題ない」と考えているからです。

よく馬は人を見ると言われますが、適切な扶助を出せなかったり扶助を出さずに乗っているだけの時間が長いと馬が従ってくれなくなる可能性があります。

このような場合の脚は馬にとって「脚が当たっているけど合図ではない」と見なされている状態。これでは、動いてくれなくて当然といえば当然でしょう。

動きたくない理由がある

ここまでお話ししたように馬が動く必要を感じていないケースでは、主に「今乗っている人」が原因です。しかし、扶助が伝わっていても馬が動きたくない・動けないために重くなっている場合もあります。

こうしたケースの主な原因は、馬の体調不良やケガなどです。普段はしっかり動いているはずなのに今日は重いなと感じたら、馬が「動きたいけれど、運動する体調じゃないよ」という状態の可能性があります。

もし動きや反応に違和感があったら、インストラクターなど乗馬クラブのスタッフに一旦相談してみましょう。そのほか、馬場の中で苦手なものや恐怖感があるものの付近で運動するときだけ重くなる馬などもいるようです。「ここだけ重くなってうまく運動できないな」という場合には、周りの環境にも目を向けてみましょう。

脚を使った対処法

馬が重くなる原因と対処法

進むための扶助といえば脚ですが、馬が重くなってくると脚にも反応してくれない可能性があります。しかし、馬が動いてくれないからといって脚を入れるのをあきらめるのはNG。ここからは、脚を入れるときにどのようなことを心がければ良いのか解説します。

強めに脚を入れる

馬が反応しないと分かったら、同じような脚を入れ続けるのは得策とはいえません。まずは、脚を強めに入れてみましょう。一言に「強め」と言っても、ポンと蹴るように入れる脚やグーッと圧迫するような脚などがあるので、馬の反応を見ながら脚の入れ方も工夫してみてくださいね。

普段拍車を付けていない場合は、拍車を付けるという方法もあります。ただし、拍車を付けて頻繁に強い脚を入れることは、傷のもとになることもあり注意が必要です。そのため、基本的には脚自体を強くするという方法をおすすめします。

こまめに脚を入れる

「脚を入れても入れても馬の反応が悪い…」という場面では、脚のタイミングも単調になりがちです。そんなときは、脚の強さだけでなく頻度を変えることで馬が人間に注意を向けてくれる場合があります。

特に、発進などの際には小刻みに何度か脚を入れたり、正しい歩様が出ているときにも普段よりこまめに脚を入れるなどの工夫をしてみましょう。

なお「脚の強度や頻度を上げたいけれど思うような強さ・頻度で脚が入れられない」という方は騎乗中の姿勢も同時に見直してみましょう。姿勢が崩れていると、下半身の筋力がバランスを取ることに使われてしまい自由に動かしにくくなります。

脚以外の扶助を使った対処法

馬が重くなる原因と対処法

上記のように脚を工夫してみたけれど「まだ馬が重い!ほかにできることはないの?」という方は、先ほど紹介したような拍車のほか鞭を使うのも一つの方法です。また、推進することに気を取られがちですが手綱に目を向けることも大切。では、具体的にはどのように対処すればよいのか見ていきましょう。

鞭を使う

鞭にはいくつかの種類があり、鞭を自分で持っている方の多くは短鞭を使用しているのではないでしょうか。そのまま短鞭を使用する場合は、肩に強く入れる・おしりのあたりに鞭を入れるなどの方法も試してみましょう。

また、馬の動きが悪いときは短鞭から長鞭に持ち替えると、強く鞭を入れなくても馬が動くようになることもあります。

ただし、鞭に対して強い緊張感・嫌悪感を抱いている馬もいます。そのため、鞭を入れる場所や種類を変えた瞬間に馬が予想外の動きをする可能性があります。急に馬が跳ねたり方向を変えても対応できるように、姿勢を整えて注意しながら鞭を入れるのがオススメです。

もし、鞭を使った後に馬がスムーズに動いた場合には、必要以上に鞭を使い続けることは絶対に避けましょう。一方、反応がイマイチだった場合には、もう少し強く鞭を入れたほうが良いこともあります。

いずれの場合も、まずは「馬の反応をしっかり見ながら」次の扶助を決めるということを大切にしたいですね。

手綱を張る

みなさんのなかには「脚で馬を進めて手綱を引いて止める」と覚えている方も多いのではないでしょうか。大まかにはその通りなのですが、馬が重いときに思い出したいのが「手綱は緩みすぎていても馬が進まない」ということです。

そのため、手綱を引くのでなく、馬の口の力を手綱ごしに感じられる程度に張ることを心がけましょう。手綱を張ることで、馬にも「すぐにでも指示を出す可能性があるよ」と意識させることにつながります。

逆に、いくら脚や鞭を入れていても手綱が緩んでいれば「準備しなさいと言われていないのにいきなり刺激された」という状況になり、馬も戸惑ったり苛立ったりする場合もあるでしょう。もしかすると、それが原因で「もうこの人には従いたくない!」と馬が重くなってしまう可能性まであります。

まとめ

扶助を出しても馬の反応が鈍い場合、騎乗者に原因があることが多いものです。もちろん馬によって「重めの馬」はいますが、こうした馬でも適切な扶助を見つけていくことでスムーズに運動ができるようになるでしょう。ただし、体調不良で一時的に動きが重い場合もあるため、普段と違う様子が見られたら乗馬クラブのスタッフに相談するなど、状況に応じて対応を工夫したいですね。

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