【越えられない壁はない!】初心者がつまずくポイント、その原因と対策
馬に乗り始めると、初めてのことに戸惑いながらも、新しくできるようになる喜びを次々と味わうことができます。ところが、上達するにつれ簡単にクリアできない壁が現れてくるものです。
壁にぶつかって「最初は楽しかったのに」と悩んでいるあなた。ステップアップのチャンスが来ていますよ。
ぜひ、この記事を読んで壁をクリアしてくださいね。
馬が指示どおりに動かない
自分で馬を動かすようになると、まずぶつかる壁です。
グループレッスンで前の馬についていっている時はいいのですが、各個の運動になると途端にいうことを聞いてくれなくなってしまい、冷や汗をかいてしまったという経験は誰しもあるもの。
ご自分が当てはまる原因を見つけ、対策を試してみてくださいね。
どの馬に乗っても指示どおりに動かせない場合
(原因)馬に指示に従う準備をさせていない
馬に指示を出す前に、馬の意識と体の準備はできていますか?突然、指示だけ出されても馬はそれに従うことはできません。
(対策)指示の前に「半減却」で馬に準備させる
馬に指示を出す前に「これから指示を出すから準備して」という合図をする必要があります。
具体的な手順は以下のとおり。
①馬を活発に前に動かしておく
②深く鞍に座って両脚を馬のお腹に付ける
③拳を自分のお腹の前に置いて前方へ譲るのを控える
これを「半減却」といい、馬は「次の指示がくるな」と理解して準備をします。
(原因)指示が明確でないため馬が理解できない
馬に準備ができていても、指示が不明確だと何をしていいか分からなくなってしまいます。
(対策)自信を持って明確な指示を
丁寧に、かつ明確な扶助で指示をしましょう。
その時には自信を持つことが大切。そっと遠慮がちな扶助では馬に伝わらないどころか「この人には従わなくてもOK!」と判断されてしまいます。
初心者でも、馬に跨ったらあなたがリーダー。自信を持って明確な指示を出しましょうね。
特定の馬を指示どおりに動かせない場合
(原因)その馬を動かすコツが分かっていない
馬一頭一頭に個性があるのは良くご存知かと思います。その馬独特のコツをつかめば、うまく乗れるようになるかも。
(対策)知っている人に聞いてみよう
まずはスタッフに相談してみましょう。
また、その馬に乗っている人のレッスンを見て、うまく動かせている人を見つけたらコツを聞いてみましょう。それでもうまくいかない場合は、リフレッシュのために他の馬に乗せてもらって自信を取り戻すのも良いかもしれません。
頭では理解しているのに体が思いどおりに動かない
理屈ではやるべきことが分かっていても、体が思いどおりに動かない場合もあります。その原因と対策は以下のとおりです。
(原因)体に余計な力が入っている
自分ではリラックスして馬に乗っているつもりでも、体に力が入っていると関節の可動域が狭まり、思うように動かせなくなってしまいます。
(対策)体を自由自在に動かせるようリラックス
馬の上でリラックスするための方法をいくつかご紹介します。
・馬上体操:馬の上で行うストレッチです。慣れてない馬は驚く場合もありますので、事前に必ずスタッフに相談し、許可を得てから試してみましょう。行うのが難しい場合は、深呼吸や肩の上げ下げ・軽い肩回しなどだけでも効果的です。
・調馬索:何も考えずに自分の体の状態と向き合うために、スタッフに調馬索レッスンをお願いしてみましょう。体の力みをとるためには、鎧を脱ぎ、手綱を持たずに自分のバランスだけで座る練習も有効かもしれません。
・自分の乗り方を客観的に見る:お友達にお願いして、レッスンのビデオ撮影をしてもらいましょう。体に力が入ってしまう理由が掴めるかもしれません。また、いつの間にかついてしまった癖に気付くこともあります。
(原因)筋力が足りない、体の様々な部位をバラバラに動かすことが苦手
馬に乗る時には、普段の生活ではあまり使わない筋肉を使うことがあります。また、たくさんの動きを同時に行わなければならないので、それが苦手な方は思うように体を動かすことができなくなってしまうかも。
(対策)馬に乗らずにできるエクササイズを試してみよう
必要な筋力をつけ、様々な動きに慣れるためには馬に乗るのが一番なのですが、なかなか毎日馬に乗れる環境にいる方はいません。地上でできるエクササイズをまとめた書籍もありますので、参考にしてみてくださいね。
何度聞いても指導の内容を理解できない
指導してくれるスタッフは馬に乗るのがとてもうまい人が多く、中には小さい頃から馬に親しんできた人もいるのではないでしょうか。
子供は頭で考えずに自然に体が動くようになるため、初心者がぶつかる壁を経験していない場合もあります。
そうすると、初心者がなぜできないのかが理解できず、具体的なアドバイスが難しいのかもしれません。
また、自分が感覚的にできてしまうことを言葉で説明するのが苦手な人もいます。
その場合は、大人になってから馬に乗り始めた他のスタッフや、他の会員に相談してみると良いかもしれません。
まとめ
上達の過程で必ずぶつかる壁。
すぐにクリアできる場合ばかりではなく、時には「自分は馬に乗るのが向いていないのでは」と思い悩んでしまうこともあるかもしれません。
そんな時には、初めて馬に跨った時の喜びを思い出してください。
壁は必ず乗り越えることができます。乗り越えている最中には気付かなくても、その先に行ってみてはじめて壁をクリアしていることに気付くことも。
きっと馬に乗る新たな喜びを味わうことができますよ。