【初心者向け】チャップスの選び方

乗馬を始めて、これから乗馬グッズをそろえていきたいとお考えの方に向けて、チャップスの選び方について、ご紹介します。乗馬では、脚をたくさん使うので、足首やふくらはぎを自由に動かせる状態でなくてはなりません。自分に合ったチャップスを選ぶ際のポイントについて、ご説明します。

チャップスの利点

乗馬をする際に最低限必要なのが、ブーツ、ヘルメット、キュロットになるでしょう。そのうち、ブーツはタイプや素材によって、さまざまな選択肢が考えられます。まずは、長靴にするのか、ショートブーツ＋チャップスにするのか、です。長靴は、既製品からオーダーメイドまで、価格にも幅があります。しかし、初心者にとって一番ネックなのは、長靴は慣れるまで、足首がショートブーツ+チャップスよりも動かしづらいということ。そのため、最初はショートブーツ＋チャップスからスタートして、ゆくゆくは長靴に移行していく方が多いようです。

チャップスの利点は他にもあります。まずは皆さんが気になる価格。素材によっても変わりますが、比較的安価で消耗しても買い替えしやすいです。サイズもコンパクトなので、長靴よりショートブーツ+チャップスの方が持ち運びもしやすいでしょう。素材は本革、合皮、スエードがあり、中には洗えるタイプもあります。自分好みの質感やお手入れのしやすさなどで素材を選ぶことができるのも利点です。ちなみに、本革のチャップスで、装着した際に見た目が長靴に似ているものはゲートルと呼ぶこともあります。ゲートルのように、素材が本革だとしても、お手入れは長靴よりチャップスの方が楽でしょう。さらに、チャップスは最初からフィット感も高く、初心者の方も使いやすいです。

サイズ選びのポイント

ブーツとチャップスを別々に選ぶことができるので、既製の長靴のように足かふくらはぎ、どちらかのサイズに合わせないといけない、ということもありません。チャップスのサイズを選ぶときは、キュロットや靴下など、乗馬をするときと同じ格好で採寸をしたり、試着をしたりすることをおすすめします。

採寸は2ヵ所、ふくらはぎの一番太い部分とひざ下からブーツのヒールまでの長さを測る、としている乗馬用品店が多いですが、念のため、ひざ下の周囲も確認することをおすすめします。昔、筆者が購入したチャップスは、ヨーロッパのメーカーのものでした。ふくらはぎの周囲に合わせて購入したところ、少し長めであるのに加えて、ひざ下の周囲がきつめでした。そのまま使用したところ、きつかった部分に沿って内出血をしてしまいました。

今は、日本人の体格に合わせたものがたくさん販売されていますので、このようなケースは減ってきていると思います。しかし、可能ならば試着をして、ふくらはぎ、長さ、ひざ下の周囲を確認してからご購入になることをおすすめします。

お手入れの仕方

チャップスを長くご使用いただくためには、お手入れが必要になります。お手入れの方法は素材によって違いますので、以下に素材別でご紹介します。チャップスの汚れを早くとってあげることが長く愛用する秘けつです。

本革のチャップス

軽くブラッシングをして砂やホコリを落としてください。その後はブーツと同様に保革油や保革クリームを使用して、お手入れをします。ゲートルのような硬い質感の革ではなく、柔らかい革の場合は油やクリームのつけすぎに注意しましょう。革が柔らかくなりすぎてしまいます。油やクリームを塗った後に優しく乾拭きをすると長くご愛用いただけます。

合皮のチャップス

軽くブラッシングをして、汚れを落とします。次に、水を固く絞った布で汚れを拭きとりましょう。また、合皮のチャップスには洗濯可能なものもあります。洗濯可能なものはタグの情報に従って洗濯をしてください。

スエードのチャップス

スエードはなめした革の表面を毛羽立てたものです。汚れはできる限り、ブラッシングで落とすようにしてください。ブラッシングで落ちないガンコな汚れのみ、固く水を絞った布でさっと拭きとるようにしましょう。

注意点

サイズを選ぶ際の注意点としては、少しきつめのものと少し緩いものがあれば、少しきつめの方を選ぶ点です。ふくらはぎで合図を馬に送ることもあり、この場合、チャップスのフィット感が重要になってきます。最初はきつめでも、少しずつなじんできて、きつい感覚もなくなっていきます。ただし、きつすぎると脚の動きのじゃまになったり、ケガの原因にもなるので要注意。また、チャップスが緩すぎても擦れてしまってケガをすることがあります。正しいサイズを選べるように、是非、試着されることをおすすめします。

また、チャップスとショートブーツの組み合わせは多くの馬術大会で、規定により着用が認められていません。大会に出場する予定の方は気をつけるようにしてくださいね。

まとめ

今回は初心者の方に向けて、チャップスの選び方をご紹介しました。乗馬では、馬に合図を送るため、どの装備もある程度のフィット感がないといけません。しかし、小さすぎても窮屈になってしまい、大きすぎると適切な合図が送れないため、サイズ選びが重要です。また、チャップスの場合は素材もさまざまなものがありますので、好みのフィット感やお手入れをする頻度を参考にご自分のお好みにあったものをご購入ください。