【初心者必見!】自分に合った乗馬ブーツの選び方
初めての乗馬ブーツ選び、あこがれの乗馬ブーツを目の前にしてどれを選ぶべきか迷いませんか。
意外と多い選択肢、価格帯もさまざま。ここでは乗馬ブーツの種類や素材について紹介します。それぞれのメリット・デメリットを知ったうえで納得した乗馬ブーツを選びましょう。
一般的なブーツやスニーカーではダメなの?
乗馬を始める際に、買い揃えたいアイテムはいくつかあります。しかし、一度に買い揃えることが難しい場合は徐々に買い揃えていくこともあります。この場合、優先順位がわからないと何から買ったらよいのか迷いますよね。
今回紹介する乗馬ブーツは、優先度が高めのアイテムになります。
なぜ、乗馬ブーツはそれほど重要なのでしょうか。一般的なブーツや雨具用長靴、普段から履き慣れたスニーカーで代用することができないのでしょうか。
その答えは「代用せず準備しましょう」。理由は安全面と機能性に違いがあるためです。
安全性
馬に乗るとき、馬から降りるとき、鐙の上で立ったり座ったりするとき、あらゆる場面で滑ったり転倒したりする危険があります。一般的なブーツやスニーカーはそのようなアクシデントを想定していません。
一方で乗馬ブーツは乗馬をするために作られているため、安全性が高いといえます。
機能性
乗馬では立ったり座ったり、馬に合図を送ったりと脚をよく使います。そんな脚の負担を減らすためにも、自分に合った乗馬ブーツを選ぶことが大切です。
また合図を出すときだけでなく、脚は馬に触れる部分にもなります。馬にとってもストレスがないよう、一般的なブーツやスニーカーではなく乗馬ブーツが必要になります。
乗馬ブーツの種類と素材
乗馬ブーツを選ぶ際には、種類や素材などに違いがあり、迷うことがあると思います。ここではブーツの種類と素材について説明します。
種類
種類は大きく分けるとロングブーツとショートブーツの2種類に分けられます。それぞれ特徴があるため、試し履きをしながら決めることをおすすめします。
ロングブーツ
ロングブーツは一般的にイメージされるふくらはぎをしっかり覆い、膝下まであるブーツのことで長靴(ちょうか)やジョッキーブーツとも呼ばれます。大会や競技会ではロングブーツの着用が規定されているため、目にしたことがある人も多いと思います。
乗馬ブーツを選ぶ際には「フィット感」が大切になりますが、ロングブーツを選ぶ際には足のサイズ・足の幅・甲の高さ・ふくらはぎ・丈の長さなどさまざまなポイントを確認する必要があります。ふくらはぎはいい感じでも丈が長すぎると当たる部分に違和感がありますし、足の幅や甲の高さが合っていないと窮屈で痛みを感じたり、反対にブカブカで馬への合図が上手く出せなくなります。
ロングブーツで自分にフィットするものを見つけるのが難しい場合は、オーダーメイドかショートブーツがおすすめです。
ショートブーツ
ショートブーツはくるぶしより少し上までのブーツです。しかし、ショートブーツはそれだけではなく、足首からふくらはぎを覆うチャップスが必要になります。
ショートブーツの場合、ブーツとチャップスが分かれているため、足首やかかとが動かしやすいメリットがあります。またブーツとチャップス、それぞれ自分に合ったものを選ぶことができるため、フィットする足元が作りやすくなります。
素材
ブーツの素材は大きく分けて、革・合皮・ゴムに分かれます。そしてショートブーツに合わせるチャップスも、革・合皮・スエード・ナイロン・メッシュなど素材が分かれています。
素材についてはそれぞれメリット・デメリットがありますので詳しく説明します。
素材ごとのメリット・デメリット
ブーツの素材、チャップスの素材で選択肢は広がりますが、どれを選択するべきか迷いますよね。特に初めてのブーツはイメージが難しいかもしれません。お手入れのしやすさと合わせてメリット・デメリットを紹介します。
革(本革・牛革)
革製のブーツの価格は他の素材に比べて高くなりますが、一番頑丈で、履いていくうちに馴染んでくることでフィット感や履き心地は優れています。そのため、馬への合図も出しやすくなります。
デメリットとしては水に濡れないように注意が必要であったり、汚れが付いた後のお手入れ、使わない時期の収納にも注意が必要で、メンテナンスが大変に感じますがきちんとお手入れすれば20年近く使うこともできます。
また、大会によっては本革のロングブーツが規定されることがあるため、本格的に乗馬を続けると決めたときには、購入を検討してみるのもおすすめです。
価格帯は、既製品の場合は5万円~、オーダーメイドの場合は10万円~が相場になります。
合皮(フェイクレザー)
見た目は革のブーツと区別がつかないほど高級感がある合皮のブーツは、革のブーツに比べると価格は安くなっています。形も足にフィットする形で馬への合図も出しやすくなっています。
また、お手入れも水拭きが可能なため、革のブーツよりも簡単です。
メリットばかりが感じられる合皮のブーツですが、革のブーツと比較すると強度が弱くなっています。しかし、極度に弱いわけではなく、2~3年もつといわれています。
ゴム・ラバー
ゴム製のブーツのメリットは防水性に優れているところです。雨の日でも蹄洗場でも気にせず履けます。汚れてしまってもそのまま水洗いできるため、お手入れが簡単です。
また、価格も他の素材に比べて一番安価な商品になっています。
デメリットとして、ファスナーがなく上から足を入れて履く形であるため、特に足首のフィット感がなく、馬への合図が届きにくいことがあります。
チャップスの素材
チャップスの素材はここまでで説明した革・合皮以外にもスエード・ナイロン・メッシュなどがあります。
スエード生地は起毛加工された素材のため、滑りにくくなっているのがメリットといえます。デメリットとしては、砂や泥で汚れた場合に、ブラシ等で落とす必要があるためお手入れに少々手間がかかります。
ナイロンやメッシュ生地は通気性がいいので、汗をかく夏場に好まれます。また簡単に洗えるためお手入れも楽です。安価な商品が多いのもメリットといえます。デメリットとしては耐久性が弱い点です。
チャップスの価格は、素材によっても変わってきます。
選ぶ基準は自分の足へのフィット感
種類や素材の違いにより、それぞれメリット・デメリットがあることがわかりましたが、自分ならどれを選ぶべきか、迷うことがあると思います。
人によっては、本番用と練習用でブーツを使い分ける人もいます。例えば、本番用で本革のロングブーツを、練習用では合皮以上のロングブーツまたはショートブーツにチャップスを合わせることがあります。なお、ショートブーツにチャップスを合わせる場合は、同系色でそろえることが多いようです。
まだ競技会など考えられない場合は、競技会参加を検討するようになるまで練習用ブーツだけでも問題ありません。
本番用・練習用、どちらのブーツも大切なのはフィット感です。試し履きが出来るようであれば是非履いてみましょう。そのときは、キュロットやズボン、ソックスを履いた状態を想像してみることがポイントになります。なお、乗馬用のソックスは通常の物より厚手になります。
また、履きやすさで人気の海外ブランドのブーツを購入する場合は、日本人と欧米人の足の幅の違い、体型の違いなどがあることも考慮しましょう。
まとめ
乗馬用のブーツは種類や素材によって、それぞれメリット・デメリットがあります。また、価格にも幅があります。
初めての乗馬ブーツ選びは、何を基準にするべきか分からなくなると思います。そこでまず重要なのが「フィット感」です。
フィット感があるものになかなか出会えないときには、ショートブーツとチョップスの組み合わせ、またはオーダーメイドの本革ロングブーツがおすすめです。