上達しない人は馬にお尻で座っているのかも
「乗馬が思うように上達しないのはなぜ?」
「乗馬が上達するコツを知りたい」
上記のことで、悩んでいらっしゃいませんか?
馬とリズムを取れず、思うように乗れない場合は、お尻で座っているのかもしれません。
本記事では、お尻で座る危険性と、正しい座り方やコツについて解説します。
自宅でトライできる簡単トレーニングも紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。
お尻で座るのはNG?
椅子に腰掛ける感覚で、馬にお尻で座っていると乗馬は上達しません。馬の背中と人間の体が、ピッタリと合わないからです。
乗馬は、馬と人間が呼吸を合わせて楽しむもの。
馬と人間の体が合っていないと、次の状況が起こります。
馬がリラックスできない
馬の背中にお尻で座ると、馬がリラックスできません。
馬と人間の間に隙間ができることにより、馬と人間の動きが一致しにくくなります。結果、馬は自分の動きが邪魔されているように感じるでしょう。
馬が緊張した状態で乗馬を続けても、一体感のある動きができないため、上達できません。
落馬の危険がある
馬にお尻で座ってしまうと、落馬の危険があります。走ったり、歩いたりといった馬の動きに柔軟に対応できないからです。
落馬は逃れたとしても、身体が力んだり、脚が上手に使えなかったりして、バランスが崩れ、気持ちの良い乗馬ができません。
落馬の危険を減らすためにも、お尻で座る癖をやめましょう。
坐骨で座るメリット
乗馬の正しい座り方は、坐骨で座ることです。馬の背中の上に乗るときに、坐骨があたっている部分で座ることを意識しましょう。
坐骨で座るなら、きれいな姿勢で乗馬を楽しめますし、上達も早くなります。本項目では、乗馬のときに坐骨で座るメリットについてご紹介します。
馬とリズムを合わせて動ける
坐骨で座ると、頭・肩・お尻・かかとが一直線と、きれいな姿勢になり、馬とリズムを合わせて動けます。
馬と乗り手がピッタリと合っていて、隙間がない状態です。馬にとっても、気持ちが良くリラックスして動けます。
坐骨が馬の背中に当たり、合図が伝わりやすいので、馬も安心して指示に従えます。
スムーズに動きやすい
坐骨で座るなら、馬の動きに合わせてリズムを取りやすくなりスムーズな動きができます。
馬と乗り手がピッタリと合っていると、馬の動きに柔軟に対応できるからです。
また、体が柔軟に動くなら、正しい扶助を出せるため、馬と乗り手に一体感のある動きが生まれます。
坐骨で座ることに関する、詳しい情報が知りたい方は、下記の記事を参考になさってください。
馬上での簡単なやり方
「坐骨で座る」と、頭では分かっていても、実際に乗馬をするときには焦りますよね。
本項目では、馬に乗ったときにできる簡単な方法をご紹介します。
椅子を使ってイメージトレーニングをしながら、頭に入れておきましょう。
正しい坐骨の位置を理解しておく
まずは、正しい坐骨の位置を理解しておくことが大切です。
乗馬が上達しない方の中には、坐骨の位置を間違って覚えている方もいるからです。 椅子に浅く座った状態で、お尻に触ると当たる、ゴリゴリとした大きな骨が坐骨です。
馬に乗る順番を意識する
馬に乗る順番を意識して乗ると、スムーズです。ステップは次の通りです。
- ステップ1:リラックスして馬に乗る
坐骨で座ることやまっすぐな姿勢を維持することなどは、意識する必要はありません。「乗馬を楽しむぞ!」というリラックスした気持ちで馬に乗りましょう。
- ステップ2:鞍のクッションに太ももを添える
鞍の膝付近のクッション部分(ニーパッド)に太ももをくっつけるようにし、馬を挟み込みます。このとき、ニーパッドを前に押し付けることをイメージしてください。
- ステップ3:膝下を曲げて足の位置決めをする
ぶらぶらした状態の足を少し曲げて、膝下の位置を決めましょう。立った状態で一番力が入る場所に、足の裏を置いてください。
- ステップ4:骨盤の位置を調節する
上半身を起こして、骨盤を立てましょう。このときは、お尻でどっかり座らずに、坐骨が当たる部分で座ってください。坐骨から脚が伸びているイメージです。
自宅でできるトレーニング
乗馬が上達するために、自宅でもトレーニングを心がけることも大切です。
例えば、1日10分のストレッチ・バランスボールを使って簡単にできるトレーニングができます。
ストレッチは、股関節周りを特に意識して行いましょう。柔軟性が良くなると、乗馬のスピードも上がります。
坐骨で座る練習をしたい方にぴったりなのは、バランスボールです。ボールの上に坐骨で座り、バランスをとる練習をしましょう。
頭・肩・お尻・かかとが一直線になっていることを確認することも大切です。鏡で姿勢をチェックしながら、トレーニングすると正しい姿勢に近づきやすくなります。
まとめ
正しい姿勢で乗馬をすると、一体感が生まれ、馬も乗り手も気持ちの良い動きができます。
そのためにも「正しい座り方は何か?」「お尻で座っていないか?」などを確認することが大切です。
坐骨で座る感覚をマスターすると、乗馬の上達へ、さらに一歩近づきます。
快適で、リズムのあった乗馬を楽しみましょう。