【最初はドキドキ!】馬に接する際の心得
乗馬を始めたばかりの頃は、馬を目の前にしてどのように接すれば良いのか戸惑うことも多いですね。元々馬は人に対して攻撃的な生き物ではありません。愛情を持って接していけば、馬もそれに答えてくれます。馬に接する際にはどのようなことを意識すれば良いのか、確認していきましょう。
優しさの大切さ
馬に接する際、馬への優しさは必要です。では優しさとはどのようなことなのでしょう。
実は馬に対して接する時の優しさと、人に対して接する優しさとは同じことなのです。
優しさとは、相手を思いやることです。
馬はとても繊細で臆病な動物です。ほんの少しの音の変化にも敏感です。
初対面の人に出会った時、馬は相手がどんな人なのか一生懸命探っています。そのような馬に対して無防備に近づいたり、大声で話しかけると馬は驚き、時には暴れて目の前の人を嚙むこともあるでしょう。
まずは馬のことを理解し、思いやりを持って接することを心がけて下さい。
厳しさは必要?
馬に接する場合、時には厳しさも必要です。
馬は人よりもはるかに大きな動物です。人に甘えているつもりでも、馬の力の強さは相当なものです。もしも馬が人のいうことを聞かずに走りまわったり、暴れて人を傷つけてしまったらどうなるでしょう?乗馬として使用することができずに、処分されることもあるかもしれません。しっかりとしつけをしていたら処分されるようなことはなかったかもしれない…、と後悔しても後の祭りです。
馬が守るべきルールを教えられず甘やかされることは、馬にとっても非常に不幸なことです。
馬が人の指示に従わず好き勝手な行動に出た場合は、厳しい態度で接することも必要です。
馬に気持ちを伝えるために
乗馬を始めて間もない人にとって、馬に気持ちを伝えることは難しいと思われるかもしれません。最初はうまくいかなくても、慣れてくれば馬とのコミュニケーションが取れるようになるでしょう。そのために必要なことを3つご紹介します。
馬がやって良いことと悪いことを理解する
馬を育てることは、よく子育てに例えられます。子育てをする際には、子供がやって良いことと悪いことを理解しておかなければなりません。良いことをしたらしっかりと褒め、悪いことをしたら叱ります。馬に対しても、何が良いことで何が悪いことなのかを知らなければ、褒めたり叱ったりできませんね。馬にルールを教える前に、まず人がルールを知ることが必要です。
悪いことをしたときにはしっかりと叱る
馬が人の指示に従わず反抗した場合は、毅然とした態度で叱りましょう。好き勝手なことをしたにもかかわらず叱られなかったら、馬はその行為をやっても良い事だと理解するでしょう。また、悪いことをしても叱られず、自由気ままに育てられた馬は、自分が人よりも優位な立場であると認識します。
ダメなことはダメ!と言える強さを持ちましょう。
おおらかな気持ちを持つ
例えばあなたが馬に少しだけ強めに甘噛みされたとします。噛まれたことへのショックは大きいかもしれませんが、理由もなく馬が噛むことはありません。なぜ馬がそのような行動に出たのかを考えてみましょう。噛む行為はやってはいけないことなのでしっかりと叱らなければいけません。しかし噛まれたことをいつまでも引きずることなく、馬を許せる心の余裕を身につけましょう。
これを意識
馬に接するときに、どのようなことを意識すれば良いのでしょうか?大事なことを3つご紹介します。
馬の性質を理解し、馬のことを第一に考える
馬とコミュニケーションを取るために、馬の性格を知り、接し方に気をつけしましょう。
馬は基本的に優しい動物ですが、臆病な一面も持っています。いきなり大きな声を出して近づくと馬が驚いて暴れてしまうこともあります。
馬はとても賢く、自分に対して優しく接してくれる人のことをしっかりと覚えています。接する時は正面や横からゆっくり近づきましょう。そして優しく声をかけて下さい。鼻先に手を出して臭いを嗅がせると、馬は安心します。一度信頼関係を築いてしまえば、あとは馬の方から近づいてくれますよ。
馬に対してリーダーシップを取る
馬は群れで生活する動物です。群れの中にはリーダーがいて、馬はリーダーの指示に従うことで安心して過ごすことができます。人がリーダーとなるためには、馬に対して守らなければいけないルールを教え、それに従うことを求めて下さい。そうすることで、信頼関係に基づくリーダーシップを取ることができるでしょう。人と共に生活するのであれば、人がリーダーであることをしっかりと認識させることを意識しましょう。
落ち着いた態度で接する
馬に乗っている時に、何度指示を出しても反抗されて焦ってしまったり、イライラしたことはありませんか?そのようなときは、ムキにならず平常心を心がけましょう。焦って指示を出しても馬は従いません。馬にとってもストレスになるだけです。一度深呼吸をしてリラックスして下さい。気持ちに余裕を持って馬に接しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?乗馬を始めて間もない頃は、馬に接するたびに新たな発見があり、馬との時間が楽しくて仕方がないことでしょう。馬の気持ちを優先し、馬の自由にさせているかもしれませんね。
しかし、時には厳しさも必要です。馬に好き勝手なことをされてしまうと、馬は自分がリーダーだと勘違いをしてしまいます。優しさと甘やかしは違います。やってはいけないことに対して毅然とした態度で叱ることも必要です。
ただし、いつも馬に対して注意ばかりしているのは馬にとってもストレスとなってしまいます。やって良いこと、してはいけないことをしっかり教えることが、人にとっても馬にとっても幸せなことです。
これからも馬を理解し、馬と接することをぜひ楽しんで下さい!