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【これはやっちゃダメ!】馬に乗っているとき編

どんなスポーツにも言えることですが、安全に楽しむためには適切な服装&行動を心がける必要があります。今回は、騎乗中にフォーカスしてNGな服装や行動をまとめました。理由を含めて確認していきましょう!

フード付きやサイズが大きすぎる服で騎乗する

【これはやっちゃダメ!】馬に乗っているとき編

まず、安全に乗馬をする上で大切なのが服装。馬のことが分かってくれば自然とNGな服装は避けられるはずですが、初心者のうちはうっかり選んでしまうかもしれない服装をまとめました。

引っかかりやすい服装はキケン!

馬に乗っているときはスピードも出ているので、服の一部が馬具や周りの道具に引っかかれば大きな事故に繋がる可能性も。そうでなくとも、運動するときは体にフィットした服のほうが動きやすいですよね。


そのため、騎乗中は特に極端にゆるいサイズフード付きの服は避けましょう。例えば、袖が長すぎれば手綱を操作するときに邪魔になってしまいます。また、上着の裾が緩いと鞍の後橋に引っ掛かり動作の妨げになることも。


さらに、防寒のためにフード付きの服を着ているという方も多いですが、かぶっていない状態のフードは引っかかりやすく、逆にフードをかぶっている状態では振り返って周囲を確認するときなどに視野が狭まってしまうこともあります。

その他のNGファッション

その他に気をつけたいのが、靴やズボン。このあたりはキュロットやブーツを購入すれば心配ないと思いますが、自分の服で体験レッスンなどに行くときには気をつけたいポイントですね。


具体的には、ズボンは厚手で脚にしっかりとフィットするものをおすすめします。丈が長すぎるものや、ブーツカットのように裾が広がっているものも騎乗の邪魔になりやすいので要注意。


また、騎乗中は鞍と接する内股やおしりに強い摩擦がかかるので、皮膚を守ることが大切です。大きな穴が開いているダメージジーンズや、短パンなども避けましょう。

副扶助を使いすぎる

【これはやっちゃダメ!】馬に乗っているとき編

服装が整ったら、次に気をつけのが扶助の出し方です。みなさんは、騎乗中に主扶助と副扶助のバランスをしっかり意識できているでしょうか?

主扶助と副扶助とは?

そもそも「主扶助と副扶助って?あんまり聞いたことがなかった」という方も少なくはないと思うので、まずは普段使っている扶助は主扶助副扶助どちらに含まれるのかおさらいします。


主扶助は、馬に乗っている人が自分の身体を使って出す扶助。脚(きゃく)のほか、手綱を通して馬に指示を出す拳扶助、おしりを使って靴を押し出すように推進するときの坐骨扶助などがこれにあたります。


一方の副扶助は、拍車など主に道具を使った扶助ですね。ただし、舌を使って音を出す舌鼓(ぜっこ)は副助に分類されます。名前からも分かるように、副扶助は主扶助を使った上で補助的に使用します。

優先すべきは主扶助

おそらく、みなさんも最初のうちは鞭や拍車を付けないことが多く、主扶助で馬に指示を出す機会が多いはず。しかし、いろいろな馬に乗っていくうちに鞭や拍車を使うことも増えてきますよね。


最初は「馬が急に興奮しないかな?痛くないかな?」とためらっていた人も、慣れてくると脚と同じくらいの気軽さで鞭を入れたり、そもそも脚=拍車と認識している人もいるかもしれません。


ですが、みなさんも「これやっておいてね」といわれていないのに突然「なんでやってないの?早くして!」と強く言われたら嫌ですよね。


それと同じく、まずは主扶助でどのように動いて欲しいかを馬に伝えることが大切。その反応を見ながら、反応が少ない場合などに補助として副扶助を使っていきましょう。

馬に扶助を出さない

【これはやっちゃダメ!】馬に乗っているとき編

いきなり馬に副扶助ばかりはダメ。それならば、逆に馬に全く扶助を出さないのは良いことなのでしょうか?実は、騎乗しているのに扶助を出さないのもやってはいけないことの1つなんです。

馬にとって「謎の存在」になってしまう

もし、あなたが座っている席の正面に座ってきたのに何も話しかけてこない人がいたら、どう思いますか?「何でここに座ったの?」「私はどうしたら良いのかな?」「なんだかちょっと怖い」など、ちょっと不安な気持ちになる人が多いのでは無いでしょうか?


個人的には、乗ったのに扶助を出してこない人に対して馬も似たような気持ちになっているのではないかな?と思います。そう考えると、扶助を出さないことも決して馬に優しいことではなさそうですよね。


馬を休ませているつもりで計らずとも馬に「謎の存在」と思われてしまうと、次に指示を伝えたいと思ったときに馬の反応が鈍くなってしまう可能性があります。

扶助は馬とのコンタクト

初心者のうちは「馬に全く扶助を出さない状態」になってしまうのも珍しいことではありません。理由はいろいろあると思いますが


「何度も扶助を出したら馬が苛立ったことがあるので怖い」
「馬を動かすことに夢中で、逆に停止のあいだ扶助が滞ってしまう」


という人が多い傾向にあります。そんなときは、扶助を「命令」ではなく「コンタクト」と考えるとうまく行くかもしれません。


まずは、常に強い扶助を出し続ける必要はないので、止まっているときも拳で馬の口を感じつつ、動き始める少し前からは拳と脚で馬に人間を意識させるようなイメージで馬とコンタクトを取ってみましょう。

怖がりすぎて冷静さを失う

【これはやっちゃダメ!】馬に乗っているとき編

最後は乗馬をしているときのメンタルの話です。騎乗中の恐怖感は「してはいけない」と言われても意図的になくすのが難しいかもしれません。ですが、怖さのあまり冷静さを失ってしまうと、かえって危険な場面が増える可能性も…?

危険性を理解しつつも落ち着いて

確かに、馬は非常に力が強く人間の何倍もの体重があります。また、警戒心が非常に強く、突然驚いて急な動きをしたり、警戒した相手を攻撃する(蹴る・噛む)こともあります。


馬のこうした性質を理解して注意を払うことは、人間の安全だけでなく馬にとっても大切なことです。例えば、馬が怖がりそうな場面にあらかじめ気を付けていれば、馬が暴れるのを避けたり、もし避けられなくとも「跳ねるかも」と心の準備ができますよね。


さらに、馬が驚いたり警戒しているときこそ、人間が原因を探って対策をしたり馬をなだめる必要があります。そのためには、人間が落ち着いていることが一番大切だということを意識しておきましょう。

怖がっていると逆に危ない?

恐怖感が強いと、もしもの時に落ち着いて対処できないこと以外にもデメリットがあります。それは、人間の緊張が馬にも伝わってしまうということ。馬がピリピリした状態では、少しの扶助に大きく反応したり環境に驚いてしまう場合もあります。


また、人間側も恐怖感が高まると少しスピードが上がっただけで過剰に手綱を引いてしまうなど誤った扶助を出してしまうことも。緊張すると身体自体もこわばるので、バランスがとりにくくなり落馬のリスクも上がるという悪循環に陥ってしまいます。

まとめ

服装から扶助・メンタル面まで、騎乗中にはいろいろやってはいけないことがあります。ですが「たくさんありすぎて難しい!」と悩みすぎないでくださいね。すべては、安全に乗馬を楽しむため。そして、馬と良い関係を気付いていくためのコツと捉えて少しずつクリアしていきましょう!

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