乗馬クラブ入会の前にやっておくこと
乗馬を習おうかな、と思っても乗馬クラブをどうやって選べばいいのか分からない。または、せっかく入会金を支払って入会しても「こんなはずじゃなかった」となることもあります。乗馬クラブ選びで後悔しないよう、乗馬クラブの選び方・入会前にやっておくことを解説します。
自分のしたいことを明確にしておく
まずは乗馬に求めているものを明確にしておきましょう。趣味でゆっくり乗馬を楽しみたい、競技会を目指して乗馬のスキルを磨きたい、ウエスタン乗馬を試してみたいなど乗馬を始める目的はそれぞれです。
自分の乗馬に対する目的を明確にしないと、ウエスタン乗馬をやりたかったのに入会したのはブリティッシュの乗馬クラブだった、趣味として楽しみたいのに練習が厳しい、なんてこともあり、乗馬クラブを変えたいということになってしまいます。
ここからは目的の具体例挙げますので、どれに当てはまるか考えてみてください。そして乗馬クラブを選ぶときに、自分の目的に合っているクラブかどうかをみてみることが大切です。直接乗馬クラブの方に話をして確認するものおすすめです。
趣味として楽しみたい
ダイエットや健康増進などを目的に、また新しい趣味として始める人もいます。基本的な馬の操作を学び、いつもと違う視点の高さや風をきる爽快感を感じ、乗馬を日常のリフレッシュタイムに考える人もいます。
また、木々に囲まれた自然の中、広々とした砂浜など外乗を楽しみにされる方もいます。
乗馬技術を磨きたい
馬の操作を学び、人馬一体となり自在に乗りこなしたい。また競技会など大勢が集まるところで自分の演技をみてもらいたい、自分の実力を客観的に知りたい、レベルが高い人と競い合いたいなど、乗馬の技術を磨いて上を目指したいと考える人もいます。
このような場合は、指導員の経験やレベルも関係してきます。特に重点的にやってみたい競技があれば確認してみるのもいいでしょう。
馬と触れ合いたい
馬に乗るだけでなく、馬の手入れやお世話をすることでも人間の癒しになったり、楽しみに繋がったりします。しかし、安全管理の観点から会員によるお世話を制限している乗馬クラブもあります。そのため、会員に馬のお世話をどれだけ後押ししているかも、乗馬クラブを選ぶときのポイントになります。
乗馬を通して仲間をつくりたい
乗馬クラブによっては会員同士の交流の場を設けているところもあります。お茶と共に馬談議に花を咲かせたり、悩みを共有したりすることで同じ趣味を持つ仲間を作ることができます。
仲間と外乗計画を立てて、遠出をすることも楽しそうですよね。
費用とアクセスを確認
習い事を始めるときに気になるのは、費用とアクセスではないでしょうか。できるだけ費用は抑えたいと思っても、乗馬クラブは他の習い事に比べると高いかも知れません。また乗馬クラブは、ピアノ教室や学習塾のように街中にいくつもあるわけではありません。乗馬に求めるものを考えたときに、これから通う頻度を考え、費用とアクセスを確認することも大切です。
費用
乗馬クラブに通うときには、入会金・年会費または月謝・1鞍毎の騎乗料または指導料などが必要になります。地方に比べ都内は地価が高い分、やはり入会金が高くなっています。
その他、費用が高いところは施設や設備にお金をかけていることがあります。施設や設備にお金をかけていることで馬や会員のストレスを軽減することに繋がっていることもあるので、費用だけにとらわれず、得られるものを考えてみるのもいいですよね。
また、たいていの乗馬クラブはビジターを受け入れているところも多く、乗馬クラブに入会せずに馬に乗ることもできます。その場合、1鞍の騎乗料は会員の倍ほどしますが、月謝を払う必要がないところがほとんどです。
そのため毎月定期的に通うのであれば、入会した方がお得ですが、乗らない月もある場合はビジターで騎乗した方がお得な場合もあります。
なお、ほとんどの乗馬クラブはホームページで会費や体験乗馬の費用を掲載してあります。ぜひ、確認をしてみましょう。
アクセス
理想的な乗馬クラブを見つけても、あまりにも遠く、通うのが難しい場合もあります。それが体験乗馬なら良いのですが、年会費や月謝を払いながら通えないのであればもったいないですよね。
乗馬クラブまでのアクセス方法もたいていホームページに掲載されています。一度実際に足を運んでみると公共機関の混雑具合や道路の渋滞の有無などがわかり、通えるかどうかイメージが湧きやすくなります。
比較のためにいくつかのクラブで体験レッスンを受ける
乗馬を始めて「こんなはずじゃなかった…」と悔やむことがないように、いくつかの乗馬クラブで体験をしてみるのもおすすめです。ここでは、複数の乗馬クラブを比較するときのポイントをいくつか紹介します。
スタッフの対応
まず、体験の申し込みをする時点でクラブのスタッフの対応がわかりますよね。今後、何かあったときに話やすい、相談しやすいところの方が安心です。
指導員の教え方
実際に体験をしてみないとわからないのが、指導員の教え方です。相手も人間なので「この人の教え方、わかりやすい」と思える人や「聞きたいことがあるけれど質問しにくい」と感じる人など相性もさまざまです。
レッスンの雰囲気作り、専門用語の伝え方、困った時の対処の仕方などは指導員の力量になります。楽しくレッスンを受けられそうかを見てみるのも大切です。
レッスン風景を見学
レッスン風景を見学することで確認できる点はいくつかあります。
まず馬場の広さを確認してみましょう。広い馬場ではそれぞれ間隔をあけてレッスンをしますが、コンパクトな馬場は並んでレッスンをします。それによって当然雰囲気も変わってきます。どちらが自分に合っていると感じるかイメージしてみましょう。
馬の様子
馬の様子を確認してみましょう。体が清潔にされている馬は、それだけスタッフが愛情をもって接していることが想像できます。また人懐こい馬も、スタッフと信頼関係が築けていることが考えられます。
一方、耳を伏せていたり噛みつこうとしたりする馬は怯えている可能性があります。過度に人間に対して警戒心を持っている場合は、人間との信頼関係が築かれていないのかも知れません。
施設の設備
レッスンには直接関係はないかも知れませんが、せっかく体験に行くのであればロッカーや更衣室、ロビーの様子も確認してみましょう。馬や指導員ほどクラブ選びで重要視されませんが、確認しておくことをおすすめします。気持ちよく通える環境でしょうか。ロビーはくつろげる雰囲気でしょうか。確認しておくことをおすすめします。
可能であればクラブ会員さんの生の声を聞く
乗馬クラブにいる会員さんの表情は入会後のあなたの表情かも知れません。会員さんの様子を注意して見てみるのも一つの方法です。
また、会員同士の人間関係で疲れてしまう人もいると思います。乗馬クラブ全体の雰囲気が自分に合っているかどうかも大切なポイントです。
このようにこっそりクラブの会員さんの様子をみても雰囲気は感じられるかも知れません。しかし、もし可能であれば会員さんに直接気になることを聞いてみるのもいいでしょう。
まとめ
せっかく乗馬を始めようとやる気満々で始めた乗馬も、始めてみると「思っていたのと違う」「こんなはずじゃなかった」と思うことがあるかも知れません。
そうならないためにも、乗馬クラブ入会前には自分が乗馬を始める目的を明確にしましょう。そして、その目的にあった乗馬クラブを探します。その後、比較のために複数の乗馬クラブの体験レッスンを受けてみることが大切です。
体験レッスンのときの確認するポイントもいくつかありますので、しっかり事前調査することが重要です。