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馬と自分を守るために覚えておくべきこと

乗馬をやってみたい、体験したいと感じている人は多いですが、乗馬の初心者は馬との接し方がわからない場合もあります。

今回は馬と自分を守るために覚えておくべきことを紹介します。「馬の特性」・「自分のレベルに合った服装と道具」・「万が一、事故が発生してしまった時は」・「スポーツ安全保険」について詳しく解説しますのでぜひ参考にして下さい。

馬の特性を知る

馬と自分を守るために覚えておくべきこと

乗馬を安全に行うためには、馬の特性を知るのが大切です。馬の特性には下記の6つがあります。

・馬は臆病な動物のため、馬に近づくときは正面からではなく斜め前や横から馬の視界に入るようにしましょう。優しく声をかけながら近づくと安心します。

・耳が良く聞こえるので、突然の大声や大きな音が苦手です。馬が緊張しないために静かに接するように心がけましょう。

・馬の視野は広く350度もあります。死角となる真後ろから近づくと、馬が不安になり蹴られてしまう場合もあるので、真後ろには立たないようにしましょう。

・遠くは良く見えますが、近くのものを見るのは苦手です。食べ物をあげるときなどは、納得するまで見せてあげましょう。

・馬は嗅覚が発達していて、人間の1,000倍と言われています。鼻を使って匂いで、馬同士の挨拶をするため、刺激臭のするものを馬に近づけないように注意しましょう。

・馬は敏感な動物で、安心・安全を好みます。恐怖心があると伝わってしまうので、リラックスをして乗馬を楽しみましょう。優しく声をかけたり、首をなでると馬も落ち着きます。むやみに叱らないように気をつけましょう。

自分のレベルに合った服装と道具の確認

馬と自分を守るために覚えておくべきこと

乗馬の基本服装は、長袖のシャツに長ズボン・手袋・長めの靴下・ブーツです。長ズボンの代わりにキュロットもおすすめします。怪我防止や虫除け対策のため、丈の短い服装はおすすめできません。

スニーカーや底の柔らかい靴も、足が鐙(あぶみ)に深く入り込んだり、ひもが巻き付いたりして危険なので避けましょう。ヒールの高さ1~2cmが鐙を踏んだときに安定するのでおすすめです。

サンダルやヒールの靴、フードのついた上着、スカートは乗馬に向かず危険なため、使わないようにしましょう。ヘルメットは3点固定式の顎ひものついたものが良いです。

今から乗馬を始めようとする初心者は、基本のブーツ・長ズボン(キュロット)・ヘルメットに手袋とベルトを準備するといいでしょう。

競技に出るような上級者は、競技用ショーシャツや競技用ショージャケットが必要になります。

万が一、事故が発生してしまったときは

馬と自分を守るために覚えておくべきこと

乗馬の施設内で万が一ケガなどの事故が発生した場合には、近くのスタッフに連絡しましょう。施設内の事故に備えて、細心の注意を払い保険に加入している施設も多いですが、大動物のため想定できない事故につながる場合もあります。

救急車を呼んだり応急処置や手当はしてもらえますが、事故や盗難に関しては自己責任になります。スポーツ安全保険などの個人賠償責任特約付き傷害保険や携行品などの補償がある保険の加入がおすすめです。

安全のためにもスタッフの指示には従い、危険性は常に意識して行動しましょう。

スポーツ安全保険

馬と自分を守るために覚えておくべきこと

乗馬を行うときには、馬が臆病なため気をつけていても思わぬ事故が発生する場合があります。万が一に備えてスポーツ安全保険に加入すると安心です。生命保険に入っている人は補償内容を確認して、カバーできない部分は検討してください。

スポーツ安全保険は公益財団法人スポーツ安全協会が運営していて、団体でのスポーツ活動中や活動のための移動中のケガを補償します。4人以上の団体での加入が基本なので、施設で入れるか確認しましょう。

公益財団法人が運営しているため、他の保険会社よりも割安で加入できます。月額800円~となっていますが、補償内容や年齢によって料金は異なるので注意しましょう。

危険度が高くなるスポーツほど、補償内容は手厚くなり、料金も高額です。また、4月1日~翌年3月31日までの補償となるため、年度の途中から加入すると割高になります。

まとめ

馬と自分を守るためには、馬の特性を知り、服装や道具の準備やスポーツ安全保険などに入って、万全の態勢で臨むようにしましょう。万が一事故が発生してしまった場合には、近くにいるスタッフに連絡して対応するのが大切です。

注意事項やマナーを守り、安全な乗馬を心がけましょう。

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