乗馬ビギナー向けファッションチェック!馬が嫌いな服装はコレ!
洋服に流行りはありますが、誰しも服の好みはあると思います。好きな色、好きなデザインがあるように気に入らないデザイン、苦手な生地もあるでしょう。それでもTPOに合わせて洋服を決めるように、乗馬にも合う服装があります。
そして、実は馬にも人間に着てほしくない服があるのをご存知でしょうか。乗馬は人間だけでは楽しめません。馬の心の声を知り、乗馬の時間は馬が嫌いな服装を避けてあげませんか。そうするときっと馬も気持よく背中を貸してくれそうです。
オーバーサイズの服
乗馬をするとき、動きやすい服装・汚れてもいい服と説明されることがほとんどですが、これは大前提であって、他にも注意する点があります。
例えばオーバーサイズの服、丈の長いトップスは避けましょう。理由はダボっとした服が風にはためくことで馬を驚かせてしまうことがあるからです。
普段の生活ではそれほど気にならないかも知れませんが、屋外での活動でもあり、また鐙の上に立ったり座ったりと体を動かすため洋服にも動きがでます。
また、丈が長いものや防寒用のマフラーなどは鞍に引っかかり危険です。
シャカシャカと音がでる生地の服
馬が嫌いなファッションとして、シャカシャカ音がする生地の服があります。ナイロン製やポリエステルの服を着て多少音がしても人間は気になりませんよね。しかし、敏感は耳を持つ馬は気になるようです。
馬の耳は感情を表現するものとしても知られていますが、聴覚も優れています。
馬は草食動物であることから危険をいち早く察知し逃げる必要があるため聴覚が発達してきました。
可聴域といわれる聞き取れる音の範囲も人間より広く、人間が聞こえない音まで馬は聞こえているといわれています。そして、耳を180°動かして音がある方を探し、音を識別しているといわれています。
そんな敏感な耳をもつ馬の近く、馬の背中の上でシャカシャカ音がしている状態が続くとしたら、どんなにストレスでしょう。
ナイロン製やポリエステル製は着ていても軽く、シワにもなりにくく人間にとっては便利な服になりますが、馬のためにもシャカシャカ音が出る服は避けましょう。
パーカーなどのフード付きの服
寒い冬、フードがついたパーカーなどは動きやすく防寒にもなりますが、乗馬のときには避けましょう。
フード付きを避けた方がいい理由
普段あまりフードを意識しないかもしれませんが、鐙の上で立ったり座ったりする乗馬ではフードが付いていると邪魔に感じることがあります。
また、フードがあると馬にいたずらをされることもあります。もちろん悪気のない軽いいたずらでも人間がびっくりして大きな反応をしてしまうと、それに馬も驚いてしまうかもしれません。
そこからケガにつながることもあります。お互い、安全に楽しく乗馬をするためにフード付きは避けた方が無難です。
おすすめの防寒
肌寒くなりパーカーが重宝する季節になってきたら、乗馬ではパーカーの代わりにフードのないフリースや中綿ブルゾンなどがおすすめです。フリースベストなどは動きやすく、また着回しがしやすい便利な一着になります。
乗馬は洋服が汚れてしまうこともありますが、フリースも中綿ブルゾンもお手入れが簡単なのもおすすめのポイントです。
また、首の寒さが気になる場合はネックウォーマーを使いましょう。マフラーですとマフラーがヒラヒラ動くことで馬を驚かせてしまったり、落としてしまったり、鞍に引っかかってしまうリスクもあります。
好ましい服装は?
乗馬をするにあたり、動きやすい服装・汚れてもいい服というのは大前提で実は注意する点が他にもあることが理解できたかと思います。
では、具体的にどのような服装が乗馬に好ましい服装になるのでしょうか。ブリティッシュの乗馬が主流になっている日本での乗馬に好ましい服装について詳しく紹介します。
トップス
乗馬にセレブなイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。乗馬は伝統と格式のあるスポーツです。
トップスは動きやすいものが前提ですが、襟付きのポロシャツやシャツなどがおすすめです。
夏夏は風通しのいいものを選びましょう。日差し予防には長袖の他にスポーツ用アームカバーが便利です。
冬場は常歩の練習が多いレベルですと、なかなか体が温まらないためしっかりした防寒が必要になります。しかしレベルが上がり運動量が増えれば騎乗している人間の体も温まるため、そこまでの防寒は不要になります。
また、騎乗中暑くなったから上着を脱ぐというのは、手綱を持っている手を動かすということにつながり馬を驚かせてしまう動作になってしまうため避けましょう。
なお、馬の目は黄色が見えやすく赤が見えないといわれており、人間の感覚とは異なるようです。そのようなこともあり、色は基本的には何色でも問題ありませんが、あまりにも派手なものや太陽に反射するような素材は馬も驚きますので避けた方が無難です。
ボトムス
ボトムスは当然スカートではなくズボンになります。丈もショート丈・クロップド丈ではなく、足首まである長ズボンを選んでください。動きやすいデニムやチノパンがおすすめです。ナイロン製のものは滑りやすいので避けた方がいいでしょう。生地が薄いものは擦れて破けることがあるので注意が必要です。
乗馬は人間の足で馬のお腹に指示を与えるため、ボトムスは重要な役割があります。そのため、乗馬を続けるようであれば乗馬用キュロットがおすすめです。
乗馬用キュロットは乗馬のために作られたものなのでストレッチ性・耐久性があります。また、安全面・上達スピードにも影響があるといわれる滑り止めがお尻や膝についているため、機能性にも優れています。
乗馬用キュロットはデザインや素材、色などさまざまです。また乗馬ブーツとの組み合わせを楽しむこともできます。
足元
乗馬といえば乗馬ブーツをイメージすると思います。しかし体験乗馬であればスニーカーで大丈夫です。
もし乗馬を続けるのであれば乗馬用キュロットと同様、乗馬ブーツを購入することがおすすめです。
理由や乗馬ブーツは乗馬のために作られたため、乗馬をするうえでの機能性が整っています。例えば足を使って馬に指示を出すため、足首が動きやすい形になっています。また鐙をしっかり踏んで立ったり座ったりと動く必要があることから底の形にこだわっているものもあります。
何しろ、ブーツは馬の体に触れるものでもあります。馬とのコミュニケーションツールの一つと考えると乗馬ブーツの重要性はより一層大きくなります。
また、ブーツといっても丈やデザイン、素材など違いがあります。ショートブーツを選ぶときにはチャップスが必要になりますが、チャップスも素材に違いがあります。
馬のためだけでなく、自分も楽しくなる組み合わせを見つけてみるのもおすすめです。
なお、靴下はどんなブーツでもスニーカーでも必須になります。
ヘアスタイル
ブリティッシュ乗馬はヘルメットを着用しますので、高い位置でのお団子などは避けてヘルメットを着用しやすいヘアースタイルがおすすめです。
まとめ
世の中にスポーツはたくさんありますが、乗馬のように動物と一緒に楽しめるスポーツはそれほど多くありません。
乗馬は馬と一緒楽しむことで、より一層楽しみや達成感・解放感・癒しを感じられるスポーツです。
しかし、馬というパートナーがいることでパートナーを思いやる、気に掛ける配慮も必要になります。
自分が着たい服を着る、やりたいようにやるだけでなく、パートナーである馬が気持ちよく過ごせるか、不快な気持ちにならないか気を配ることも大切になります。
乗馬をするときの服装については安全面だけでなく、馬が嫌いな服装は避けるようにしましょう。