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みんながしている乗馬服・ウェアの基本のお手入れ

ひとくちに乗馬ウェアといっても乗馬の服装は乗馬のスタイルによって色々あります。
本来、乗馬の服装は乗馬スタイルによって着分けるものになっています。
まず乗馬の服装のスタイルを大きく分けると5つに分けられます。
1.クロスカントリー
2.エンデュランス
3.カジュアルスタイル
4.ウエスタン
5.ブリティッシュ
など代表的です。
1. クロスカントリーの服装
クロスカントリーは耐久競技とも呼ばれ、自然を生かした起伏のあるコースに設置された「池」や「水濠」「垣根」など難易度の高い障害物を飛び、世界レベルの大会では6㎞以上長距離を走る障害競技です。
クロスカントリー競技の服装には何と言っても安全性、動きやすさと快適さが求められます。
ジャンピング競技と違い、クロスカントリー競技は固定された障害を飛ぶ際にバランスを崩して転倒したり、水しぶきを浴びて濡れたりすることも多いので伸縮性、速乾性に富むポロシャツやテクニカルシャツなどがオススメです。
2. エンデュランス競技に適した服装
エンデュランス競技は数十㎞から120㎞という長い距離を走破する馬のマラソンとも呼ばれる競技です。
長い距離を何時間もかけて走るので、馬につける馬具もライダーの服装も長時間の騎乗に動きやすく疲れにくい服装を選びます。
何時間も馬の背に揺られて進むエンデュランス競技では汗を発散して乾きやすい高機能シャツがオススメです。
3. カジュアルライティングの服装
カジュアルライティングは欧米ではプレジャーライティングと呼ばれ、服装の規定はなく自由度が高いです。
ニュージーランドでは都心でもペットとして馬や羊を飼い趣味で馬に乗る人も多くいます。
普段着のシャツやジーンズでも乗馬をしたりしているようですが、伸縮性が低かったり乗馬の動きを考えてデザインしていないパンツで馬に乗ると縫い目のところで擦れ肌を痛めてしまったりするという話もよく聞きます。
カジュアルであっても乗馬の動きを考えてデザインされた服装は快適な乗馬ライフには不可欠です。
4. ウエスタンスタイルの服装
ウエスタンスタイルの服装というと、すぐにアメリカのカウボーイやカウガールが思い浮かぶのではないでしょうか。
テンガロンハットにウエスタンシャツ、肌に馴染んだ使い古しのジーンズとお気に入りのバックルがついたベルト。
ジーンズの上には端にフリンジのついた腰から踵まであるチャップスと呼ばれる革製のカバーパンツ。
足元には型押し模様が入ったかっこいいウエスタンブーツに西部劇でお馴染みのカシャーンカシャーンと音がでる歯車のような輪のついた拍車(輪がついたものは輪拍と呼びます)
気分は馬を自由に操り牛を追いかけるカウボーイやカウガール。
広大な牧草地を持つオーストラリアにもカウボーイやカウガールはいます。
馬を乗る人の服装はアメリカとほぼ同じですが、ウエスタンサドルではなくストックサドル(外国ではオーストラリア鞍と呼ばれます)に乗っていることが違いです。
5. ブリティッシュスタイルの服装
ブリティッシュはその名の通り、イギリスの昔ながらの伝統的なスタイルを意味します。
そもそも乗馬が貴族の間で広まったものなので、高貴なスタイルが特徴です。
そして実際にオリンピックの正式種目に含まれる馬場馬術や障害飛越馬術、総合馬術などはブリティッシュの流れを受け継ぐもので、日本でもお馴染みのスタイルとなっています。
競技会を目指していくと揃える服装も違ってきますが、乗馬レッスンでの基本の服装は同じです。
乗馬用の服装として欠かせないものは、鞍の上で滑らず安定したポジションが取れる乗馬用ズボンと動きやすい上着です。
鞍の上で背筋を伸ばして手綱を持ち、馬の動きに合わせて体を柔軟に動かせるように、上下ともできるだけ柔らかく身体にフィットして、伸縮性のある素材をお選び下さい。
他のスポーツと違い、自分の身体を大きく動かすことなく馬の背に乗っているので一見、楽そうに見える乗馬ですが、馬の動きに合わせて滑らかについていく身体の動きは普段使わない背中や脚の筋肉を使うため、実際は優雅な見た目によらずかなりハードな運動に相当します。
ゆっくりした並足や軽い速足をしているだけでも汗ばむくらいです。
手は馬上で手綱を持ち、馬とコンタクトを取るために自由に動かせず、服を脱ぐような馬を驚かせる動作も控えなくてはなりません。
そこで必要不可欠となるのが、通気性や速乾性に富む素材の服装です。
夏は涼しく冬は冷えないクイックドライ素材の乗馬ウェアは、快適な乗馬の服装として欠かせないアイテムです。
スタンドカラーになるスタイリッシュなタイプならレッスンだけでなく競技会にも使えます。
夏はポロシャツが定番。日焼け防止・暑さ対策でスポーツ用のアームカバーとの組み合わせ等も人気があります。乗馬ブランドももちろんですが、ゴルフやテニスのブランド、冷汗素材など、スポーツにお勧めの素材や仕様のものであればOKです。
春や秋はベストなど、体温調節できるものが一枚あると便利です。
冬は動きやすいものであれば、フリース、ジャケットなども着用します。風を防ぐウィンドブレーカーなども人気です。
◆雨対策
ゴルフなどと同様に、基本は屋外でのレッスンが多いので雨対策もしておくと万全です。
通常のレインコートではなく馬に乗る時には、邪魔にならない乗馬メーカーのレインコートがオススメです。
ロングタイプのものでもスリップ部分があり雨に侵入を防止し、鞍を雨から守るものもあります。
◆暑さ対策
ドライ素材やクール機能のある肌着、日焼けをふせぐアームカバー、熱中症防止のネッククーラーなどがあると便利です。
他のスポーツ同様、こまめな水分補給と休憩を基本に、快適さをUPさせるファッションは重要です。
◆寒さ対策
最初騎乗前は寒くても騎乗中や、騎乗後は汗をかいたりして暑くなってきたりします。
簡単に着脱できるような軽量のものや、暖かさもあり通気性もよいものがオススメです。
保温性が優れているものや、裏起毛でも薄手で軽量な素材でできているものがオススメです。
また発熱するようなインナーも寒さには効果的です。
またアウターを選ぶときはプロテクターなどを装着できるようなものを選びましょう。

乗馬服の素材と作り

夏場のポロシャツ
薄手で軽量。吸水速乾素材。体から汗を吸い上げ素早く蒸発させるので常にドライで快適。
通気性が高く汗や熱がこもらない。激しい動作でも動きやすい2WAYストレッチ素材。
冬のアウター
高い保温性があります。裏起毛なので暖かく肌触りも良いです。
薄手で軽量な素材。ストレッチ性も高いので動きやすく疲れにくいです。
吸湿速乾素材なので汗が残らず身体を冷やしません。
防風性生地が風をシャットアウトして保温します。
特殊な高機能糸を配合することで高いストレッチ性。しなやかさもあり心地よい着用感。

日々のお手入れ:乗馬服編

洗濯表示に従って洗濯してください。
最初は色落ちする場合があるので分けて洗って下さい。

騎乗後のお手入れ:乗馬服編

騎乗後も日々のお手入れと同様洗濯してください。

これだけはしないで!ダメな扱い方:乗馬服編

汚れたまま放置したり洗濯表示と異なる洗濯はしないでください。

乗馬服の洗濯方法

普段の洋服と同じ様に洗濯表示にしたがって洗濯してください。
洗濯できない素材の物はクリーニングに出してください。
アイロンの際はあて布を使用して下さい。
撥水性のある生地は洗濯後撥水性が低下することがありますので、必要に応じて撥水スプレーをご使用下さい。

まとめ

乗馬服やウェアは動きやすく、機能性のいい物を選びましょう。
また汗をかいたり、汚れやすいので手入れのしやすい物を選ぶのをおすすめします。

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