馬術の盛んな地域は?

テレビで頻繁に試合が見られるサッカーなどは「ブラジルやアルゼンチンが強い!」と強豪国のイメージが湧きやすいですが、馬術の世界はどうなのでしょうか?今回の記事では、馬術が強い県や国を解説。理由についても少し考えてみましょう!

日本では東日本優勢かな?

馬術の盛んな地域は?

全国大会のランキングを見ると、どうやら日本国内では首都圏を中心とする東日本が優勢のようです。まずは、その理由やランキングの内容についてみてみましょう!

学生・社会人と強豪地域

乗馬の競技会はなかなかテレビで放送されないこともあり「馬術が強い県は?」と言われてもあまりイメージが湧かない…という人が多いと思います。


特に、学生に関しては地方で好成績を残した選手が首都圏の有名校や馬術の強豪校へ進学することもありますよね。この場合、出身地を強豪とすべきか所属大学のある地域を強豪とすべきかという点も難しいところです。


それに比べると、社会人の場合は選手として活躍する人が所属クラブで指導者をしていることも多く、地域の馬術レベルとの関連は学生よりも大きいと言えるかもしれませんね。

ランキングで強豪地域は分かる?

例えば上位常連の少数選手で編成されたチームAと、個人の成績は少し劣るものの大人数で構成されたチームBがあるとします。


もし個人ランキングで見ればチームAのある地域が強豪ということになりますが、チームランキングであれば大勢の選手がそれぞれ少しずつ点数を稼いだチームBのほうが上になる可能性がありますよね。


そう考えると、1位を頻繁に獲得するような選手を輩出している「チームA」のような地域が知りたいのか、競技人口が多く選手層が厚い「チームB」タイプの地域を知りたいのかによっても「強豪地域」とは何か、どこが強豪地域かというのは変わってきてしまいます。

強豪地域は競技で変わる

以上をふまえて最近の傾向を見てみると、障害馬術の個人ランキングでは関東の選手が多いですが馬場馬術では四国・近畿の選手も多数入っています。


また、全日本学生馬術大会でも障害馬術の上位は早稲田大学や専修大学など首都圏の大学、馬場馬術の上位には京都の立命館大学などがランクイン。こうしてみると、競技ごとに多少の地域色を感じます。


ただし、障害馬術でも上記の大学に関西勢である関西学園大学や京都産業大学が続いたり、馬場馬術でも東京にある中央大学・立教大学が上位に入るなどそこまで明確な地域差があるとも言い切れない状態です。

世界では欧州勢が盛ん

馬術の盛んな地域は?

さて、次は世界に目を向けてみましょう。オリンピックや国際大会の表彰台常連国を見ても、やはり欧州勢の強さは光るものがあります。その強さの理由や日本との違いはどこにあるのでしょうか?

馬場馬術での戦績

欧州の人馬が強さを見せるのは、やはり馬場馬術。欧州と一口に言っても広いですが、特にドイツ・フランスや北欧のデンマーク・スウェーデンなどは安定した強さを見せています。


馬場馬術では障害馬術と比べて選手生命が長く、優秀な選手が長期にわたり好成績をマークし続けることもあります。また障害馬術よりも予想外のミスや大きなトラブルが少なく、成績が安定しやすい種目。こうした理由から、あまり強豪国の入れ替わりも激しくないと考えられます。

馬と人の距離

欧州の強さは、優秀な能力を持った馬術専用品種の産出・選手層の厚さなどに裏付けられていると考えられます。では、日本に比べて乗馬人口が多いのには何か理由があるのでしょうか?


もちろん国や地域によって差はありますが、ヨーロッパは日本に比べると圧倒的に馬と触れ合う機会が多いとされています。そのことが、習い事として乗馬を始めたり、子供が自ら馬にたずさわることの興味を持つきっかけになっているのかもしれません。


例えば、日本では幼い子供が馬に乗ると言えば観光地でのポニーの引き馬くらい。ですが、ドイツでは幼稚園バスなどで牧場に通い、情操教育や野外学習の一環として乗馬を習うこともあるのだそうです。

アメリカも強豪

馬術の盛んな地域は?

以前は欧州の独壇場と言っても過言ではなかった馬術。しかし、最近ではランキングにアメリカが食い込んでくることも増えてきました。最後に、このアメリカについて強さの理由を考えてみましょう!

クロスカントリー&障害で活躍

特にアメリカの強さが目立つのは、クロスカントリーや障害馬術などダイナミックな競技です。これらの競技は少しのミスが大きな減点につながりやすく、比較的ランキングの入れ替わりも激しい競技と言えるでしょう。


みなさんも「いつもは飛べている高さの障害なのにアプローチで失敗した…」「馬がいつもより興奮して踏み切りが上手く合わない」なんて経験があるはずです。こうした競技で強豪入りするというのは、なかなか簡単なことではありませんよね。

ウエスタンの影響

もちろん、欧州一強だった時代に比べてアメリカに良い選手や馬が揃ってきたというのも強さの理由でしょう。しかし、ダイナミックな競技がより得意ということからウエスタンの技術が強さの秘密では?という声も聞かれます。


たしかに、アメリカと言えばウエスタンの本場。ウエスタンは派手なイメージがありますが、元々は牛を長距離輸送するカウボーイたちが培ってきた「馬の消耗を抑えながら長距離を移動する」「障害物や進みにくい道を安全に通過する」などの技術の集大成です。


こうした乗馬文化を持つアメリカだからこそ、馬と共に障害物を超え長距離を走り抜けることが得意と考えることもできますね。そうなると、障害馬術やクロスカントリーといった競技で結果を残すことができるのはウエスタンの影響というのも一理あるかもしれません。

強豪国も入れ替わる

かつては欧州一色だったランキングですが、イギリスに陰りが見える一方でアメリカが食い込んできたように、最近ではヨーロッパ以外の地域からも優秀な選手と馬が世界ランキング上位入りしています。特に、最近アメリカと並んで目立ってきたのがニュージーランドやオーストラリアなどオセアニアの国々。


各国の代表レベルを目指す選手たちはヨーロッパに留学したり努めてヨーロッパの試合で技術と経験を磨くことも多いですが、過去にそうしてヨーロッパで学んだ選手たちが自国で指導者として活躍しているためヨーロッパ以外の地域でも馬術のレベルが底上げされてきた可能性がありますね。

まとめ

個人・チームのどちらに目を向けるか、どの種目を見るかによっても「強豪」がどこかは少し変わってきます。また、選手の入れ替わりが激しい種目では上位にランクインする国や地域も変わってきます。注目選手や応援地域などを探しながら競技会を見てみると、少し今までと違う視点で競技を見られるかもしれませんよ!

 

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