他にもいろいろ乗馬ライセンスのすべて

馬場2級1級

ブリティッシュ3級まで取得すると、次に取得を目指せるライセンスの選択肢が広がります。その中の一つに「馬場2級」があります。馬場馬術とは、馬術競技の一つで、馬をいかに正確かつ美しく運動させることができるかを競うものです。これは全国乗馬倶楽部振興協会が認定するライセンスで2級、1級があり、それぞれ筆記試験、実技試験があります。

筆記試験

筆記試験では、全国乗馬俱楽部振興協会が発行している「レッツエンジョイライディング」及びJEF(公益社団法人日本馬術連盟)競技会規程より出題されます。内容は、馬のこと、競技規程などになります。

実技試験

実技試験では、2級は日本馬術連盟制定馬場馬術競技 A2課目 2013で、1級は日本馬術連盟制定馬場馬術競技 A3課目 2013で審査されます。これにより、審査される運動課目、着眼点を意識して試験に挑むことができます。
難易度が高く、「インストラクターやプロが取る資格?」と思ってしまいそうですが、そんなことはありません。やった分だけ、上手くなり、結果につながっていきます。
なお、この馬場2級を受験するためには技能認定3級を、馬場1級を受験するためには、技能認定馬場2級をもっていることが必要になります。

障害3級2級1級

ブリティッシュ3級まで取得すると、次に取得を目指せるライセンスの中に「障害3級」があります。障害馬術とは、馬術競技の一つで「障害飛越競技」とも呼ばれ、障害が設置されたコース(経路)を通過して技術を競うものです。これは全国乗馬倶楽部振興協会が認定するライセンスで3級、2級、1級があり、それぞれ筆記試験、実技試験があります。

筆記試験

筆記試験では、各級とも、全国乗馬俱楽部振興協会が発行している「レッツエンジョイライディング」及びJEF(公益社団法人日本馬術連盟)競技会規程より出題されます。

実技試験

3級では、障害6~8個程度で、高さ90㎝程度の障害を2個以上設置してあるコースを、基準Aにて減点方式で審査されます。失権、減点のポイントがあるので落ち着いて挑戦しましょう。
2級では、障害8~10個程度で、障害間の歩数が1歩あるいは2歩で2つ続くダブル障害を含み、高さ110㎝程度の障害を1個以上設置してあるコースを、基準Aにて審査されます。
1級では、障害8~10個程度で、ダブル障害を含み、高さ110㎝程度の障害を全障害の70%以上設置してあるコースを、基準Aにて審査されます。
なお、障害3級を受験するためには技能認定3級を、障害2級を受験するためには技能認定障害3級、障害1級を受験するためには技能認定障害2級をもっていることが必要になります。

エンデュランス3級2級1級

ブリティッシュ3級まで取得すると、次に取得を目指せるライセンスの選択肢が広がり、その一つに「エンデュランス3級」があります。エンデュランス馬術とは、馬術競技の一つで、数十㎞という長距離を数時間かけて騎乗し、そのタイムを競う競技です。耐久競技のため、一定区間毎に獣医師が馬の健康診断を行い、その結果により競技の続行が決定されます。騎手は走破するためにも常に馬の健康状態を気にする必要があります。このエンデュランスは全国乗馬倶楽部振興協会が認定するライセンスで3級、2級、1級があります。試験科目は、3級、2級は筆記試験、実技試験があり、1級になると実技試験のみになります。

筆記試験

筆記試験は、3級、2級ともJEF(公益社団法人日本馬術連盟)競技会規程よる競技ルール、馬の健康管理等が出題されます。2級になると基礎獣医学も入ってきます。

実技試験

実技試験では、3級は20㎞の、2級は40㎞のトレイルライド完走になります。1級は国内外のエンデュランス競技において80㎞以上のコースを3回完走することになっています。これには主催者が発行する完走証明書をもって合格となります。
なお、このエンデュランス3級を受験するためには技能認定3級、またはウエスタン3級をもっていること、エンデュランス2級を受験するためには技能認定エンデュランス3級を、エンデュランス1級を取得するためには、技能認定エンデュランス2級をもっていることが必要になります。

ウェスタン5級4級3級2級1級

日本の乗馬には、ブリティッシュスタイルとウエスタンスタイルの2種類があります。国内ではブリティッシュスタイルが一般的で、以前はウエスタンスタイルの乗馬クラブは数件しかありませんでした。しかしそれが増えてきてライセンスもできました。
それぞれのスタイルの違いは、ブリティッシュがヨーロッパで軍馬を扱うことが背景にあったのに対し、ウエスタンは西部開拓時代のカウボーイの長距離の移動や仕事から発生した馬術でスポーツというより実用的な乗馬になります。服装もウエスタンブーツにジーンズ、カウボーイハットとカジュアルなものになり、鞍もブリティッシュとは違ってきます。
そのようなウエスタンスタイルのライセンスは、全国乗馬倶楽部振興協会が認定する5級、4級、3級、2級、1級があり、試験科目は筆記試験と実技試験があります。

筆記試験

筆記試験では、「レッツエンジョイウエスタン」を参考に出題されます。
5級では、馬体の名称、馬の手入れ、乗馬の取り扱い、ウエスタン5級で使う運動号令が出題されます。
4級では、馬の毛色、馬体・馬具の名称、ウエスタン4級で使う運動号令が出題されます。
3級では、馬の毛色、馬の動き方、蹄の名称、ウエスタン3級で使う運動用語、ウエスタン競技種目が出題されます。
2級では、ウエスタン2級で使う運動用語、乗馬の心得の他に、小冊子より競技規程が出題されます。
1級では、「レッツエンジョイウエスタン」より、及び小冊子より競技規程が出題されます。

実技試験

5級では、5人~10人が一つのグループになり、インストラクターの号令に従い一緒に運動する部班運動にて審査されます。内容は、乗馬(マウント)・下馬(ディスマウント)ができるか、停止(ストップ)・常歩(ウォーク)ができるか、速歩(ジョグ)ができるか、開き手綱の操作が出来るか、などが審査項目になっています。
4級も部班運動にて審査されます。内容は、その場で方向転換できるか、常歩(ウォーク)・速歩(ジョグ)で方向転換ができるか、速歩(ジョグ)までの歩法の移行が概ねできているか、駈歩(ロープ)の発進・維持ができるか、などが審査項目なっています。
3級では駈歩(ロープ)の発進・維持ができるか、駈歩(ロープ)の手前(リード)が理解できるか、駈歩(ロープ)までの歩法の移行がスムーズにできるか、常歩(ウォーク)または速歩(ジョグ)で一本のログを通過できるか、などが審査項目なっています。ウエスタン3級を取得すると、エンデュランス3級に挑戦することもできるようになり、乗馬の幅が広がります。
2級は駈歩(ロープ)の伸縮ができるか、シンプルリードチェンジができるか、ロールバックができるか、扶助操作の適否・調和がとれているか、等が審査項目になります。
1級は扶助操作の適否・調和がとれているか、2回までの経路違反は再行が認められれるが、3回に及ぶとスコアが0になるシステム、手綱結び不可など2級と同様のものが多くなります。
また、ウエスタン3級までは誰でも受験資格が決められておらず、誰でも挑戦できます。しかし、ウエスタン2級を受験するにはウエスタン3級を取得していること、ウエスタン1級を受験するにはウエスタン2級を取得していることが受験資格になります。

日本馬術連盟のB級他

これまで全国乗馬倶楽部振興協会が認定しているラインセンスについて説明してきましたが、ここからは公益社団法人日本馬術連盟(日馬連)が認定しているライセンスについて説明します。
日馬連が認定している資格は、指導者資格、審判員等資格、騎乗者資格C級~A級があります。ここでは、騎乗者資格について詳しく説明します。
騎乗者資格C級~A級は、日馬連が主催・公認する試合に出場するためのライセンスになります。実際に出場するのはB級以上で、C級はその前段階です。B級を取得するにはC級の取得が必要になります。C級、B級共、試験科目は筆記試験、実技試験になります。A級を取得すると国際競技会に参加することができるようになります。A級は試験はなく、書類審査になります。A級取得の条件はB級資格取得者で、一定基準以上の経験を有していることになります。
また、全国乗馬倶楽部振興協会のライセンス2級から日馬連の騎乗者資格に移行することもできます。例えば、馬場2級、1級から馬場限定B級へ、障害2級、1級からB級へ、エンデュランス2級、1級からエンデュランス限定B級に移行することができます。

まとめ

ここまで乗馬ライセンスについて説明してきました。一言でライセンスといっても複数種類があり、レベル分けもあることがわかったかと思います。乗馬の楽しみは人それぞれですが、ライセンス取得を一つの目標にするのも楽しみの一つになります。まずは、目標を決めてみるのはいかかでしょうか。

 

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