【どこで出来る?】初めての乗馬
テレビなどで馬に乗っている人を見て「かっこいい!」「私も乗ってみたい!」と思ったことがある人は多いのではないでしょうか?今回の記事では、乗馬を始めたいという気持ちを実際の乗馬に結びつけるためにまずどんなことを考えたら良いのか解説します。
乗馬スタイルを選ぼう
乗馬をやってみたい!と思ったら、まずは自分が「どのようなスタイルで馬に乗りたいか」を考えてみましょう。おそらくは「馬に乗りたいと感じたキッカケが何であったか」によって理想となる乗馬スタイルが決まってくるはずです。
乗馬には2つのスタイルがある
乗馬には、大きく分けて「ウエスタン」と「ブリティッシュ」という2つのスタイルがあります。
もし、西部劇に登場するカウボーイのように合理的かつ大胆な乗馬を楽しみたいならウエスタンと呼ばれるスタイルがおすすめ。ウエスタンはカウボーイたちが長距離を移動しながら牛を追うための、労働から生まれた乗馬スタイルともいえます。
一方、オリンピックで乗馬を見たり、外国の騎馬警官などを見て「カッコいい」と思ったらおすすめのスタイルはブリティッシュ。こちらはヨーロッパを中心に、軍隊において多数の馬で隊列を組んだり、馬をしっかりと統制する訓練から生まれたスタイルです。
主流はブリティッシュ
国内で乗馬を習いたいと思った場合、ブリティッシュスタイルで乗馬を教えている乗馬クラブが多数派です。もちろん乗馬スタイルに優劣はありませんが、ブリティッシュのほうが、通いやすい立地&レッスン時間帯の乗馬クラブを選べる確率は高いでしょう。
また、国内の競技会や大学の部活動でもブリティッシュスタイルの方が多いというのもポイントです。そのため、もし「たくさんの大会に出てみたい」「進学しても乗馬にガッツリ取り組みたい」と考えている場合もブリティッシュを習っておけば希望に近い乗馬ライフが歩めるはずです。
習える場所は少ないけれど
ブリティッシュスタイルに比べるとウエスタンスタイルを習うことができる場所は少ないですが、今はインターネットの時代。小さな乗馬クラブでも、自宅から少し離れていても「ウエスタンのレッスンをやっていますよ!」という情報さえ出してくれていれば検索することはできますよね。
もしハッキリと「自分の理想はウエスタンだな」と決まっていれば、移動距離などが許す範囲で粘って探してみましょう。馬と人間の安全を考えつつも、消耗をなるべく抑えて長距離を移動するためのスタイル。ブリティッシュとはまた違う、たくさんの学びや楽しさを得られるはずです。
ちなみに、ウエスタンよりもさらにレアかもしれませんが…日本古来の乗馬スタイルを習うことができる「古式馬術」も個人的にはおすすめですよ!
3つの心得
希望する乗馬スタイルが決まったら、あとは実際にどこで乗馬を習うかを検討します。乗馬クラブを選ぶときにどのようなことに気を付けるべきか、3つの心得を覚えておきましょう!
希望に合うクラブを選ぶ
せっかく乗馬を始めたなら、楽しみながら長く続けて行けたらいいですよね。そのためには、自分の希望に近いレッスンが受けられるか?が非常に重要です。
今回紹介したスタイルの中で自分が目指す乗馬像はどちらなのか、マンツーマンのレッスンをメインにしたいのか、たくさんの仲間と一緒にワイワイ練習したいのか。
乗馬クラブが少ない地域では特に「とにかく乗馬が習えるところなら…!」と考えてしまいがちですが、こうした希望のイメージを膨らませながら選ぶことでモチベーションも長続きしやすいでしょう。
通いやすさも大切
あなたは普段、車で移動していますか?それとも電車でしょうか?勤務時間や休日は、どんなリズムで取れていますか?
交通手段や生活パターンによって、通いやすい立地や曜日・時間帯は変わってくるはずです。もちろん馬が好きだから多少の無理は気にならない!というのも良いのですが、無理なく続けられることも乗馬を楽しむコツかもしれません。
まずは体験をしてみる
乗馬を体験すると、想像だけのときとは違う!と感じるのではないでしょうか。「想像より楽しかった!やっぱり絶対習いたい!」という人もいれば「想像より怖い…」「想像よりも過酷かも」という場合もあるはずです。
詳細な条件をあれこれ詰めていく前に、通いやすい乗馬クラブにいくつか目星をつけたらとにかく体験レッスンを受けてみることをおすすめします。
体験してみることで、乗馬自体だけではなく各乗馬クラブのインストラクターさんや設備のことを知る機会にもなりますね。
乗馬に適した服装
とにかく体験乗馬をしてみるとは言っても「まだ乗馬ウェアも持っていないけれど何を着て行ったらいいの?」と不安ですよね。
ウェアを貸し出ししてくれる乗馬クラブもありますが、体験乗馬の段階では日常着OKという場合も多いと思います。体験乗馬の申し込みをしたときに、当日どのような服装で行くべきか確認しておくと安心ですね。
体験乗馬の服装で大切なのは、こちらの3点です。
・汚れても良い
・動きやすい
・露出が少ない
もちろん気温に合わせて半袖などは問題ありませんが、ボトムスはジーンズなど厚めの長ズボンが無難です。馬に乗っている間は鞍がこすれて脚が痛くなるのを防ぐため、ハーフパンツは避けた方が良いでしょう。
また、万が一の落馬などの場合、肩や腹部が覆われていない露出の多い服ではケガをしてしまう確率も高まります。
靴に関しては、ヒールが高い・靴底が厚いと鐙が踏みにくいので、運動靴など脱げにくく動きやすい靴をおすすめします。
馬に嫌われる服装
では、乗馬に不向きなだけでなく「馬に嫌われる服装」はあるのでしょうか?馬にも色は見えているため、色に好みがある馬もいると思います。しかし、これは個々の馬によるので一旦置いておきましょう。
多くの馬に嫌われる服装があるとすれば、オーバーサイズの服かもしれません。強い風に吹かれた時にバタバタと音が出たり生地がひるがえるようなデザインの服は、馬が驚いてしまう可能性があります。
まとめ
乗馬をしてみたい!と思ってから実際に乗馬をするまで、おおよその流れがイメージしていただけたでしょうか?実際に1度でも乗ってみれば、きっと遠く感じていた乗馬の世界がグッと身近に感じるはずです。希望に合った乗馬クラブを見つけて、あなたも楽しい乗馬生活をスタートしてみましょう!