馬と馬、人間と馬の挨拶の仕方

挨拶はコミュニケーションの一つで、人を含め動物はそれぞれの挨拶の仕方があります。人間同士の場合は、国によって違いますが、お辞儀をしたりハグをしたり握手をしたりと、やり方は様々です。

動物でも鳥のように声を使っての挨拶や象のように鼻を使っての挨拶など、動物によって挨拶に違いがあります。では馬はどうでしょう。

今回は馬の挨拶について解説します。馬同士の挨拶や馬と人間での挨拶方法などを紹介します。挨拶はコミュニケーションの第一歩です。馬と仲良くなるためにぜひ参考にしてください。

馬同士はどうやって挨拶するの?

馬同士がどのように挨拶をかわし、コミュニケーションを取っているかご存じでしょうか。馬同士の挨拶はに使われるのは「鼻」です。大きく特徴的な馬の鼻は、匂いに敏感で人間の1000倍良いと言われています。その為食べ物もそうですが、仲間かどうかも匂いで識別します。

馬の挨拶は、相手の鼻先に自分の鼻先を近づけくっつけたり、クンクンと匂いを嗅ぐのです。仲間であることが認識できると、その後お互いの頸や背中を舐めあうグルーミングを行います。犬や猫でもこのグルーミングという行動は見られ、コミュニケーションや愛情表現の一種と言えるでしょう。

時には挨拶をかわし、気が合わないと感じることもあるようで、嫌がるそぶりを見せたり噛みついたり、時には蹴り飛ばすこともありケガをすることもあるようです。

人間が馬に挨拶したいときはどうするの?

馬同士の挨拶を紹介しましたが、人間が馬に挨拶をし仲良くしたいときはどうしたらよいのでしょうか。それは馬の挨拶の方法に合わせた挨拶をすればよいのです。他国に行ったらその国の礼儀作法に習って挨拶方法を変えるように、相手である馬に合わせることで意思疎通しやすくなるでしょう。

馬は匂いの敏感な鼻を持ち、匂いで仲良しな人を覚えます。もちろん馬同士の挨拶のように、人間も鼻を近づけるわけにはいきません。人間が挨拶するのには、手の甲を馬の鼻先に近づけ匂いを嗅いでもらうのです。猫を飼ったり触れたことがある人はイメージしやすいかもしれません。

馬がしっかり匂いを嗅ぎ、気を許す姿が見られてから顔や体に触れるようにすると良いと言えます。また馬は耳も良くしっかり声を聞いています。匂いを嗅いでもらう時に声をかけ、匂いと共に声も覚えてもらう事でさらに信頼関係は築きやすいと言えます。その時には大きな声は出さず、優しい声で話しかけると良いでしょう。

挨拶のために馬に近づくときの注意点

馬は基本的に優しい動物ですので、噛み癖がある馬でなければ、めったに噛んだり蹴ったり人に危害を加えることはありません。馬は大きな体のわりに臆病な動物ですので、接し方を間違えてしまうと驚き人にケガを負わせてしまうこともあるのです。

そのため挨拶の際には驚かせないよう細心の注意が必要です。いきなり大きな声を出したり、急に近づくといったことはしないよう気を付けるようにしましょう。また馬の後ろから近づくのは厳禁です。

馬の視野は広く350度、ほぼ一周見渡せることができます。唯一見えないのが真後ろなのです。見えていない後ろから近づかれれば、見えていないところから急に人が表れるのですから怖いと思うのは当たり前でしょう。

乗馬を習っている人や外乗などに参加したことがある人なら必ずインストラクターに言われていることですが、馬の後ろ(お尻側)に立ってはいけないというのは、このような理由からであり、馬の後ろに立つと力強いキックを受け大ケガすること間違いなしです。


仲良くなりたいという気持ちを優先させ先走ってしまうのではなく、馬の気持ちを優先させゆっくりと仲良くなっていくことが大切です。馬に近づく前には、必ず様子を見て馬の機嫌が悪くないかを確かめましょう。

耳をピンと立て音のする方をじっと見つめ警戒しているときや、鼻の穴を大きく開きフウフウと興奮しているとき、耳を伏せを鋭くさせ怒っているときには近づくことはおすすめできません。

馬が首を縦に振るしぐさは挨拶としてのお辞儀ではありません

人間の挨拶にはお辞儀のような、ペコっと頭を下げる挨拶の仕方があります。そのため動物がペコっと縦に首を振ると、ついついお辞儀をして挨拶をしてくれているのではないかと勘違いしてしまいます。お辞儀する姿に可愛いとさえ感じてしまう人が多いのではないでしょうか。

しかし馬が首を縦に振る仕草は、けして挨拶をしているのではありません。馬が首を縦に振るのは、「イヤだ」と意思表示をしているしぐさなのです。鞍やハミが不快な時や、近くにいる人に対しストレスを感じているなど、今の状況に不満があることを示しています。

実は馬が首を縦に振るのにはもう一つ理由があり、それは誰かにかまってほしい時です。自分を見てほしいというアピールになります。

馬がどちらの理由で、首を縦に振っているのかを見極めてから近づかないと、噛まれたり馬を怒らせてしまう可能性がありますので、しっかり様子を見る必要があると言えます。首を縦に振る仕草と共に、耳の動きや目の形など感情が表れやすい所に注目し、判断するようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

人間には人間の挨拶の仕方があるように、馬には馬の挨拶の仕方があります。馬が人間の挨拶に合わせることは不可能なことですから、馬と挨拶をするためには馬の特徴や馬同士の挨拶の仕方を知り、人間が馬に合わせ挨拶する必要があると言えるでしょう。

また馬は臆病な動物で、驚かせることはコミュニケーションを取りづらくなるだけでなく、人間も馬も共にケガをすることに繋がってしまうということを忘れてはいけません。馬装をするときや騎乗するときにも馬の様子を確認するよう言われ、実際に注意深く確認していると思いますが、馬と挨拶する際にも馬の様子の確認がする必要があります。

馬と早く仲良くなりたいという人は、ぜひここでお伝えした方法を覚え、実践してみてください。

 

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