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【乗馬してみよう!】乗馬に向いている人ってどんな人?

乗馬というと、観光地で手軽にできるアクティビティの一つとして有名ですが、人馬が一体となって楽しむスポーツとしても有名です。
スポーツといわれると、「体力に自信がない」「運動神経がない」など、尻込みする思いが出てくるかもしれません。しかし、乗馬では運動神経は求められません。
ここからは、乗馬に必要な要素・向いている人の特徴を説明します。

運動神経は関係ない!

【乗馬してみよう!】乗馬に向いている人ってどんな人?

マラソン選手・サッカー選手・水泳選手など、スポーツによって筋肉の使い方が違いますが、どんなスポーツでも運動神経・鍛えられた筋肉が必要だと思っていませんか。そしてそのためには、ある程度の若さがないと難しいと思い込んでいませんか。
スポーツによっては運動神経や若さが必要になるものもありますが、乗馬は運動神経の有無は関係なく、生涯スポーツとして、体力に衰えを感じる年齢でも楽しめるスポーツです。

上達の違いは

乗馬には運動神経は必要ない、といわれても同じ時期に始めた人の中でも、みるみる上達していく人や反対に長い間、同じクラスでレッスンを受けている人もいます。
そうすると、「やっぱり運動神経は関係あるのでは?」と思ってしまうかも知れません。ここには運動神経ではなく、別の理由によるものがあります。

どれくらい筋力が必要

「乗馬では大きな馬を動かすために、筋力が必要では?」と思う人もいるかも知れません。しかし、実際は大きな力は不要ですので、それほどの筋力も必要ありません。しかし、ある程度の筋力は必要になります。例えば、正しい姿勢を保持できる筋肉、馬の動きについていけるくらいの筋肉です。
正しい姿勢を保持できることにより、安定した騎乗ができるようになります。それにより馬も扶助を受け取りやすく、スムーズに動いてくれるようになります。
「筋肉」という言葉に不安になったり、諦めることはありません。騎乗を重ねたり、普段の生活から姿勢を意識したりするだけでも変わってきます。さらに自宅でも取り組める簡単トレーニングを日常に取り入れると筋肉もついてきて、上達のスピードにも期待ができます。
また競技馬術では馬の動きも大きくなります。その頃には、その動きについていくためにもしっかりした筋肉が必要になります。

馬の気持ちに寄り添える人

【乗馬してみよう!】乗馬に向いている人ってどんな人?

乗馬に向いている人の特徴として最初にいえるのは、馬の気持ちに寄り添える人です。
人間の中でも人の気持ちに寄り添ってくれる人、寄り添ってもらえずモヤモヤを感じてしまう人などがいます。
そうすると社会生活の中で、寄り添ってくれる人との人間関係を深めていきたいと感じ、心を開いて接していくことができます。馬も同じです。
そして、馬にも性格や特性があります。「自分の行動で馬を驚かせてしまうことはないかな」「こうすると喜ぶかな」など、馬の気持ちを考えてくれる人、気持ちに寄り添ってくれる人に対しては馬も心を開いていきます。

馬のお手入れをしっかりできる人

【乗馬してみよう!】乗馬に向いている人ってどんな人?

乗馬といえば、「馬に乗ること」と多くの人がイメージをしますが、実はお世話も大切なコミュニケーション・技術向上の場になります。騎乗とお世話を割合で示すと2:8といっていいほど、馬のお世話はとても重要です。
馬のお手入れなどのお世話によるコミュニケーション・技術の向上の具体例を紹介します。

性格や特徴を知ることで乗馬技術の向上

馬も一頭一頭、性格が違います。元気いっぱいの馬、大人しい馬、音に敏感な馬、触られることに敏感な馬など個性豊かです。そんな馬たちの性格を知ると、馬の気持ちが理解しやすく、気持ちに寄り添ってあげることができるようになります。
そうすると馬が動きやすくなるため、人馬共に楽しく充実した騎乗時間を過ごすことができるようになり、乗馬の技術向上につながります。

病気予防と早期発見

馬は毎日外で運動をしていたり、馬房で過ごしています。そうすると自然と体に汚れやフケがついていきます。毎日水洗いをして清潔にしてあげられるといいのですが、冬場であったり、時間に余裕がなかったりとすると難しくなります。そこで体全体をブラッシングしてあげると汚れやフケも取れて病気の予防につながります。
蹄も同じです。体を支える蹄は、馬にとって「第二の心臓」といわれるほどとても大切です。汚れを取って清潔にすることや蹄油を塗って乾燥を予防することで蹄の健康、そして馬の健康を守ることができます。そのため蹄のお手入れは欠かせません。
また、普段からお手入れをしてあげていると、馬のちょっとした変化から病気や怪我に気付くことができます。馬は言葉で不調を伝えることができないので、しっかりお世話ができて体や様子を観察することが出来る人が乗馬に向いているといえます。

馬との信頼関係が築ける

馬は記憶力がいい動物です。嫌なことも覚えていますが、おやつをくれたり、愛情をもってお世話をしてくれた人のことは覚えています。
特に、ブラッシングは馬にとってマッサージ効果や癒し効果があるため、やさしく声をかけながらブラッシングしてあげることをおすすめします。そうすると信頼関係を築くことができ、人馬共に安心して乗馬を楽しむことができます。

愛着がわいて癒し効果

大きな馬の温かい体温や美しい毛並みを感じながらお手入れをすることで、人間も馬から癒しを得られ、愛着がわいてきます。この効果はホースセラピーとして、心や身体に障害を持っている人にも活用されています。
人間が馬に愛着をもつということは、より馬の気持ちを理解しようとするため、信頼関係の構築・技術の向上につながります。

忍耐力があり変化を楽しめる人

【乗馬してみよう!】乗馬に向いている人ってどんな人?

乗馬は人馬が共に楽しむスポーツですが、相手がいるからこそ、ときには忍耐が必要になったり、思いがけない変化がやってくることがあります。
そんなときに、楽しめる余裕のある人が乗馬に向いている人だといえます。
ここからは、具体的に忍耐が必要なシチュエーションやどのような変化がおこるのかを紹介します。

忍耐が必要な理由

どんなスポーツでも上達するためには、練習・継続・忍耐が必要になります。しかし、乗馬は自分だけでなく、馬と一緒に行うスポーツであるため、馬に対しても忍耐が必要になります。
乗馬をする上で必要なマインドがあるので意識してみることをおすすめします。

馬は馬であることを忘れない

馬を客観的に見ているだけだと「かっこいい」「美しい」と感じ、乗馬をしている人に憧れも感じるでしょう。
しかし、実際に馬に乗ってみると、「どうしていうことを聞いてくれないの?」「今レッスン中なのに勝手な動きをして困る」など困り事がでてきます。ところが馬は馬で、馬らしい行動をしているのです。レッスン中は人間が自信をもって、今はレッスン中という態度で馬をリードすることが大切です。

粘り強さと思いやり

乗馬をするときに人間がリーダーとして、しっかり馬に指示を出すことが必要です。そこで自分が先輩や上司になったつもりで接してみましょう。粘り強く相手を理解しようと務めたり、思いやりをもって接することで信頼を築きながらお互いに成長していくことができます。

乗馬を極めるのには時間がかかる

「乗馬に運動神経は関係ない」といわれていますが、極めるためには、技術的な成長のほかに、精神的な成長も必要になります。どんな馬でも、どんなときでも落ち着いて満足できる騎乗ができるようなるには、膨大な時間がかかることが容易に想像できます。
上達を焦らず、人と比べず、たくさんの馬と触れ合っていきましょう。

変化を楽しめる人

馬も生き物ですから、私たち人間と同様に体調や気分の変化はあります。そこで、落ち込んだり、投げやりになったりせず、「そんな日もある」「こんなときはどうしたらいいのかな」と前向きにとらえられる人が乗馬に向いています。
また乗馬は屋外にスポーツのため、天気の変化もあります。暑い、寒い、雨が降ってきた、などいろんなシチュエーションがあります。どんな天気の変化も柔軟に対応できることが必要です。

まとめ

【乗馬してみよう!】乗馬に向いている人ってどんな人?

乗馬はスポーツいっても、運動神経が必要とされません。しかし、上達するために必要なことは他にあります。
それは、馬のお世話をしっかりできること・馬の気持ちに寄り添えること・忍耐力があって変化を楽しめることです。
しかし、最初からこれらのスキルが必要なわけではありません。たくさんの馬との触れ合いを経験するなかで学んでいくこともあります。
まずは、積極的に馬と関わってみることをおすすめします。

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