【子供向け乗馬】「乗馬スポーツ少年団」へ応募してみよう
子供の習い事にもぴったりの乗馬。でも、費用が気になるという保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方に向けて、この記事では日本全国にたくさんあるスポーツ少年団をご紹介します。
普通の乗馬クラブとは違うの?
乗馬のスポーツ少年団は、騎乗や馬の世話をするという意味では、乗馬クラブに通うのと大きな違いはありません。しかし、少年団では騎乗技術の向上だけではなく、心身両面の育成を図ることや地域とのつながりも目的としています。そのため、活動内容には騎乗や馬の世話だけではなく、馬房の掃除や地域でのイベントへの参加などが含まれます。
また、日本馬術連盟の組織団体である日本乗馬少年団連盟が、同連盟に登録がある少年団の所属選手を対象とした馬術大会も主催しています。全国のライダーたちと腕を競うことによって、技術だけではなく、健全な競争心を育むことができます。
全国にあるスポーツ少年団の認定等を管理している日本スポーツ協会ではスポーツ少年団の3つの理念を以下のとおり、掲げています。
- 一人でも多くの青少年にスポーツの歓びを提供する
- スポーツを通して青少年のこころとからだを育てる
- スポーツで人々をつなぎ、地域づくりに貢献する
少年団はこの理念に沿って、活動をしています。
応募資格
乗馬のスポーツ少年団には、乗馬クラブなど地域で活動しているものに加えて、日本中央競馬会(JRA)の施設で活動しているものがあります。
近所で活動をしている少年団を見つけるには、全国乗馬倶楽部振興会の「全国の乗馬クラブ」の検索から「スポーツ少年団」を選択して検索するのがおすすめです。市役所や町役場に聞いてみるのもいいかもしれません。
JRAの施設で活動をしている少年団については、JRAのホームページをチェックしてみましょう。トップページにある「JRAニュース」の「イベント・キャンペーン」に掲載されます。4月1日付で入団できるメンバーを募っているため、毎年1〜2月ごろに施設ごとに募集されるようです。初心者乗馬教室という大人の初心者を対象にした2日間のプログラムもあるようです。親子でお試ししてみるのもいいかもしれませんよ。
今年1月に募集のあった札幌競馬場・乗馬センターで活動している乗馬少年団の資格条件を例に挙げてみます。
- 札幌市内在住で、小学5年生から中学3年生の健康な方
- 1年間継続して乗馬活動に参加できる方
- 乗馬未経験者
- 保護者が保護者会へ加入し、少年団活動に協力できる方
- 「説明会」に保護者同伴で参加可能な方
地域で活動をしているスポーツ少年団の場合は、近所に住む小学4~5年生くらいから高校生までを対象としたところが多いようです。団体によって応募資格が違いますので、直接、問い合わせてみましょう。
主な活動内容
乗馬以外にも馬房掃除や馬のお手入れを主な活動とする少年団が多いようです。馬房の掃除や馬のお手入れを通して、思いやりなど精神面の成長が促されます。また、上級生が下級生の面倒をみてあげることによって、優しさや気遣いなども身に付きます。
少年団によっては、将来の有望なライダーを育成する方向性が強いところもあります。ライダー育成に力を入れている少年団では夏休み等を利用して合宿が行われることもあります。
少年団に入って、乗馬を楽しみたいのか、競技会に出場できるように技術を向上させたいのか、子供の希望や性格にあわせて、活動の方向性を確認することも必要かもしれません。
主な活動日時
平日の夕方や土・日の月4〜8日ほどを活動日としているようです。JRAの少年団では、長期休暇も活動日としています。
子供がある程度、大きくなったときに1人で通える場所に活動拠点があればいいのですが、そうでない場合は保護者が送り迎えをしなくてはなりません。また、保護者の付き添いやお手伝いを当番制とする少年団もあるようです。保護者が活動日に送迎や当番をしなくてはならないことも、あらかじめ想定しておきましょう。
活動にかかる費用
活動費には月会費や年会費、それに加えて傷害保険料もかかります。JRAの少年団では、年会費が3,300円。傷害保険料が年間で小・中学生は800円、高校生は1,850円です。ほかの習い事と比べても、費用はかなり抑えられています。
乗馬クラブなどで活動している少年団のホームページを見てみると、月会費が5,000〜10,000円ほどのところが多いようです。このほかに傷害保険料がかかります。少年団によっては、入団費がかかるところもあるようです。
活動費のほかにも、気になるのは初期費用。騎乗には、ヘルメット、ブーツ・チャップス、プロテクター、キュロットが必要になります。クラブによっては、レンタルが可能なものもあるかもしれません。しかし、直接肌に触れるものは、購入することをおすすめします。最近では、子供用ビギナーセットを販売しているネットの乗馬用品店も増えており、リーズナブルに道具一式を揃えることができます。
まとめ
乗馬の少年団では、騎乗だけではなく、馬のお世話や馬房の掃除なども行うため、精神面での成長も期待できます。また、乗馬をとおして、違う学校に通っている友達ができれば、子供の世界をさらに広げてあげることができるかもしれません。
費用が気になって、乗馬を習わせるのに二の足を踏んでいる保護者の方がいらっしゃったら、スポーツ少年団への入団も検討してみることをおすすめします。