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【しっかり見極め!】ブーツ買い替えのタイミング

乗馬のスタイルには英国式のフォーマルな「ブリティッシュスタイル」と、アメリカ式の実用的な「ウエスタンスタイル」がありますが、競技会や日本の乗馬クラブの主流はブリティッシュスタイル。
馬とコンタクトを取る際に脚の扶助を基本とするブリティッシュスタイルにおいて、乗馬ブーツは重要性の高いアイテムといえます。
しかし馬に乗っていると泥や砂をかぶったり、履いているわたしたちの汗だけではなく、馬からの汗でも汚れてしまうのが難点。
ブーツの寿命は10年以上と言われており、大切にケアしていれば長く愛用できます。今回は定番であり、耐久性の高い本革の乗馬ブーツにフォーカス。
買い替えのタイミングを見逃さないよう、チェックポイントを知っておきましょう。

ひび割れやほつれ

【しっかり見極め!】ブーツ買い替えのタイミング

ブーツを使用する前後のタイミングで、ひび割れや縫い目のほつれなどをチェックするのがおすすめです。
細かいことですが、長く愛用していくためには初期段階での対応がとっても大事。小さなひびはクリームで保湿するなどのケアで対処できます。
ただし革が捲れてきた時には買い替えを。捲れた革が馬の皮膚に当たって傷つけてしまうかもしれないからです。
また縫い目がほつれてきたら放置せず、必ずメンテナンスしてください。ほとんどの場合で修理が可能ですよ。

靴底の破損

【しっかり見極め!】ブーツ買い替えのタイミング

ブーツの靴底に穴があいてしまったら交換のタイミングでしょう。靴底は頑丈に作られているので数年で穴があいてしまった場合は、馬に乗る時に力み過ぎてしまっているか、鐙を踏む場所が間違っていたりする可能性が考えられます。
乗り方を再確認するいい機会にもなりそうですね。

サイズ感の変化

【しっかり見極め!】ブーツ買い替えのタイミング

ブーツは履いていくうちに革が馴染んでサイズ感が変わってきます。ブカブカになったと感じたり、ブーツの中で足が動いてしまうなど、革が柔らかくなり過ぎてゆるさが出てきたら買い替えを検討してください。
ブーツがきちんとフィットしていないと、繊細な脚の扶助ができず馬に指示が伝わりづらくなりますし、鐙がずれたり、しっかり踏み込めない原因になります。

日々のメンテナンスのやり方

【しっかり見極め!】ブーツ買い替えのタイミング

・クリーニング(毎回)

ブーツを使用したら軽く汚れを落としておきましょう。
まず柔らかいブラシで土やほこりを払い落としたら、濡らして軽く絞った布で全体を拭きます。
布で拭いても落ちない汚れは専用のクリーナーを使ってきれいにします。
最後に乾いた布で水分を拭き取り、しっかりと自然乾燥させてから保管してください。

・クリーニング(月1回程度)

馬場状態が悪くひどく汚れてしまったり、カビが生えたり、臭いが気になったりと、日々のお手入れを行っていてもブーツのコンディションが悪くなったと感じた時は水洗いがおすすめ。
サドルソープやレザーシャンプーを泡立て、スポンジを使って洗います。
外側だけではなく、汗で汚れている内側も洗っておくといいですね。
毎回のお手入れでは行き届かないところまできれいになるので、見た目も履き心地もさっぱりしますよ。

・保湿(週1回程度)

ブーツを使用するたびにお手入れは必要ですが、そうすることで徐々に革の水分や油分が失われていきます。
またブーツを水洗いをした時も同様、革の水分や油分が失われた状態です。それを補うために保湿は欠かせません。
ミンクオイルやレザーコンディショナーを塗り込み、乾いた布で拭いたあと、直射日光の当たらない場所でしっかりと乾燥を。特に革に負荷のかかる足首などのシワの部分は丁寧なケアが望ましいです。
革に栄養を与えることで柔軟性を保ち、ひび割れを防ぐことにも繋がります。

・防水(月1回程度)

水濡れを軽減するため防水スプレーを使用するのも効果的。
雨や雪、汗からブーツを守ります。

・保管

濡れたまま保管しないようにするのはもちろん、ブーツスタンドやブーツキーパーで型崩れを防ぐことも忘れずに。
保管場所は湿気の多い場所は避けて、通気性のいい場所を選びましょう。

まとめ

長持ちすると言われる乗馬ブーツも長く使えるかどうかは、使用頻度や乗り方、保管方法、日々のお手入れ次第。汚れやすい環境で使用されているからこそ大事に扱いたいですね。
また寿命はあくまでも目安です。普段からブーツの状態を確認して、メンテナンスをしたり、専門店へ修理に出したり、今回のチェックポイントを参考にして新しいものへ交換してください。
足元を万全にして、安全で快適な乗馬ライフを楽しみましょう。

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