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馬と乗馬を楽しむ映画4選

馬と人間は遥か昔から助け合って、共存してきました。それぞれの人間と馬の信頼関係には、それぞれのストーリーが存在するのではないでしょうか。そんな馬や馬と人間の関係性は映画の題材として、秀逸です。この記事では、秋の夜長にピッタリの馬や乗馬を題材にした映画4作品をご紹介します。

世界にひとつの金メダル

『世界にひとつの金メダル』は実話に基づいた映画です。原作はカリーヌ・ドゥヴィルデのノンフィクション作品『Crin Noir(黒毛の馬)』。原題は『Jappeloup(ジャップルー)』。この作品で描かれている名馬ジャップルーから取られています。馬術選手のピエール・デュランと愛馬ジャップルーが1988年のソウル・オリンピックに出場し、金メダルを取るまでの道のりや苦難を描いたストーリーです。

ピエールは幼いころから乗馬が大好き。ピエールの父親はそんな息子の為にワイン畑を乗馬クラブに作り替えます。しかし、成長したピエールは弁護士として歩むことを決めて、一旦は馬術の世界から身を引きます。

弁護士として、忙しい毎日を過ごしていたピエールは久々に地元で開催されていた馬術競技の大会を見学に行き、一人の女性と一頭の馬と再会します。女性は、のちに妻となるナディア。馬は彼の運命を大きく変えることになるジャップルーでした。

みどころ

この映画は家族と愛情、不屈の物語です。こんなに才能あふれるペアでも、頂点に到達するために、こんなにも苦悩に満ちた道をたどらなくてはならないのかとため息が出ます。人間と馬、どちらの気持ちや体が整っていなくても上手くいかない馬術競技の奥深さも垣間見ることもできます。

主演俳優のギヨーム・カネは両親が馬の生産者であり、若いときに騎手から俳優に転向した経歴の持ち主。映画の中では160cmの障害を飛んだそうです!妻のナディア役の女優さんも馬術経験者。極めつけに監督のクリスチャン・デュケイは元カナダ代表。障害飛越のシーンが圧巻なのも納得です。

ブラック・ビューティー

『ブラック・ビューティー』は1877年にイギリスの作家アンナ・シュエルが書き下ろした生涯唯一の作品です。日本では『黒馬物語』としても知られています。これまで、何度も映画化やドラマ化されており、世界で一番親しまれた馬の物語だと言われています。

ビューティーは黒い美しい馬。牧場主の息子ジョー(ディズニープラスの最新作では娘)と心を通わせます。しかし、牧場が売却されることになり、ビューティーも他の仲間たちと一緒に売られてしまうことになります。そこから、ビューティーは数奇な運命をたどっていきます。

みどころ

ビューティーは、次から次へと流転を余儀なくされてしまいますが、自分の運命を受け入れながらも、日々を懸命に生きていきます。その流転の果てに待っているものは?全ての動物好きに向けた命と愛の物語です。この映画を観たら、きっと馬たちに会いに行きたくなります。

シービスケット

時代は世界恐慌のころ。シービスケットはアメリカの偉大なる名馬・マンノウォー産駒のハードタックを父に持ち、生を受けたサラブレッドでした。父のハードタックは見た目がよかったものの、シービスケットは体も小さく、四肢のつくりもきれいとは言いがたい、見た目には魅力的だと思えない競走馬で、全く期待されていませんでした。

大切なものを失ってしまった馬主、調教師、騎手が奇跡的にシービスケットと出会い、タッグを組みます。そこから、シービスケットも競走馬として、どんどん成長し、連勝街道を進んでいきます。

しかし、ある日、騎手のレッドが再起不能なほどの怪我をしてしまいます。同僚の騎手ウルフにシービスケットのことを教え込んで、ピンチヒッターを頼みます。新たなペアがレースを重ねていくなかで、シービスケットも重傷を負ってしまいました。そこから、騎手とシービスケットは、再起をかけ、リハビリを開始します。はたして、レッドとシービスケットはパートナーを組みレースに復帰できるのでしょうか。

みどころ

この作品は馬と人間の絆の物語です。ローラ・ヒレンブランド著の『シービスケット―あるアメリカ競走馬の伝説』に基づいて製作されました。「小さくても、猛々しい」シービスケットは実在したサラブレッドで、この映画も原作も実話がベースになっています。シービスケットと、同じ時代の競走馬で同じく父にマンノウォーを持つ三冠馬ウォーアドミラルのマッチレースはあまりにも有名。映画内でも出てきますよ。

戦火の馬

『戦火の馬』はマイケル・モーパーゴが退役軍人の話を参考にした小説として1982年に発表しました。2007年には『ウォー・ホース~戦火の馬~』として戯曲化されます。その後、スティーブン・スピルバーグ監督がメガホンをとり、2011年に映画化されました。

文字通り、戦時中に働いた馬の話です。美しい馬ジョーイがいろんな人の手に渡りながら、戦争で傷ついている人々に希望や喜びをもたらしていきます。欲望渦巻く戦時下でも、けなげに働く馬たちが、敵味方関係なく、人々の心を癒すのです。

みどころ

とにかく美しい映画です。映像が美しいあまりに、どんどん人や馬が死んでいく戦争の残酷さが際立ちます。愚かな人間と、その人間のために働く馬たち。平和、戦争や人間の愚かさ、命の大切さについて、非常に考えさせられながらも、馬に癒される映画でもあります。

まとめ

いかがでしたか。馬と人間の物語をテーマにした映画を取り上げてみました。ほかにも馬をテーマにした映画はたくさんあります。馬たちの体と表情を使った演技にも注目です。是非、皆さんのお気に入りを見つけてくださいね。

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