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イケメン品種・ビューティー品種・イケメン競走馬

乗馬クラブで見かけるサラブレッドやアングロアラブも、走る姿や引き締まった筋肉がとっても美しいですよね。ですが、他にも「美しい!」「イケメン!」と話題になっている品種が居るのをご存知でしょうか?今回の記事では、たくさんの品種の中から美しい品種のツートップを紹介します!後半では、イケメンと言われた競走馬も紹介しますので、好みの馬を探してみてくださいね。

フリージアンホース種

イケメン品種・ビューティー品種・イケメン競走馬

たてがみと青毛が特徴

最初に紹介するのは、ミステリアスかつ気品ある風貌が人気の“フリージアン・ホース”です。オランダ北部のフリースラント州が原産とされ、詳細な記録はないもののかなり古くから存在する品種と考えられています。

一番の特徴は豊かなたてがみと深い青毛で、たてがみは胴より下まで伸びることもあります。たてがみや尻尾にウェーブがかかった個体は特に美しく、フリージアンホースの特徴的な歩様“ハイステップトロット”でたてがみが大きくなびく様子は神秘的です。

フリージアンホースにも稀に青毛以外の毛色が発現しますが、原産国であるオランダで純血種の認定を受けることができるのは青毛の個体のみ。その美しい青毛から、欧米では棺を曳く馬車馬として重用されていた時代もありました。

筋肉質な身体

写真を見るとかなり大きいのかな?と感じますが、ここで少しフリージアンホースの体格を私たちが見慣れている馬と比べてみましょう。まず、フリージアンホースの体高は平均160cmなので、サラブレッドと大差ありません。

一方、体重は600kg台と筋肉質でガッチリした体格です。ちなみに競走馬として活躍しているサラブレッドの体重は400kg台半ば。そして、乗馬クラブでよく見るアングロアラブは500kg台が平均値となっています。

豊かなたてがみからも分かるように、フリージアンホースは森に暮らす“森林馬”の流れを汲む馬です。足場が変化に富む森の中でも安定して移動できるよう、脚は比較的短く足腰が強いという特徴があります。中世の頃は、重い甲冑を付けた騎士を乗せて軍馬としても活躍したそうですよ。

映画や競技で活躍中

ヨーロッパのおとぎ話の世界から抜け出してきたような容姿のフリージアンホース。その姿だけでなく穏やかな性格も生かして映画界でも活躍中です!ファンタジーものの映画で馬に注目して見るとフリージアンホースが出ているかもしれませんね。

また、体格のわりに動きが軽やかなので最近では馬場馬術など競技にも活躍の場を広げています。日本では飼育頭数が少ないのでなかなか見る機会は少ないかもしれませんが、チャンスがあればぜひ美しい姿を生で見てみてみましょう!

アハルテケ種

イケメン品種・ビューティー品種・イケメン競走馬

輝く“黄金の馬”

次に紹介するのは、トルクメニスタン原産の品種“アハルテケ”です。トルクメニスタンは国土の8割以上を砂漠が占める過酷な土地。そして、6世紀にテュルク系民族が支配した後はモンゴル帝国の統治下に置かれるなど遊牧民とかかわりの深い国でもあります。

ここで生まれたアハルテケの特徴は、なんといってもその輝くような黄金色です。サラブレッドと同じくいろいろな毛色がいますが、最も美しいのは月毛(つきげ)といわれるクリーム色の個体でしょうか。

アハルテケは毛色を薄くする「希釈遺伝子」を持っていることが多く、月毛のほか河原毛(かわらげ)や佐目毛(さめげ)も見られます。それと被毛の金属的な光沢が組み合わさることで、アハルテケは“黄金の馬”と呼ばれるようになりました。

例えるならマラソン選手

その繊細な毛色からは想像がつかないのですが、アハルテケは非常に持久力に優れていて「235マイル(約378km)の砂漠を3日で横断した」という記録も残っているのだとか。

細身な身体に驚くべきスピードと持久力を秘めたアハルテケは、人に例えるならマラソン選手でしょうか。その身体能力を生かして、馬術競技でもエンデュランス障害馬術を中心に活躍しています。

ちなみに、先ほどのフリージアンホースが人懐こいのに対して、アハルテケは「生涯で1人にしか懐かない」とさえ言われているそうですよ。皆さんは、どちらのイケメン&ビューティー品種が好みですか?

イケメン競走馬

美しい馬として有名な2つの品種を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?ここからは、日本国内の競走馬に目を向けてみましょう。

トウカイテイオー

トウカイテイオー
引用元:JRA-VAN

トウカイテイオーは“皇帝”シンボリルドルフとトウカイナチュラルの間に生まれました。独特の柔軟性を生かした見事な走りだけでなく、幾度もの骨折を乗り越えて復活を果たす姿には感動した人も多いのではないでしょうか?

そんなトウカイテイオーが、速さ以外に注目されていたのが容姿です。父親が皇帝と呼ばれたのに対して、彼の異名は“貴公子”。特徴である長めのたてがみも美男子っぷりをアップさせていましたね。また、スタート前にほかの馬を一瞥する気位の高そうな仕草や、厩務員も“潔癖症”と表現するほどきれい好きというエピソードも貴公子のイメージにピッタリではないでしょうか?

オルフェーヴル

オルフェーヴル
引用元:JRA-VAN

オルフェーブルはフランス語で“金細工師”という意味。父・ステイ“ゴールド”と母・オリエンタル“アート”から付けた名前だそうです。美しい栗毛に日を浴びて、驚異の速さを見せつけるオルフェーブルを「まさに、黄金色の芸術品のよう」と評するファンも居ました。

デビュー戦では優勝するも、ゴール後に騎手を振り落とし優勝撮影は中止になるなど“暴れん坊”っぷりを発揮。性格難ゆえに本来勝てるはずのレースで優勝を逃すこともありましたが、爆発的な豪脚と精神面での幼さという危うげなバランスから目が離せなかったという人は多いはずです。

サトノダイヤモンド

サトノダイヤモンド
引用元:JRA-VAN

ディープインパクトの子供として有名ですが、実は母・マルペンサもアルゼンチンでは名の知れた“名家”でGⅠでも3勝を挙げました。

サトノダイヤモンドの名前は額の流星(白い模様)が綺麗なダイヤ型であることが由来となっています。名前と容姿がマッチしているので、競馬ファンでなくともサトノダイヤモンドはすぐに見分けがつくという人も多いのではないでしょうか?

サトノダイヤモンドの美しさは、なんといっても走る姿。「飛んでいるよう」と表現された軽やかな走りは、勝負強さを感じず物足りないという人もいるものの多くのファンを魅了しました。

まとめ

今回は容姿が美しいとされる品種や、イケメンと評される競走馬たちを紹介してきました。最初のうちは馬の顔を見分けられなくても、触れあっているうちにだんだんと「こんな馬が好き」「ここがカッコいい」と感じるようになってくるはずです。皆さんも、馬との生活の中でお気に入りの馬や品種を探してみてくださいね!

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