人がこんな事してたらヤバイ!馬が持っている悪い癖

あなたには無意識にやってしまう癖はありますか?特にそれをやろうと頭で考えているわけではないのに、気が付いたらやっていて人に注意されて気が付くといったこともあるでしょう。

人にも癖があるように馬にもついやってしまう癖があります。その癖が何の害もない物であれば良いですが、体に何かしらの影響の出る悪い癖の場合、やらないように注意しなくてはいけません。また原因を見つけ対策を取らなくてはいけない癖もあります。

では馬に見られる悪い癖とはどのようなものか、解説していきます。

さく癖(さくへき)とは?

馬の悪い癖の一つで、「さく癖」があります。ここでは「さく癖」とは何かや、「さく癖」が及ぼす馬の体への影響についてを解説します。

さく癖とは

さく癖とは、馬房や放牧場にある囲いの柵や棒・壁の出っ張りなどに、上の前歯をひっかけ空気を飲み込む動作を言います。その時「グイ」「グウ」「ギュオン」といった、独特な音を出します。これらの音から別名「ぐいっぽ」と呼ばれています。

さく癖をおこなう原因として、「他の馬がやっているのを真似している」「退屈しのぎ」「ストレス解消」といったことが挙げられます。馬も人の子供と同じで、仲間がやっている気になる行動を見て真似することがあります。「グイ」「グウ」と音を立てていれば、気になってしまうのは納得してしまいますね。さく癖を行う原因として「退屈しのぎ」を挙げたように、やることが無く退屈な時であればなおさら、真似して行ってしまうでしょう。

「ストレス解消」というのは、狭い馬房に長時間閉じこもっていたり、馬が寂しい状況になりストレスを強く感じるとさく癖を行ってしまいます。ストレスを感じている状態とさく癖を行った後でストレス値を計った結果、さく癖を行った後の数値が下がりストレスが軽減されていることが研究結果で分かっています。馬にとって心を落ち着かせる行動になっているのでしょう。

馬の体への影響

馬にとって退屈しのぎや心を落ち着かせることができる行動ではありますが、その反面馬の体に害を及ぼす行動でもあります。では実際にどのような影響があるかというと、さく癖でのみ込まれた空気は腸に溜まっていきます。

腸に空気が溜まることで、疝痛を引き起こしてしまうのです。疝痛とは腹痛を伴う病気を指し、馬にとって疝痛は命を落とす可能性のある病気のため、さく癖は命の危険がある行動とも言えるでしょう。

さく癖による疝痛の発症リスクは、さく癖をしない馬に比べ12倍とも言われています。また疝痛は繰り返し発症し慢性化してしまうこともあるため、さく癖は防止する必要があります。

さく癖をやめさせる方法

グイッポバンドと呼ばれる、さく癖を防止するためのグッズもあります。馬の頸にバンドを巻きつけ、さく癖をしても空気を飲み込めないようにするのです。またジェルなどを柵に塗り馬が嫌がって触れないようにする物もあります。

しかしこれらのグッズは馬が嫌がり、さく癖をしないよう予防することに繋がりますが、そのぶんさく癖ができないことによるストレスが溜まることになり、根本的な問題解決にはならないと共に、ストレスという別問題を引き起こすことになる可能性があることを忘れてはいけません。

何よりもさく癖をやめさせるには、1番は原因を突き止め解決するもしくは軽減することです。根本的原因を解決しなければ完全にやめさせることはできないと言えるでしょう。

熊癖(ゆうへき)とは?

馬の悪い癖の一つに「熊癖」があります。ここでは「熊癖」のとは何か、馬へどのような影響があるかを解説します。

熊癖とは

熊癖とは前脚を開き左右に体を揺らす癖を指します。馬の癖を表す言葉にも関わらず「熊」が使われているので、馬に関する言葉であることに気が付かない人もいるでしょう。

なぜ熊癖と呼ばれるか、それは熊も同じように左右に揺れる姿が見られるため、熊に癖と書かれるのです。また船をこぐ姿にも見えることから、別名「ふなゆすり」とも呼ばれています。

熊癖を馬が行ってしまう原因と言われているのが、「退屈である」「他の馬を真似て」ということです。これらはさく癖と同じですね。馬房で長時間1頭でいると、ストレスを感じてしまい退屈しのぎに熊癖を行ってしまうようです。

馬の体への影響

体を左右に揺らすくらいなら、特に悪い影響は内容に感じます。しかし前脚を開き左右に体を大きく揺らすと、蹄の形が崩れ左右のバランスが悪くなってしまうのです。

皆さんご存じの通り、馬の蹄には蹄鉄をはかせており定期的な調整がされています。それは蹄が第二の心臓と呼ばれるほど大切であり守る必要があるからです。

熊癖によって蹄を傷つけてしまうことは、命にかかわることなのです。また蹄と同じように馬の脚は重要な部分です。熊癖によって脚または脚の関節を痛める可能性があります。

馬が脚をケガすることは、死にかかわることであるため、熊癖で万が一脚を傷めるようなことがあるれば、立ち走ることが出来なくなってしまいます。

熊癖をやめさせる方法

熊癖を防止するのは、さく癖に比べ難しいと言われています。さく癖のように使用する柵などに工夫を施すということが出来ないからです。

ではどのような方法を取るのかというと、他の馬が行っている姿を見て真似をするので、熊癖をする馬と馬房を離したり足枷をつけ矯正するといった方法があります。しかし何よりも行わなくてはならないのが、さく癖の時にも記述したように、根本的な原因であるストレスを与えない・退屈と感じさせない工夫を行うことが1番と言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。人にもなぜかやってしまう癖はありますが、馬にも癖があることに驚きを感じます。今まで関わった馬で、さく癖や熊癖を行っている馬はいませんでしたか?

なんか面白い行動をしているなと思った人も中に入るかもしれません。何気ない行動ですが、馬の体への影響を知ると、これらの癖をしている馬が心配になってきてしまいますね。

もし乗馬クラブなどで、さく癖や熊癖を行っている馬を見かけたら、退屈しないよういっぱいかまってあげましょう。あなたが可愛がってあげることで、これらの癖を少しの間やめてもらえるかもしれません。

 

新着記事