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【馬の食事量(給餌量)】馬が1日食べる量はこんなにたくさん!

馬は毎日どのくらいの量のエサを食べているか知っていますか?馬が食べるエサの量についてすぐに答えられる方はあまり多くありません。しかし、馬の食べるエサの量を知っておくということは馬を扱う上でとても大切です。馬の食事量を知ることでおやつのあげすぎやエサの不足などを判断できるようになります。
この記事では馬が1日に食べるエサの量について詳しく解説します。この記事を読んで馬の体調にも気を使える一人前のライダーを目指しましょう!

この記事を読むと分かること

  • 馬は1日でどのくらい食べるのか
  • 運動強度別の給餌量の変化
  • 乾燥重量とは
  • 乾燥重量の計算方法

基準になるのは体重

【馬の食事量(給餌量)】馬が1日食べる量はこんなにたくさん!

その馬がどのくらいエサを食べるのかを知るための基準として最も大切なのが「体重」です。一般的には体重が軽いほど食べるエサの量は少なく、体重が重いほど食べるエサの量が多くなります。
具体的には「体重の1.5~3%」が適切な給餌量と言われています。つまり体重が500キログラムの馬であれば7.5~15キログラムのエサを与えるのが理想ということです。
普段お世話になっている馬たちの体重をもとに実際に計算してみましょう!

乗用馬か競走馬でも違う

オルフェーヴル

馬が食べるエサの量は競技によっても変わってきます。例えば乗用馬と競走馬とでは運動の強度は競走馬の方が高くなります。それに伴い競走馬の方がエネルギーを多く必要とするため必然的にエサの量が多くなってくるのです。
具体的には「乗用馬は運動していない馬の1.5倍」「競走馬は運動していない馬の2倍」のエネルギーを与える必要があるといわれています。詳しい計算式は以下の通りです。

  • 非運動時(維持期)に必要なエネルギー 1.4+0.03×体重(単位:1000cal)
  • 軽運動時(調馬策やひき馬など)に必要なエネルギー 維持期の1.25倍
  • 中等度の運動時(乗馬など)に必要なエネルギー 維持期の1.5倍
  • 強い運動時(競馬など)に必要なエネルギー 維持期の2倍

参考:JRA 馬の飼養管理について

餌は乾燥重量で測ろう

【馬の食事量(給餌量)】馬が1日食べる量はこんなにたくさん!

先述した通り500キログラムの馬であれば7.5~15キログラムのエサを与えるのが適切だと言われています。この時注意していただきたいのが「エサに含まれる水の重さは引いて考える」ということです。このように水を抜いたエサの重量を「乾燥重量」と言います。乾燥重量の計算方法は以下の通りです。
与えたエサの重量-(与えたエサの重量×エサの水分含有率(%))=与えたエサの乾燥重量
例えば水分含有率80%の青草を10キログラム与えた場合、乾燥重要は2キログラムとなります。
「乾燥重量で考える」ということは馬のエサを与える上で重要なことですのでしっかりと身に付けておきましょう。

1日あたりの量はこれくらい!

【馬の食事量(給餌量)】馬が1日食べる量はこんなにたくさん!

馬の種類ごとに1日に食べるエサの量(乾燥重量)をまとめてみました。
ポニー(体重200キログラム)→3~6キログラム
軽種(体重450キログラム)→6.75~13.5キログラム
中間種(体重500キログラム)→7.5~15キログラム
重種(体重1000キログラム)→15~30キログラム
意外と多いように感じますね。

まとめ

いかがでしたか?馬が1日に食べるエサの量が分かりましたでしょうか。この記事でのポイントをもう一度まとめると以下の通り。

  • 馬の食事量は体重の1.5~3%くらいで、運動の強度によって変化する。
  • エサの重さは乾燥重量で計算する。

この記事を参考に馬のエサについても気を使える一人前のライダーを目指しましょう。
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