馬の鳴き声ヒヒーン、ブルルルって何?
馬の鳴き声を真似してみよう!と言われたら、あなたならどのような鳴き声で表現しますか?日本で育った方の多くは、「ヒヒーン」や「ブルルル」という鳴き声をあげるのではないでしょうか。
もちろん人によって聞こえ方は違いがあるので、この2つだけが正解ということではありません。海外の人からすれば、「ヒヒーン」「ブルルル」とは聞こえないという話もあります。
今回は馬の鳴き声に注目し、鳴き声の種類や鳴き声から分かる馬の気持ち、日本語と英語の馬の鳴き声の聞こえ方について紹介していきます。馬の気持ちを知る方法の一つとして、ぜひ参考にし、さらに馬と仲良くできるようになりましょう。
こんな意味があるんですね!
私たち人間に共通言語がありコミュニケーションを取っているのと同じように、馬も馬同士が鳴き声でコミュニケーションを取っています。馬好きな人の中には、馬とも会話ができればもっと仲良くなることができるのにと考えたことがある人もいるのではないでしょうか。
会話はなかなか難しいですが、鳴き声から馬の気持ちを知ることはできます。ここでは代表的な鳴き声、「ヒヒーン」「ブルルル」「ヒィーン!」の3つからわかる、馬の気持ちを紹介していきます。
「ヒヒーン」
「ヒヒーン」は、馬の鳴き声の代名詞と言っても過言ではありません。この鳴き声の特徴は、声量が大きいということと長めに鳴くということです。
主に仲間の馬が遠い位置にいるときに見られ、仲間を呼んだり自分の位置を示したい時に、「ヒヒーン」と鳴きます。いななきとも呼ばれ、乗馬クラブでも、周りに誰もいなくなってしまい寂しいと感じた馬が、この鳴き声で他の馬やクラブのスタッフを呼んでいる姿が見られたりします。
「ブルルル」
餌が欲しいと訴えるときに出るのが「ブルルル」という鳴き声です。餌の時間が近づいてきたり、ニンジンや角砂糖といった好物を目の前にした時、鼻を鳴らすように鳴き催促するのです。「ブルルル」という鳴き声と共に、前?きをして見せることもあります。
また「ブルルル」という鳴き声は、ワクワクした気持ちを表すときやリラックスしているときにも見られます。
「ヒィーン!」
ヒヒーンよりも甲高いトーンで「ヒィーン」と長めに鳴いていたら、それは馬の機嫌がよくない証拠です。威嚇をしてとにかく自分から遠ざけようとしているのです。
この鳴き声を聞いたら無理に近づくのはやめ、馬の様子を確認しましょう。耳が後ろに倒れている・目が吊り上がっている・歯をむき出しにしているということがあれば、完全に怒っています。噛まれる可能性もありますので、馬の機嫌が直るまで離れましょう。
馬の鳴き声を聞いてみよう!
馬を飼っているあるいは身近に飼っている人がいるという人は少ないでしょう。そのため数ある鳴き方全てを聞いたことがあるという人もなかなかいないのではないでしょうか。
鳴き声は馬の気分によって発せられるものなので、タイミングが合わなければ、乗馬クラブに通う人でも聞いたことのない鳴き声はあるはずです。馬の鳴き声を聞いてみたいと考え乗馬クラブや牧場などに行ったとしても、何時間も待つことになってしまうのではないでしょうか。
馬の鳴き声を聞きたいという人には、YouTubeや効果音を取り扱うサイトをおすすめします。今YouTubeでは様々なジャンルの映像がアップされています。馬の可愛い姿が見られる動画も検索をすると多く見つかります。
例えばこんなのはいかがでしょう?意外と楽しめると思いますよ。
馬の鳴き声 https://www.youtube.com/watch?v=re6ptFaavdo
効果音ラボ https://soundeffect-lab.info/sound/animal/
シマウマ https://www.youtube.com/watch?v=EiAJ5dxC5LI&t=1s
もちろん馬が鳴いている動画も見つかり、様々な鳴き声を確認することができるでしょう。またYouTubeの場合、それぞれの鳴き声を出すときの馬のしぐさや表情・行動も一緒に見ることができるので、馬の気持ちを理解しやすいと言えるでしょう。
また効果音を取り扱うサイトでは、様々な動物の鳴き声を聞くことができ、その中に馬もあります。「ヒヒーン」「ブヒヒン」「ブルルル」といった鳴き声を確認できます。
馬の鳴き声を英語で表現すると
動物の鳴き声は日本語での表現と英語での表現に大きな違いがあることは、周知されていることでしょう。犬の「ワンワン」という鳴き声が「バウワウ」、ニワトリの「コケコッコー」という鳴き声が「クックドゥードゥルドゥー」だったり、それぞれ使われる言語には使われる発音が違い、聞こえ方や表現の仕方が違うため、全く違う鳴き声かのように感じさせるのです。
では馬の鳴き声はどのように違ってくるのでしょう。他の馬に対し呼びかけアピールするときの「ヒヒーン」という鳴き声は、英語では「neigh(ネイ)」と表現します。また喜んでいるときの「ヒンヒン」という鳴き声は、英語では「whinny(ウイニィ)」と表現されます。
このように英語での馬の鳴き声の表現は、日本語の鳴き声と大きく違います。ちなみになき声ではありませんが、馬を表す効果音として「パカパカ」と蹄の音を表現するのを聞いたことがあるでしょうか。この「パカパカ」という音も英語では違った音で表現されます。
蹄の音は「clip-clop(クリップ クロップ)」です。文字で見れば全く別物ですが、口に出して繰り返し読んでみると、似ている気もしますので、試してみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
馬にとって鳴き声は、自分の感情や気持ちを伝える方法です。人間で言えば言葉になります。馬とは会話を交わすことは出来ません。しかし、馬の鳴き声の種類から、気持ちを汲み取ることは可能なのです。
YouTubeでも実際の鳴き声を見ることができます。どんな様子でどのような鳴き声を出しているのかを観察し、上手く馬とのコミュニケーションを楽しみましょう。
また今回取り上げましたが、日本語での馬の鳴き声の表現の仕方と英語の表現の仕方は違います。ぜひ英語での鳴き声に聞こえるか聞き比べてみて楽しんでみてください。