馬の気持ちを理解したい!
動物を飼っている人なら「この子が何を言ってるか、どう思っているかを知りたい」と
毎日のように思っているはずです。
そんなニーズに応えるため、犬や猫の鳴き声から何を言っているかを
翻訳してくれるアプリがあるようですが、信憑性はどうなんでしょうね。
乗馬を楽しむ人たちもきっと同じように、馬の気持ちを知りたいはずです。
ではどうやったら馬の気持ちを理解できるのか?
それを探ってみたいと思います。
馬の表情やしぐさから馬の気持ちを理解しよう!
馬は言葉を交わすことは出来ませんが、実はとっても感情豊かな動物なんです。
馬は表情やしぐさ、声のトーンを変化させることで、自分を表現したり感情を表しているんです。
だから私たちが馬の気持ちを理解するためには、馬の表情やしぐさの意味を知っておく必要があります。
喜んでいる、嬉しがっているときの馬
高い声で長く声を出しているのはとっても嬉しいとき。
さらに、尻尾を高く揺らし振りながら軽やかな足どりで歩いたり駈け回っているときは、
喜んでいたり嬉しがっているときの特徴です。これは分かりやすいですね。
まれに、後肢で蹴るしぐさをすることがあり、これは怒っているのかな?と勘違いしそうですが、
実はこれも嬉しさから出る行動で、馬は悪気は無いようです。
またブラッシングしてあげているときに良くみられるのが、鼻をのばしたり目を細めるといったしぐさ。
これは気持ちがいいときにするしぐさです。
こんなしぐさや表情が確認できたら、とっても嬉しいですね。
怒っていたり、不安なときの馬
馬が怒っているときは、耳を真後ろにギュッと絞ります。これは緊張により力が入っている瞬間なので、
急に近づいたり触ったりせずに、馬が落ち着くまで待ってください。低い声で馬に声掛けしてあげると、
落ち着きやすいようです。
めったにありませんが、鼻にシワを寄せて歯をむき出している場合も、むやみに近づくのは避けましょう。
馬が不安を感じているときは、左右の耳をクルクルと違う方向に動かして落ち着きがない様子を見せます。
そんな時は、視線も安定していないはずです。特に、慣れていない場所や慣れていない人には
ストレスを感じてしまうことがあるので、このようなしぐさで気持ちを表現します。
甘えたり、かまってほしいときの馬
馬が目を細め頭や鼻をすり寄せくるのは甘えたいときにするしぐさで、信頼している人によく見せるしぐさです。
首をそっと伸ばしてあなたのパーソナルスペースに入ってきてくれたら、その馬はあなたのことを
信頼してくれたと考えてよいかもしれませんね。
さらに、おやつが欲しいときなどによく見られるのが、「前掻き」と呼ばれ地面を前足でかくようなしぐさです。
遊んでほしかったりかまってほしかったり、注意を引きたいときにもこのようなしぐさをします。
前掻きをしているときは足を踏まれないよう注意してくださいね。
まとめ
乗馬を楽しむためには馬の気持ちを知ることが大切です。馬の表情やしぐさにはちゃんと理由があります。
ここでいくつかの特徴をあげましたが、人間に全く同じ人間がいないのと同様に、馬も生き物なので、
種類や年齢、個体ごとに性格や表現方法も違います。
人間と馬では共通言語を持っていないないので、表情やしぐさを読み取ってコミュニケーションを
とっていくしかありません。
馬へ思いやりを持ち、馬の身になって考え、馬をよく観察してみましょう。
少しでも馬の気持ちがわかれば馬との距離が縮まり、乗馬をより楽しむことができるでしょう。
それはきっと、乗馬上達への近道になるはずです。