知ってた?馬の汗に隠された秘密

暑い季節になり、外にると汗をかく季節になってきました。汗をかくことでスッキリするという人もいますが、汗をかきたくないと嫌がる人も少なくないでしょう。

汗をかくことは暑い夏場を過ごす人にとって重要な役割を担っています。馬も同じです。馬も暑い日は全身から汗をかく動物です。

では馬にとって汗はどのような働きがあるのでしょうか。また馬の汗と人の汗には違いがあるのでしょうか。

今回は馬の汗に注目をし、馬の汗のかきかたや汗の成分などのについて紹介していきます。ぜひ参考にしてください。

馬はとても汗っかきな動物

みなさんは汗っかきですか?暑い季節になると、人間は全身から汗をかき、体にこもった熱を下げようとします。これは人間に限ったことではありません。人間の他にも全身から汗をかく動物は、牛やカバ・そして馬があげられます。

「動物は皆、全身から汗をかくのでは?」と疑問に感じた人もいるのではないでしょうか。犬や猫が汗で全身をぬらした姿を見たことがありますか?

実は全身から汗をかく動物というのは、先ほどあげたような一部の動物のみなのです。その一部の動物の中でも汗を良くかくのが、人間と馬です。人間と馬は、動物の中で最も汗っかきと言っても過言ではないのです。

人間と馬の汗腺の違い

同じ汗っかきな動物と言っても、汗のかきかたを見てみると、大きな違いがあることがわかります。人間と馬では、何が原因で汗をかくのかという所に違いがあるようです。

人間は暑い中にいると、どんどん体に熱がこもってしまいます。その熱を発散させるために汗をかき、体の熱を奪いながら汗が蒸発してくれるので、熱い夏場でも体温があがりすぎないよう調節をすることができるのです。

馬は暑さから体温調整するために大量の汗をかくだけではなく、運動を行ったり緊張していたり、興奮状態にあることによる発汗と言われています。人間と馬では発達している汗腺に違いがあり、どのような時に大量な汗が出るかに違いがあるのでしょう。

人間の発達した汗腺はエクリン腺であることに対して、馬はアポクリン腺という汗腺が発達し発汗します。エクリン腺は皮膚への刺激によって発汗し、アポクリン腺はアドレナリンの分泌によって発汗します。

本来はアポクリン腺は発汗に繋がりにくい汗腺で、同じアポクリン腺を全身に持つ犬や猫を思い浮かべると分かるかもしれませんが、汗っかきなイメージはないのではないでしょうか。アポクリン腺を全身に持ち大量な汗をかくことができるのは、馬の優れた能力の一つなのです。

ちなみに犬や猫は、全身はアポクリン腺ですが、手足の裏にはエクリン腺を持ちます。そのため暑い日や極度の緊張状態にあるときには、汗をかき湿っているときがあります。

馬の汗が白いのはなぜ?

大量の汗をかいた馬の汗が、白く泡立っているのを目にしたことがある人もいるでしょう。レッスンが終了して帰ってきた馬たちに見られる姿です。「なんで白くなっているの?」とびっくりしたことでしょう。

馬の汗には石鹸と非常によく似た成分である、ラセリンが含まれています。そのため馬が汗を多くかくと白く泡立ってしまうのです。

またラセリンが界面活性剤の役割をし体全体に広がります。馬の大きな体を体温調節する為に白い泡という形になっているのです。

汗で馬の体調を見極められる?

競馬を楽しむ人にとってその日の馬の体調は、勝ち負けを左右する大きなことです。馬を長期的に観察したり接していれば、馬のその日の体調は、食欲や動きなどから判断することが可能でしょう。しかし、それは世話をする身近な人にしか無理なことです。

では競馬を楽しむ人は何を見て判断すべきなのでしょうか。パドックで見せる毛並みや歩き方から判断するという人は多いですが、実は夏場の競馬では馬の体調を見極めるのに、汗に注目する人は少なくないと言います。

どういうことかというと、汗をかくことで体温調節するという話は先に紹介したかと思いますが、競走馬においても体温調節ができているかということは重要です。汗をかかずに熱を体に溜め込んでしまうと、熱中症になる恐れが高くなるからです。

馬は暑さに弱い動物です。上手く体温調節しなければレース中またはレース後に倒れて動けなくなってしまうことにもなりかねません。馬も騎乗者も大きなケガに繋がってしまうのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

汗をかくということは大切な役割をしていることが分かります。様々な動物がいる中で、全身から汗をかく動物は数少なく、馬はその数少ない動物の中の一種です。

汗は馬が生活する環境に順応するために重要な役割を担っています。汗が出にくい汗腺を持っているのにも関わらず、大量の汗をかけるようになっているのは、大きな体の馬が上手く体温調節するために必要な進化だったのでしょう。

暑い日に全く汗をかいていない馬を見かけたら、熱中症になっていないか様子を見てあげるのも、騎乗者ができることと言えるのではないでしょうか。

 

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