大切なことだから知ってほしい「ボロ」について

乗馬クラブでレッスンを受けている人は、ボロという言葉を聞きなれているかもしれませんが、一般的にボロと言われても何のことか分からないかもしれません。今回は馬のボロについて詳しく解説していきます。

ボロはなるべく見たくないと避けて通って来ていた人も、今回の解説を読んで考えが変わるかもしれません。

「ボロ」って何?

乗馬クラブに通っている人はご存じかもしれませんが、馬の糞のことを「ボロ」と呼びます。初めて乗馬クラブに通い、指導員から「ボロの掃除もしてください」と声をかけられ、「ボロとは?」と疑問に感じた人もいるのではないでしょうか。

動物の排泄物をボロと呼ぶのは、馬の他にはあまり聞いたことがありません。犬や猫に関しても、糞と呼びますよね?看板などにも犬の糞は持ち帰りましょうと書かれているのを目にしたことがあるはずです。

なぜ馬の糞はボロと呼ばれるようになったのでしょうか。実はこれには諸説あります。

馬の糞の形がボールのように丸い形をしているからというという説、馬が排泄する際ボロボロと出てくるからという説など、様々な説があります。しかしボロと呼ばれるようになった明確な理由が記載されている物はありません。

あなたはなぜボロと呼ばれるようになったと思いますか?どこからボロという呼び方が生まれたのかを考えながら、ボロの掃除をするのも楽しい時間を過ごせるかもしれません。

馬の一日の「ボロ」の量

馬が1日にするボロの量はどれくらいだと思いますか。割と頻繁にボロをしているイメージがあるという人もいるでしょう。あれだけ大きな体をしていて、食べる量も多いのですから人に比べたら何倍もの量をするのではないかと予想できます。

実は馬の1日にするボロの量は、体重の4~5%、およそ500kgの馬で20~25kgのボロをします。20~25㎏となれば、人で言えば小学生低学年の子が1人分です。お米で見ても一般的にスーパーで売られているのが、1袋5㎏の物や1袋10㎏のものですので、それで見ても多くのボロをすることが分かるのではないでしょうか。

また1頭が年間にするボロは7トン以上と言われており、乗馬クラブには数多くの馬が在籍していますので、全頭同じように多くのぼろをすると考えると、びっくりする量と言えます。

「ボロ」でわかる、馬の健康状態

人も排泄物の色や状態で体の健康状態が分かると言われていますが、馬も同じで、ボロの量や色や状態から健康状態を確認することができます。健康な状態のボロは、排出され地面に落ちた時に3つ4つに割れるくらいの固さが良いとされています。

競馬に出場する馬たちは、必ずレース前にボロをチェックされます。緩いボロをしていると馬がイライラして本来の力を発揮できない場合もあります。

緩い状態や固すぎるのは健康とは言えません。またボロの中に寄生虫を発見したり、出血や膿が確認されることがあります。その際には体内に寄生虫がいる可能性が高いため、直ちに駆除する必要があります。

このように馬が健康を維持するためには、ボロをしっかり確認してあげることが大切です。皆さんも乗馬のレッスン前に自分が騎乗する馬がボロをした時には、しっかりとボロの状態を確認しておきましょう。

「ボロ」を食べちゃう馬もいる!

馬の中にはボロを食べてしまう子がいます。自分が出したボロを食べるなんて、初めて目撃した時には衝撃を受けるでしょう。しかし馬が自分のボロを食べてしまうのには理由があります。

自分のボロを食べてしまう理由としては3つ挙げられます。「エネルギー不足」「ストレス」「栄養が不足している」です。

「エネルギー不足」は、単純にえさの量が少ないことが原因と言えます。馬は大変運動量が多いといえます。特に競馬でレースに出ていたり、乗馬クラブで何鞍もレッスンに参加するという馬は多くのエネルギーを消費します。しっかり体を動かしているのですから、お腹がすくのも当たり前です。

人からしたら「ボロなんて食べなくても、馬房に戻れば餌があるでしょう」と思ってしまいますが、馬達には分かりません。今お腹がすいていてエネルギーが不足している所に、ボロがあれば食べてしまうのです。

「ストレス」は、何らかの精神的ストレスがかかることで、馬はボロを食べてしまうことがあるようです。餌が欲しいのに貰えないストレス、自由に走れないストレスなど、理由はそれぞれかと思いますが、何らかのストレスが馬にかかっていることは確かです。ボロを食べるのをやめさせるためには、馬が抱えるストレスを根本的から改善しなければなりません。

「栄養が不足している」は、食べている餌に含まれる栄誉が、その馬にとって何か足りない状態に陥っている可能性があります。馬1頭1頭の体の造りや不足してしまっている栄養は違ってきます。その馬に合った餌を与える必要があります。

ボロを食べてしまっているのは、馬が本能的に自身で栄養の不足を感じ取り、ボロで補おうとしているのです。また夏の暑い日などミネラル不足を感じ取った時にも、ボロを食べるという行為が見られ、自分で体調を安定させようとしている証拠とも言えます。

まとめ

いかがでしたか。

排泄物は汚い物という意識が強かった人にとっても、馬のボロは健康を表すバロメーターであったことを知ることで、今までよりも興味・関心を高めることができたのではないでしょうか。馬がボロをした時に、ささっと片づけてあげることも、馬の衛生環境を保つうえで大事なことです。しかし、ボロ掃除する前に見て、今馬の調子はいいのかを確認することで、より良い乗馬レッスンの時間を過ごすことができるのではないでしょうか。

馬と人が一緒に楽しい時間を過ごすために、ぜひ馬のボロから馬の健康について考えてみましょう。

 

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