【2026年の干支】午年はどんな年？

2026年は「午年」、そして60年に一度の「丙午（ひのえうま）」の年です。干支の中でも特にエネルギッシュで、情熱や行動力を象徴する年とされています。
馬のようにまっすぐ前を向いて走る姿は、挑戦や飛躍のイメージそのものです。そんな午年にはどんな縁起や意味が込められているのでしょうか？そして、丙午にまつわる迷信や歴史的背景があることをご存知でしょうか？

今回は午年の魅力と2026年の過ごし方のヒントを、わかりやすくまとめました。

午年の縁起は？

2026年は「午年（うまどし）」、さらに60年に一度の「丙午（ひのえうま）」の年です。
干支の「午」は、十二支の7番目にあたり、太陽が最も高く昇る「正午」の時間帯を象徴しています。そのため、午年は「陽気」「情熱」「前進」「飛躍」といった、明るく力強いエネルギーに満ちた年とされています。
馬のように一直線に駆け抜けるイメージから、「挑戦」や「成功」、「出世運」とも結びつけられています。

また、2026年の干支は「丙午」。これは十干の「丙（ひのえ）」と十二支の「午（うま）」が組み合わさったもので、「火の陽気さ」と「午の勢い」が重なる、非常にエネルギッシュな年とされています。まさに、情熱が燃え上がるような一年。新しい挑戦や、これまで温めてきた計画を実行に移すにはぴったりのタイミングです。

ただし、勢いが強すぎるとコントロールを失いやすいという側面も。燃え尽き症候群や衝突を避けるためにも、自分のペースを大切にしながら進むことが大切です。

午年は「勝ち馬に乗る」、「馬車馬のように働く」といった言葉にも表れるように、努力と集中力が実を結びやすい年です。自分の情熱を信じて、前向きに進んでいきましょう！

馬が縁起物とされる理由

馬は古来より人々の暮らしに深く関わってきた動物です。農耕や運搬、戦においても欠かせない存在であり、その力強さと忠実さから「神の使い」としても崇められてきました。
神社に奉納される「絵馬」も、元々は本物の馬を奉納していた風習が簡略化されたもの。願いを神様に届ける「幸運の使者」として、馬は今もなお縁起物として親しまれています。

また馬は「前進」、「飛躍」、「成功」の象徴でもあります。
常に前を向いて走る姿は、目標に向かって突き進む力強さを感じさせます。そのため午年には「新しいことに挑戦する」、「夢を追いかける」といった前向きな行動が運気を呼び込むとされています。

馬は社交性や行動力の象徴でもあります。人とのつながりを大切にし、積極的に動くことでチャンスが広がる年とも言えるでしょう。午年には、馬のように軽やかに、そして力強く、自分の道を駆け抜けることが開運の鍵になるのです。

60年ぶりの丙午

「丙午（ひのえうま）」という言葉には、どこか不吉な響きを感じる人もいるかもしれません。実際に、丙午の年に生まれた女性は「気性が激しく、夫の命を縮める」といった迷信が長く語られてきました。この言い伝えは、現代の感覚では根拠のない偏見にすぎませんが、かつては社会に大きな影響を与えるほど強く信じられていたのです。

この迷信の起源には諸説ありますが、特に有名なのが江戸時代の「明暦の大火」との関係です。1657年、丙午の年に江戸で発生したこの大火は、当時の人口の1割以上にあたる約10万人の命を奪ったとされ、江戸の町を焼き尽くしました。この大火の原因が「火の気を持つ丙午の年に、女性の怨念が引き起こした」と噂され、恐れられるようになったのです。

さらに、陰陽五行説では「丙」も「午」もどちらも「火」の性質を持つため、「火が重なる＝災いを招く」と解釈されました。こうした思想が、特に女性に対する迷信として根付いていったのです。

この迷信は、近代に入っても根強く残りました。たとえば、前回の丙午である1966年には、迷信を気にして出産を避ける家庭が続出し、日本全体の出生数が激減しました。厚生省（当時）の統計によると、1965年の出生数は約190万人だったのに対し、1966年は約136万人と、実に50万人以上も減少しています。これは戦後最大の落ち込みであり、社会現象としても大きな注目を集めました。

しかし、現代ではこうした迷信に科学的根拠がないことが広く知られるようになり、丙午生まれの人々に対する偏見も徐々に薄れつつあります。むしろ、丙午の年に生まれた人は「情熱的で芯が強く、逆境に負けない力を持っている」とポジティブに評価されることも増えてきました。

2026年の丙午は、そうした過去の迷信を乗り越え、新たな価値観で迎えるチャンスの年とも言えるでしょう。大切なのは、干支に振り回されるのではなく、自分らしく前向きに生きること。丙午の火のエネルギーを、情熱や挑戦の力に変えていきたいですね。

まとめ

2026年の干支「午年」、そして60年ぶりの「丙午」は、情熱と行動力に満ちた一年になりそうです。馬のように前を向いて走り抜ける姿勢が、運気を引き寄せるカギ。新しい挑戦や夢の実現に向けて、一歩踏み出すには絶好のタイミングです。

ただし、勢いが強すぎるとバランスを崩しやすいのも事実。自分のペースを見失わず、冷静さを保ちながら進むことが大切です。迷信にとらわれず、丙午の年を自分らしく、前向きに過ごすことで、より豊かな一年になるでしょう。

午年のエネルギーを味方につけて、2026年を力強く駆け抜けていきましょう！