乗馬メディア EQUIA エクイア

メインビジュアル

コレを知ればもっと競馬が面白くなるかも!

テレビやラジオなどで競馬番組を観たり聴いたりしていると、競馬上級者や専門家の方々が色々な見解を示しながら予想を立てていますね。それが何とも複雑で、初心者には難解に感じるかと思います。
今回は専門的な難しい話はさておき、ちょっとした競馬トリビアを含めて興味を持ってもらえるようなトピックスをご用意してみました。

世界の馬券の種類

コレを知ればもっと競馬が面白くなるかも!

さて最近では日本競馬のレベルが上がり、海外レースに出走する日本馬も多くなりました。海外レースの馬券もJRAが指定したレースに限り、単勝・複勝・ワイド・馬連・馬単・3連複・3連単の7種類がインターネット投票にて購入可能です。国内のレースで売り出される枠連は、世界でも珍しい日本独特の馬券のようですよ。
というわけで、逆に他の国ではどんな馬券の種類が存在するのか気になって早速調べてみたところ、日本では目にしない面白い馬券を見つけましたので、代表的なところを国別にまとめてみました。

フランス

単勝・複勝・ワイド・馬連・馬単・3連複・3連単・4連複・5連複・拡大ワイド・ミニ4連複・3連単複・4連単複・5連単複。
【4連複・ミニ4連複・5連複】 順不同の4頭または5頭を当てる
【拡大ワイド】 4着以内に入る2頭を当てる
【3連単複・4連単複・5連単複】 着順通りまたは順不同の3~5頭を当てる

特筆すべきは、3つの単複馬券。基本的には3連単・4連単・5連単で、着順まで当てる馬券なのですが…

3連単複…着順違いでも3着以内に選んだ3頭が入っていれば払戻あり。
4連単複…着順違いでも4着以内に選んだ4頭が入っていれば払戻あり。さらに1着~3着までの着順が当たっていて4着だけ外れてしまった場合にも払戻が受けられます。
5連単複…着順違いでも5着以内に選んだ5頭が入っていれば払戻あり。1~4着まで順不同で的中した(5着だけ外した)場合や、1~3着まで順不同で的中した(4着・5着を外した)場合、選んだ5頭の内4頭が順不同で5着以内に入った場合にも払戻あり。そして5連単複馬券を買うと4桁の数字がついてきて、抽選で選ばれた数字と一致すれば、5連単として的中しなかった馬券の払戻金が10倍になるというボーナスルールがあります。

ただし単複馬券を購入できるのは、フランス全土の競馬の中で1日の内に対象とされる1レースと決まっています。

イギリス

単勝・複勝・単複・馬単・ワイド・3連単・ダブル・トレブル・プレイスポット・ジャックポット・クワドポット・スクープ6。
【ダブル・トレブル】 連続する2レースまたは3レースで1着を当てる 
【プレイスポット・ジャックポット】 1~6レースの1着または複勝を当てる
【クワドポット】 3~6レースの複勝を当てる
【スクープ6】 指定された6レースの1着を当てる

イギリスでは政府公認の馬券取扱業者であるブックメーカーから馬券を購入するシステムになっています。各ブックメーカーの予想担当者がオッズを決めるのでそれぞれオッズが異なり、馬券を購入した時点のオッズを適用するのがユニークなところ。G1などビッグレースともなると、まだ出走馬が決定していない何ヶ月も前からオッズがつけられます。実際に出走できるかどうかも勝負の一つとなっていて、実際に出走しなかった場合は返金されません。

香港

単勝・複勝・馬連・馬単・ワイド・3連複・3連単・オールアップ・ファースト4・カルテット・ダブル・トレブル・シックスアップ・ダブルトリオ・トリプルトリオ。
【オールアップ】 2~6レースを選び、最初のレースの払戻金を次のレースに全額充てていく
【ファースト4】 順不同の4頭を当てる
【カルテット】 着順通りの4頭を当てる
【ダブル】 連続する2レースまたは3レースで1着を当てる(2レース目が2着で外れた場合はおまけ配当あり)
【トレブル】 指定された3レースの1着を当てる(3レース目が2着で外れた場合はおまけ配当あり)
【シックスアップ】 指定された連続する6レースの2着までに入る馬を当てる(全てのレースで1着だった場合はSix-win bonusの払戻対象になる)
【ダブルトリオ・トリプルトリオ】 指定された連続する2レースまたは3レースで順不同の3頭を当てる(トリプルトリオのみ3レース目だけが外れた場合おまけ配当あり)

ドバイ

宗教上の理由で賭け事が禁止されているので、あくまでも競馬はスポーツとみなされています。入場者には勝ち馬を当てるクジが配布され、当選者には現金や高級車などの豪華な景品が贈られます。
【ピック7】 3~9レースの1着を当てる
【UAEダービー スーパーフェクタ】 UAEダービーで1~4着を着順通りに当てる
【トライキャスト】 6~7レースで1~3着を着順通りに当てる、もしくは8~9レースで着順通りの3頭を当てる
【グランドイグザクタ】 7~9レースで1~2着を着順通りに当てる

単勝・複勝・馬連・馬単・3連単は多くの国で共通して存在していました。もし海外旅行の際に競馬場へ行くことがあれば、こちらの馬券が購入しやすそうですね。しかしせっかくですから、各国独自の馬券も購入してみるのがおすすめ。購入時の苦労もいいお土産話になりそうです。

一生に一度しか出走できないレースがある

サトノダイヤモンド

競馬のレースはグレードで分けられており、その最高の格付けたるレースがG1です。G1レースが開催される時期は競馬界隈が大いに盛り上がり、競馬場も多くの人々で賑わいます。そんなG1レースの中には一生に一度しか出走できないレースがあるのをご存じでしょうか。3歳限定の皐月賞・東京優駿(日本ダービー)・菊花賞、3歳牝馬限定の桜花賞・優駿牝馬(オークス)・秋華賞の6レースがそれに当たります。

特にG1最高峰または競馬の祭典と言われているレースが「東京優駿」。日本ダービーと言う名称ならば耳にした方もいるのではないでしょうか。東京競馬場、芝2400メートルのコースで繰り広げられるおよそ2分30秒ほどの激闘。「ダービー馬」という称号を獲得する事は最高の栄誉であり、馬主、ジョッキー、調教師、生産者など大勢のホースマンたちが目指すだけあって、この大舞台に向けて鍛え上げられた素晴らしい強豪馬たちが集結します。そのラインナップの豪華さは目にするだけでも心が躍るほど。
しかし日本ダービーはどんな馬でも出走できるわけではなく、いくつかの出走条件を満たして初めて挑戦のスタートラインに立つ事ができる狭き門でもあります。

さらに毎年7000頭ほど生まれるサラブレッドの中、現在日本ダービーに出走できるのは最大でもわずか18頭。かつての日本ダービーは今よりも出走頭数が多く、1953年に開催された第20回日本ダービーに至っては出走数は35頭(内2頭出走取消、3頭落馬による競争中止)でした。出走馬が多い分、当然の事ながら勝敗は枠順に左右されやすく、これが「日本ダービーは最も運のいい馬が勝つ」と言われる所以です。
さて日本ダービー出走に辿り着くには、トライアルレースで優先出走権を獲得するか、より多くの獲得賞金を得るか。どちらにせよ世代の頂点へと挑むに相応しい馬たちの熱いレースが今年も繰り広げられるでしょう。

サイン馬券とは

コレを知ればもっと競馬が面白くなるかも!

勝ち馬を予想する際には、データを収集して分析するのが一般的です。データとは様々で、馬の血統・今までの戦歴・過去のタイム・天候や距離・競馬場の得意不得意・当日の馬体重・パドックでの様子・騎手など多岐にわたります。またはネットやテレビ、競馬新聞でプロの予想を参考にする方もいるでしょう。
中には「サイン理論」を駆使するというユニークな予想の立て方もあり、サイン理論を基に購入した馬券の事を「サイン馬券」と言います。時事ネタと絡めたり、G1レースのプレゼンターを務めるゲストに因んだり、レーシングプログラム掲載の名馬の肖像を参考にしたりと、関連するあらゆるものからサインを感じ取って勝ち馬を予想します。後付けやこじつけ、オカルトなどと、とかくイロモノ扱いされるサイン馬券ですが、過去には単なる偶然と思えない的中事例もあったようですよ。

1987年 天皇賞秋
勝ち馬は「ニッポーテイオー」、2着に「レジェンドテイオー」
天皇賞の前身であるThe Emperor’s Cup(エンペラーズカップ)に因んで、昔から「王」「皇帝」「帝王」の名前を持つ馬がくるとされてきました。特に1987年は1着2着ともテイオーが入った馬であった為、帝王馬券と言われています。

2012年 有馬記念
勝ち馬は「ゴールドシップ」
財団法人 日本漢字能力検定協会が発表した2012年の今年の漢字は「金」でした。

2019年 高松宮記念
勝ち馬は「ミスターメロディ」
レース3日前にメジャーリーガー イチロー選手が現役引退を発表。日米通算4367安打に関連するような、3連単「3」「4」「7」という結果になりました。同時にこのレースで勝ち馬に騎乗していたのは福永祐一騎手。かつて主戦騎手であったキングヘイローがレース5日前に亡くなっており、これもサインだと言われています。

新しいところでは2025年4月13日に行われたG1レース、桜花賞。結果的にサインは外れましたが、大阪・関西万博の開催初日と同日である事から公式キャラクターであるミャクミャクに掛けて「3・8・9(ミ・ヤ・ク)」と予想する方もいたとか。

まとめ

いかがでしたか?日本にはない海外の馬券、熱狂渦巻く一世一代のレース、嘘みたいな馬券の買い方。真面目に競馬を語るのもいいですが、ちょっと斜め上いく話題から競馬の楽しさが伝わればいいなと思います。

新着記事

乗馬メディア EQUIA エクイアをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む