【より美しく!】鬣(たてがみ)のトリミング
颯爽と走っている馬を見ると、鬣(たてがみ)や尻尾がなびく姿がとてもカッコ良く、ついつい見惚れてしまいますね。
今回は鬣(たてがみ)のトリミングの方法についてご紹介します。
トリミングをおこなうことで、日頃お世話になっている馬をより美しくしてあげましょう!
トリミングの手順
今回は鬣(たてがみ)のトリミングの手順について、毛をすく(毛を抜く)方法をご紹介します。
- まず鬣(たてがみ)をブラッシングして、からまっている部分をほぐします。
ブラッシングの際は、鬣(たてがみ)が乾いた状態からはじめましょう。
櫛でスムースにとかせるようになるまで、しっかりブラッシングします。 - 毛をすきます。
うなじ側から始めて、2cm幅くらいずつくしを入れます。
毛の先端近くまでとかしたところで、くしからはみ出している長い毛の束を左手でしっかりと掴みます。 - 長い毛を握ったまま、逆毛を立てるようにクシを動かします。
- 左手で握っている長い毛を人差し指に巻きつけるか、またはクシに巻きつけたりして引き抜きます。
- 毛が短く、また毛の量が少なくなるまで繰り返し行います。
全体的に均一になるのが理想的です。 - 全体をブラシングして整え、はみ出している長い毛を数本ずつ手で引き抜きます。
前髪と鬣(たてがみ)の長さが同じくらいになったら完成です。
上記2~4の部分についてはわかりにくいので、以下の動画をご参照ください。
ポイント
鬣(たてがみ)をすく時は、1回に多くの毛を抜こうとせずに少量ずつおこないましょう。
抜く際には、表面の毛ではなくできるだけ内側の毛を抜きます。出来上がりも綺麗なだけでなく、非常に整えやすくなり、自然で素軽い印象になります。
ハサミで切る整え方もありますが、鬣(たてがみ)が重たい印象になってしまいます。
鬣(たてがみ)をすくタイミングは、暖かい日や運動後などに手入れすることをおすすめします。馬の体が温まっているときの方が、毛穴が開いているので毛が抜けやすくなっています。手入れが容易になるだけでなく、あまり痛がらないため馬の負担もかなり軽減できます。
馬によっては抜くのを嫌がる馬もいます。その場合は無理をしないで、すきナイフやすきばさみを使って整えることをおすすめします。
尻尾や前髪も綺麗に!
尻尾の毛も、鬣(たてがみ)と同じように伸びます。 伸びすぎる前に手入れをしてあげましょう。
尻尾のトリミングの手順は以下の通りです。
- からまっている部分のブラッシングをします。
櫛通りが悪い場合は切れてしまうため、ブラシを用いる前に手でほぐします。 - 次に、尻と尻尾の間に右腕を入れて持ち上げます。
持ち上げる高さは運動時の位置くらいで大丈夫です。持ち上げることで切り過ぎを防ぐことが出来ます。 - 持ち上げた状態で、カットする場所を決めて尻尾を握ります。
後脚の球節の上部あたりでカットして整えるのが一般的です。 - 尻尾を真っ直ぐにカットします。余分な毛が出ていたら綺麗に整えます。
尻尾のカットを1人でおこなうのは大変なので、慣れるまでは2人でおこなうと良いでしょう。
前髪については櫛でとかして伸ばした際に、目にかかっていたら長過ぎる状態です。目にかからない様にはさみでカットします。
仕上げとお手入れ
鬣(たてがみ)と尻尾の長さを整えたら、専用のローションをつけて、ブラシなどでとかして仕上げましょう。
馬の手入れを毎日することは、馬を管理していく中で欠かせないことです。鬣(たてがみ)や尻尾は、常にブラシが通る状態に管理されていることが理想です。
毎日のブラッシングをしっかりおこなうことで、鬣(たてがみ)や尻尾のトリミングが短時間でおこなうことができる上に、美しさをキープすることができますね。
また、定期的に丸洗いやシャンプーもおこないます。夏場の騎乗で沢山汗をかいたり、ぬかるんだ馬場での騎乗後に泥汚れが激しい場合は、すぐに汚れを落としてあげましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
馬の身だしなみを整えることは、見る人に素軽い印象を与える効果もあります。是非定期的にトリミングをして下さい。
鬣(たてがみ)は、1ヶ月で約2cmほど伸びます。伸びきってしまったタテガミは扱いにくい上に汚れが溜まりやすくなります。見た目が良くないだけでなくフケが溜まったり、皮膚病などの原因にもなってしまい、非常に不衛生です。
しっかり手入れをして、愛馬の美しい鬣(たてがみ)を是非キープして下さいね!