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【初心者向け】正しい腹帯の締めかた

最初は馬装を覚えるだけでも大変ですよね。その中でも苦労することが多いのは腹帯ではないでしょうか。腹帯を見ただけで反応する馬もいれば、腹帯を締めているときにウトウトしだす馬までいろんな馬がいます。ここでは、安全に腹帯を締めたり、チェックしたりするのはどうしたらいいのかを解説します。

腹帯の重要性

【初心者向け】正しい腹帯の締めかた

腹帯は馬に鞍を装着する馬具の要です。馬具には、騎乗スタイルによっては使用しないものなどもありますが、腹帯はどんな用途でどんなスタイルで乗るとしても、乗馬の際に必要な馬具の一つです。

レッスンの際、インストラクターから必ず「腹帯を確認してください」と声がかかるはずです。腹帯がきちんと締まっていないと、鞍が回ってしまう可能性もあり、人馬ともに非常に危険です。また腹帯が緩いと、鞍が回らなくても馬体と擦れてしまい、馬の亀甲(きこう)のあたりに「鞍傷(あんしょう)」と呼ばれる傷を作ってしまうことも。この痛みから鞍を乗せるのが嫌になってしまう馬もいます。馬のためにも、腹帯はしっかり締める必要があります。

基本的な手順

【初心者向け】正しい腹帯の締めかた

そうは言っても、馬の身になって考えてみると胴体を帯状のもので締められるというのは、窮屈だろうな、と考えたりもします。できるだけ、馬に優しく、素早く腹帯を締められるようになるといいですね。筆者には、複数の乗馬クラブに通った経験がありますが、クラブによって、馬装の手順も多少違います。以下の手順もご参考までに、クラブの馬が慣れた馬装の手順を習得してくださいね。

1. まず、馬の左側(馬に向かって右側)に立ち、ゼッケン、ゲルパッドやボア、鞍を馬の背に乗せ、亀甲とゼッケンの間に少しすき間を空けるように整えましょう。

2. 馬の右側に回って腹帯を装着します。ゼッケンやボアに腹帯を通す部分があれば、そこを通しましょう。鞍の外側の革をめくると、腹帯をつけるための託革が2本または3本あります。3本ある場合は真ん中の託革を残して、1本目と3本目を使います。また、片方がゴムになっている腹帯の場合、馬の右側に装着するのはゴムではない方を装着します。

※早くもこのタイミングで反応する馬もいます。馬の様子に注意しながら、鞍に腹帯を装着してください。

3. 左側に回って、右側で締めたのと同じ数の穴だけ締めます。この時点で鞍が回らない程度に腹帯を締めておきます。

4. 騎乗する前に腹帯をチェックし、緩ければ締めます。

※馬が歩いて馬場に行く間に緩むことがあります。

5. 騎乗したら、もう一度、腹帯をチェックし、緩ければ左側の腹帯を締めます。

※人間の重みで腹帯が緩みます。

少し慣れてきた方には、馬の目の下あたりを押さえて腹帯を締める方法もおすすめ。リンク先の記事「腹帯が苦手な馬の接し方」内にある動画をチェックしてみてください。

締め具合のチェックの仕方

【初心者向け】正しい腹帯の締めかた

締め具合について、最初のころはインストラクターに確認しましょう。慣れてくれば、腹帯がもう少ししまりそうかどうか、感覚で分かってきます。

騎乗後に締め具合を確認する方法をご紹介します。

まずは手綱を右手に持ちます。左足の鐙は履いたまま、鞍の前の方に寄せます。鞍のあおり革をめくったら、人差し指で腹帯側のバックルを押さえながら、託革を引っ張ります。託革の先が簡単に上がるようであれば、腹帯が緩いと考えられます。このとき、いきなりグッと上に引っ張ると馬もびっくりするので、ジワジワと引っ張りましょう。人差し指にくる感覚で託革の穴に入ったことが分かります。

また、騎乗前に腹帯の緩みを確認する場合は、できる限り馬のお腹の下を確認するようにしましょう。馬のお腹は完全な半月状ではなく、出っ張っている部分と引っ込んでいる部分が一頭一頭違うため、引っ込んでいる部分にかかった腹帯を触ってしまうと、緩く感じてしまうことがあります。お腹の下と腹帯の部分がしっかり締まっていればOKです。

腹帯がかなり緩い場合は、右側と左側の腹帯を同じ穴の分だけ締めるようにしましょう。

注意点

【初心者向け】正しい腹帯の締めかた

みなさんもご承知の通り、腹帯が嫌いな馬は必ずいます。まずは人間がケガをしないように気をつけないようにすることが大切です。足をまわしてくる馬もいるかもしれません。馬の突発的な動きにも対応できるように、馬体との間を少しあけて、馬の様子を確認しながら腹帯をしめます。

注意点の一つ目としては、腹帯をぎゅっと突然、締めないこと。最初からきつめに締める方は、力の強い男性に多い気がします。できるだけ、ジワジワと少しずつ締めていきましょう。しかし、馬も嫌な時間は短い方がいいはずです。ジワジワと優しく締めていきつつも、できるだけ手早く済ませるようにしましょう。

恐々と馬装をしていると馬にばれてしまい、何かちょっかいを出されるかもしれません。何かしようとしてきたら、きぜんとした態度で低めの声で、しっかりと馬に注意しましょう。

また、インストラクターに見守ってもらうのもおすすめです。一人で腹帯を締めようとしたときの馬が、インストラクターが近くにいるだけで、おとなしく耐えてくれるということも実際によくあります。それでも、難しいと思った場合は、遠慮なくインストラクターにお願いをしましょう。人馬共に安全が第一です。

まとめ

今回は初心者の方に向けて、安全に腹帯を締める方法やチェックする方法をご案内しました。最初は難しいかもしれませんが、コツさえつかめてしまえば、腹帯を締めるのは難しくありません。あとは腹帯が嫌いな馬たちの個性をつかんで、うまく気をすらすなど、過剰に反応されない方法を見つけていきましょう。

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