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乗馬に必要な基本的な馬具を紹介!

乗馬を始める前に、必要になってくる乗馬用品を揃えることでしょう。まだレッスンを始めていない人にとって、名称を聞いてもどのようなものでどのように使用するのか想像もつかないという人もいます。

今回は乗馬に必要になってくる、基本的な馬具について紹介していきます。ぜひ参考にどのようなものを用意すべきかを知りましょう。

鞍(くら)

鞍

鞍とは馬の背中に乗せてある、人が馬の上に乗るために必要な椅子の役割をするものです。ブリティッシュ・ウエスタンなど、どのようなスタイルで乗馬を楽しむかによって、鞍の形が違ってきます。また同じブリティッシュであっても、馬場馬術や障害馬術や総合馬術といった競技の種類によっても鞍の形は違います。

ブリティッシュは、主にヨーロッパで発展し日本でも多くの乗馬クラブが取り入れている乗馬スタイルです。礼節を重んじる英国らしい動きの正確さと作法を重視した騎乗方法を行います。2020年に東京で行われたオリンピックの種目にもあった乗馬はブリティッシュスタイルであり、記憶に新しいのではないでしょうか。

ウエスタンは、アメリカ西部の開拓時代に発展した乗馬スタイルで、ブリティッシュとは違い長時間の移動や労働を行うための実用的な騎乗方法です。西部劇などを思い浮かべるとイメージはしやすいのではないでしょうか。

ブリティッシュ鞍は騎乗者が優雅に馬を乗りこなすように見せ、騎乗者の指示が性格に馬に伝わりやすくするために、鞍の座面が浅く作られています。ウエスタン鞍は長時間激しい揺れに揺られても大丈夫なように、鞍の座面が深く作られています。

鐙(あぶみ)

鐙

鐙とは、騎乗者が足を置く場所です。鞍から鐙革で左右にぶら下がっており、鐙に足をかけ踏むことでバランスがとりづらい馬の上で姿勢を安定させることができます。

鐙が作られる前は、馬にまたがり自らの足で馬の馬体を挟み固定していたため、とても難易度の高いものでした。戦に行く際には、馬の上でバランスを取りながら手元には武器を持つ必要があり、尚更乗りこなすことが難しかったでしょう。鐙が作られたことで、多くの人が乗馬をすることができるようになりました。

乗馬のスタイルによって鞍に種類があるように、鐙にも種類があります。ブリティッシュスタイルは金属製やプラスチック製が主流です。ウエスタンスタイルで使われるのは、革製の物が主流となっています。

その他【頭用】:ハミ・手綱・頭絡(とうらく)

頭絡ハミ手綱

乗馬に使用する道具には他にも、様々な物があります。ここでは馬の頭に装着して使用する馬具を紹介していきます。馬の頭に取り付ける馬具として挙げられるのは、「ハミ」「手綱」「頭絡」です。

「ハミ」とは、馬が口にくわえた金属製の道具で、手綱に繋がっています。騎乗者が手綱を引くなどして馬に指示を出すとき、馬に伝わりやすくするなどの役割をしています。金属製の棒状の道具を口に含ませると言うと、痛そうで馬が可哀そうと感じるかもしれませんが、そんなことはありません。馬の奥歯には歯槽間縁という歯の生えない箇所があります。頭絡を調節し、正しい位置にハミを装着することで、馬への痛みや負担はありません。

「手綱」とは、頭絡やハミに繋がる紐状の馬具のことを言います。騎乗者が手に持ち騎乗するので、乗馬をしない人でも多くの人が知っている馬具と言えます。また人の行動をコントロールすることを意味して、「手綱を引く」「手綱を握る」といった表現をすることもあり、聞き馴染みがあるのではないでしょうか。手綱を引くことで馬へ停止するよう指示するなど、馬と意思疎通をする役割があります。

「頭絡」は馬の頭から鼻先までを覆うように装着される細い革製の馬具です。乗馬の際に使用される頭絡は、ハミを正しい位置で固定できるようにすることを目的としています。騎乗しない際の移動には、無口頭絡といった、口元だけを覆ったものもあります。

その他【胴体用】:ゼッケン・腹帯・馬着(ばちゃく)

ゼッケン、腹帯、馬着

ここからは胴体部分に装着する道具を紹介します。胴体部分に装着する道具と言えば、鞍が1番有名ではありますが、「ゼッケン」「腹帯」「馬着」も乗馬には欠かせない道具です。

「ゼッケン」とは、鞍の下に敷くマットの事を指します。様々なデザイン・色のゼッケンがあるため、おしゃれの一つとして楽しむ人も多いです。ゼッケンはただおしゃれだからといって敷いているわけではありません。馬の背中に直接鞍を乗せてしまうと、揺れで擦れてしまい背中が傷ついてしまう恐れがあります。ゼッケンを敷くことで保護したり汗を吸い取る役割をしているのです。また鞍と馬の隙間をゼッケンで埋め、密着度を高め安定させることがあります。

「腹帯」とは、鞍を馬の背中に固定するためのベルトです。鞍を馬の背中に置いただけでは、馬の大きな揺れでズレてしまい落馬をするなど、大きなケガに繋がってしまいます。腹帯をしっかり締め鞍を固定することは安全に乗馬をするために必要不可欠と言えるでしょう。

「馬着」とは、馬が着用するコートのようなものです。布製のものが主流で、中に綿が入れられた防寒用の物や汚れやムシから体を守るナイロンや撥水加工された薄手の物まで様々です。主に胴体を包み込むような形状をしています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

乗馬をする際には馬や騎乗者の安全を守るため、また馬と騎乗者が意思疎通するために様々な道具を使用します。しっかりと役割を理解し、正しい使い方ができるようにしましょう。

またデザイン性の高い道具もあります。基本的には乗馬クラブで借りることができますが、自分の好きなデザインの道具を用意し、騎乗するときに使用すれば気分も上がるのではないでしょうか。着用する乗馬ウェアとデザインやカラーを合わせ、リンクコーデを楽しむのもおすすめです。

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