乗馬を習う上で重要なテーマ「ハミ受け」とは

「ハミ受け」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。おそらく乗馬クラブでレッスンを受けている人の多くの人が、1度は聞いたことがある言葉と言えます。

ハミ受けという言葉だけを聞いても、どのようなことかは想像しづらく、どのような状態で何をすれば良いのかが分からないでしょう。ここでは「ハミ受け」とはなんなのか、なぜ必要なのかを紹介します。ぜひ参考にしてください。

ハミってご存知ですか?

乗馬を始めると、レッスンの中で先生が「ハミ受けを意識して」「ハミ受けを感じて」などと言われることがあります。「ハミ」とは何を指しているのかを理解していなければ「ハミ受け」を意識することも感じることも出来ません。ではハミとはなんなのでしょうか。

ハミとは

ハミとは、乗馬に必要な馬具の一つで、馬の口に咥えさせる金属製の棒を指します。ハミは手綱と繋がっており、騎乗者が手綱を緩めたり引いたりすることで、その力がハミに伝わり馬との意思疎通を行うことが可能になります。

ハミを咥えさせるのは馬にとって痛みを伴うことなのではないかと心配される人もいますが、馬の前歯と奥歯の間には歯が生えていない歯槽間縁という隙間があり、そこにハミを当てるため痛みはありません。しかしハミには種類とサイズがあります。当たり前ですが馬の口の大きさは個体差があり、その馬に合ったサイズを選択する必要があり、合わないサイズを使用することはケガに繋がるので注意しましょう。

ハミの種類

ハミには種類があり、ハミ環の形やハミの素材に違いがあります。ハミの種類では「水勒ハミ」「大勒ハミ」「ぺラム」などがあげられます。ハミ環の形では「ルーズリング」「エッグバット」「Dリング」などがあります。ハミの素材には「ステンレス」「銅」「オーリガン」「ゴム」「革」などがあげられます。

ハミの種類で一番一般的で多くの馬が使用しているのが、水勒ハミと言われる真ん中にジョイントのある形です。またハミ環は丸い形のルーズリングで、一番馬の口へのあたりが柔らかく騎乗者が初心者であっても安心して使用できます。

素材ではステンレスが一般的に使用されることが多いです。ステンレスは味や匂いもない素材と言われています。逆にオーリガンは馬が甘味を感じ好む匂いをしていると言われています。

このように様々なハミがあるため、馬に上手い合ったハミを選び使用する必要があります。

ハミ受けした状態とは?

ハミ受けした状態とは、簡単に言ってしまえば、馬が騎乗者の手綱からの指示を受け入れ可能状態になっていることを指します。騎乗者が手綱を持ち指示しようとしているのに、頭をブンブン振られたり指示に対し拒否をする様子を見られている場合、ハミ受けは出来ていません。

また手綱がだらんと長く垂れさがっている状態から、いくら停止や方向転換の指示を出しても馬に伝わらないですよね。ハミ受けができている状態の時には、馬は下向きになり前進気勢になっていることもあり手綱を持つ指先にある程度のテンションを感じます。

ハミ受けのポイント

ハミ受けをする時には、ハミに繋がる手綱の調整だけが重要なポイントというわけではありません。ただ手綱を引いてもハミを正しい位置に当て指示することは出来ないのです。

ハミ受けは馬が騎乗者の指示を受け入れる状態に持って行かなくてはならないのですから、むやみやたらに手綱を引っ張ることは逆効果と言えるでしょう。騎乗する中で馬に指示を行うのは手綱以外にどのような方法が思い浮かびますか?

多くの方は脚を使っての指示を思い浮かべるでしょう。正しいハミ受けを行うポイントとしてあげられるのが、実は脚での指示を行い馬の前進気勢を高めることなのです。

馬が前に進もうとする力と、騎乗者が馬とコンタクトを取ろうと手綱を張る力が合わさり、ハミ受けができるのです。また馬の前進気勢を邪魔しないよう手綱を保つため、脇を締め肩を開き、乗馬をする上で基本的な姿勢を保つことが大切です。

ハミ受けは人と馬を守る重要な手段

ハミ受けはなぜする必要があるのでしょう。乗馬は人馬一体になり行う競技であるとよく言われます。人馬一体になるためには騎乗者と馬がよくコミュニケーションを取り、騎乗中常に意思疎通ができる状態になっている必要があります。

乗馬は人が馬に対し指示を出し方向転換や停止・発進を繰り返します。馬が人を信用していなければ指示を受け入れることはありませんし、逆に人も馬を信用しなければ様々なことに挑戦することは出来ません。お互い信頼し同じ意識を持って取り組まなくてはいけないのです。

乗馬では馬・人が個々で自由に動くことは許されません。それぞれがパートナーを無視し自由に動くことは、大きなケガに繋がる大変危険な行為です。お互いが安全に取り組むためパートナーを気遣い、気持ちに寄り添いながら取り組みます。

馬と騎乗者が上手く信頼関係ができ、同じ意識の中乗馬に取り組めている証明の一つとしてあげられるのが「ハミ受け」と言えます。ハミ受けは馬が騎乗者のことを信頼し、指示を受ける体制になっている状態です。また騎乗者も馬が自分の指示に集中し指示が通せると感じ取れる状態です。

ハミ受けはお互いの信頼関係を確認する方法であり、安全性を高める重要な手段と言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。乗馬のレッスンを受け始めて割と早い段階で「ハミ受け」という言葉は耳にするようになります。

しかし実際自分自身で「ハミ受け」を感じ取りマスターするのには時間を有すると言えます。多くの人が「ハミ受け」を難しいと感じているようです

ハミ受けができるようになることは、乗馬の技術を向上させるだけでなく、騎乗者と馬の安全性を高めることでもあります。意識してレッスンに望むようにしましょう。

 

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