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乗馬を楽しむ本と雑誌

乗馬を始めると「どうしてうまくいかないの?」もしくは、逆に「今日はうまくできたのはなぜ?」と家に帰ってからいろいろな疑問が湧いてくることがありませんか?そんなときは、自分だけで考えこまずに本を開いてみましょう。今回の記事では、馬との関係性やレッスンでのつまづきが気になったときに参考になる書籍を紹介します。

乗馬初心者さんのための こんなときどうしたら? Q&A

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シャムロック乗馬クラブ「乗馬初心者さんのための こんなときどうしたら? Q&A」

乗馬初心者さんたちに役立つQ&A集。エクイアでも、たびたびYouTubeを紹介させていただいているシャムロック乗馬クラブさんが出版された本です。どのような本なのか、さっそく見てみましょう。

Q&A方式で気軽に読める

「〇〇ができません」「〇〇って言われたけどどういうこと?」など、お悩み別の一問一答形式になっているので、気になったものだけをピンポイントで読んでいくことができます。長文を読むのが苦手という方も、これならサッと読めそうですね。


また、通勤や就寝前などの隙間時間を使って、質問を1~2個ずつ読んでいくのも良いかもしれません。自分が気になっている悩み以外へのアドバイスも読んでいくことで「なんとなくできたと思ってたことにも、こんなコツがあったのか!」など発見もあるはずです。

幅広いテーマで長く使える

本書は「馬ってどんな動物なの?」という超初心者向けのテーマから常歩・軽速歩・速歩など少しずつステップアップしていくような内容になっています。初心者向けとはいえ図形運動や駈歩にも触れているので、上達してからも基礎を固め直したいときなどに重宝しそうですね。


しかも、イラストや写真が多くて分かりやすい!「理論をたくさん並べて説明される系の入門書は頭に入ってこない…」というときも、この本なら視覚的な情報が理解を助けてくれます。シャムロック乗馬クラブさんのYouTubeチャンネル「シャムロック乗馬TV」と内容がリンクしている部分もあるので、ぜひ本所を片手に動画もチェックしてみましょう。

乗馬をはじめよう DVDレッスンつき

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岩谷一裕「乗馬をはじめよう DVDレッスンつき」

本書の著者は、馬術のコーチやコースデザイナーとしても活躍している元オリンピック選手の岩谷一裕さん。選手としても競技を作る側の人間としても経験豊富な方が初心者向けに書いた本ということですが、どのような内容なのでしょうか?

馬の動きが良くわかる

「コーチもやっている人の入門書って、ちょっと難しそう…」と思った方もいるかもしれませんが、こちらの本は超入門書。速歩と駈歩を中心に、たくさんの写真を交えた実践的なアドバイスが載っています。


本書の特徴は、馬をコマ撮りしたような写真。馬の動きの一つ一つを見ることができるため、自分が騎乗しているときのことも思い出しながら扶助や騎乗姿勢を確認することができるでしょう。

DVDで何度もチェック

写真で動きの一つ一つを理解できてきたら、ぜひ一緒についているDVDも見てみましょう。正しい姿勢を知ることで、自分が騎乗するときも理想的な姿勢がイメージしやすくなり上達にもつながるはずです。


「馬の反動にうまく合わせられない…」と悩んでいる方は、DVDを見るときに体重移動や姿勢について細かく見るだけでなく、馬の動きにまで視野を広げていくのがオススメです。あらかじめ客観的に見た馬の動きを知っておくことで、実際に乗るときも馬の動きを感じやすくなりますよ。

ウマと話すための7つのひみつ

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河田桟「ウマと話すための7つのひみつ」

ここまでは「乗馬」という視点からライダーの皆さんに役立ちそうな入門書を紹介してきました。しかし、もっと馬自身について知りたい!という方に読んでいただきたいのがこの一冊です。

馬語の入門書

本書では、馬同士のコミュニケーションの方法を「“馬語”のようなもの」と表現して、その馬語を易しい言葉で解説しています。鳴き声に限らず、馬の耳の動きなども「耳のことば」という柔らかい表現に置き換えられていて、読んでいるとなんだか優しい気持ちになります。


もちろん「これから馬を好きになって欲しいな」と子供にプレゼントするのも良いですが、乗馬を始めたばかりで「馬の気持ちって全然分からない」と悩んでいる方や、馬とのコンタクトに壁を感じている方にも手に取っていただきたい一冊です。

馬と生活する

この本を書いた河田 桟(かわた・さん)さんは、馬と暮らすために与那国島に移住して馬飼い兼 文筆家として暮らしている人物。このほかにも「馬語手帳」「はしっこに、馬といる—ウマと話そうII」「くらやみに、馬といる」などの著書があります。


どの本も、河田さんと馬が「ライダーと乗用馬」という関係ではないからこそ「共に生活する者」としての接し方が見えてくるような本です。乗馬を始めると、どうしても「できないこと」「不得意なこと」が気になって上達方法ばかりが知りたくなる時期もあるかもしれません。そんなときは、本書を開いて馬という動物そのものを見つめる時間を作るのもいいですね。

ピンチさんのハッピーホースマンシップ 馬と仲良くなれる本

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ドロシー・H・ピンチ「ピンチさんのハッピーホースマンシップ 馬と仲良くなれる本」

最後に紹介するのは、1960年代に発売されてから英語圏で多くのライダーたちが手に取った書籍。雑誌「乗馬ライフ」の編集長を務めた牧浦千晶さんが翻訳を手掛け、このロングセラーが日本語で読めるようになりました!

誰もが読みやすい本

絵本のような可愛らしいイラスト平易な文章でつづられた本書。さらに漢字にルビも振ってあるため「馬具や馬体の漢字が難しくて…」という方や、小さなお子さんでも読み進めることができそうです。


しかし、内容は超入門というわけでもありません。もちろん「馬と接するときのルール」など最初に知っておきたい内容も多いですが、馬の心や身体の仕組みなどは乗馬経験者が読んでも「なるほど」と思う部分がたくさんあります。また、馬と人間の関係性や「乗馬のイロハ」などの部分は乗馬を教える立場の方にとっても参考になるでしょう。

馬の視点から乗馬を見る

本書の特徴の一つが、乗馬や馬というものを「馬の視点」から解説しているということ。人間の目線で「うまくいく方法」を解説するのでなく、馬の立場から「こういうときは、こんな理由があるよ」という形で文章が進んでいきます。


乗馬は馬と一体になって上達していくものだからこそ、いつでも「馬の気持ち」「馬の感じ方」を意識していたいですよね。みなさんも、レッスン内容がレベルアップしていく中で行き詰ったら、本書を手に取って「馬の視点」に目を向けてみると解決策が見つかるかもしれません。

まとめ

今回は、乗馬をさらに楽しむための本を4冊ご紹介しました。騎乗方法に関するものから馬をより深く知る本まで内容はさまざまですが、どの本も初心者の方はもちろん幅広い経験年数の方にオススメしたい本ばかり。文字の中で馬と向き合うことで、レッスンとは違う気付きに出会えるはずです!

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