【レッツ!チャレンジ!】春から始める乗馬
気候が穏やかになる春は、乗馬を始めるのにピッタリのシーズン。今回は、乗馬を始めてみようかな?と考えている皆さんに、乗馬を楽しむためのポイントや上達のコツをお伝えします!
乗馬を大好きになるために
せっかく乗馬を選んだなら、健康効果などに期待するだけでなく乗馬というスポーツ自体を大好きになれたら楽しいですよね。もちろん、馬はとても興味深い動物ですし、何度か乗ってみれば自然と乗馬を好きになっていただけると思います。
とはいえ、馬は大きくて力も強いので「怖いな」と感じる方も多いですし、スポーツである以上は続けていくうちに伸び悩んだり「辛いな」と思ったりすることもあるかもしれません。
そんなときにも乗馬を大好きでいるために大切なのは、まず馬という動物を好きになること。そして「今はできなくても、これができるようになりたい」という目標を持つことと、乗馬には競技だけでなくいろいろな楽しみ方があると知っておくことです。
心得3選
では、乗馬を楽しむ&上達するためには、何かコツがあるのでしょうか?経験者の方にはそれぞれが考えるコツがあると思いますが、ここでは特に大切だと思うことを3つ挙げてみました。
上達するには「馬を知る」こと
皆さんは普段、自転車や車を運転する機会はあるでしょうか?例えば「ここがブレーキ」「曲がるときはハンドルを曲げる」など操縦方法が分かっていたとしても、滑らかに停止したり安全に曲がるには慣れが必要ですよね。
その慣れの中には「ブレーキのあそびはこれくらい」「この乗り物はこれくらい小回りが利く」と知っていく行程があると思います。もちろん、馬は単なる乗り物でなく一緒にスポーツをするパートナーではありますが、乗り物と同じく上達していくためには馬自体をよく知ることが重要です。
まず、知識として馬という動物全体の習性や身体機能のことなどを学んでおきましょう。それと併せて、インストラクターさんの話や普段の厩務の中で、よく乗る馬の性格や癖も知っていけると良いですね。
フィジカルトレーニングも忘れずに
乗馬をしたことがない人からは「スポーツとはいえ走ったり飛んだりしているのは馬だよね?」と思われがちな乗馬ですが、一度でもレッスンを受けた人なら「思った以上に大変」「今までなったことのない場所が筋肉痛になった」という経験があると思います。
乗馬を初めて「早く上達したい!」と思ったら、馬に乗っている時間だけでなく自宅でもトレーニングをしてみましょう。特に、実際のレッスンで「この動きがキツかったな」と感じたときはトレーニングの始めどき。
騎乗に必要な筋力や柔軟性を付けていくことで、実際にレッスンを受けたとき「前は大変だった動きがやりやすくなった!」と実感できるはずです。
自分を知るのも大切
ほかのスポーツや趣味にも言えることですが、馬のことをよく知ったりたくさん練習をするのと同じくらい大切なのが「自分を知る」こと。
まず、自分の体調や体力・健康状態をしっかり把握することは無理なく乗馬を続けていくうえでとても大切です。また、自分の性格を知っていくことで、苦手なことの克服法や馬とのかかわり方が見えてきます。
適切な練習頻度や内容は人によって違うものですし、同じような壁に突き当たっても解決方法や克服のキッカケは同じとは限りません。周りの人との情報交換もしながら、自分のペースで乗馬を続けていくのが楽しく長く乗馬を続けるコツですね。
大切な「姿勢」
乗馬をすると姿勢が良くなる、といった効果に興味を持っている方も多いと思いますが、乗馬の上達と姿勢にも綿密な関係があります。
運動神経より柔軟性と筋力
皆さんの中に「乗馬をしてみたいけど運動神経が悪いから…」とためらっている方はいませんか?
乗馬もスポーツではありますが、実は運動神経に関係なく上達できる競技だと言われています。例えば走る・投げる・跳ぶといったことが苦手であっても乗馬の上達にさほど支障はありません。
それよりも、動いている馬の上で正しいバランスや姿勢を保ち続けるための柔軟性&筋力をつけていくことが大切。これらは少しずつトレーニングや柔軟を続けることで必ず身に付くものなので、運動が不得意でも安心してくださいね。
人馬一体のバランス
乗馬を始めて少し経つと「難しいな」と感じてくるのが、馬と自分が一体になるための重心移動です。私たちは、普段は自分の身体だけでバランスを取ることに慣れているので、馬の体重移動に合わせて重心を調整するのは簡単なことではありません。
また、普段バランスを取るときには腰~脚が大きな役割を果たしていますよね?しかし、乗馬では鞍におしりを付けた状態が多く下半身での調整があまりできないため、重心を調整するためには上半身の姿勢が重要になります。
乗馬で言う「良い姿勢」は単に背筋がピシッと伸びているだけでなく、馬の動きに合わせて柔軟に上半身の重心を移動できる姿勢とも言えますね。
「馬を知る」大切さ
前半で取り上げた「3つの心得」でも馬を知ることを挙げましたが、馬への理解が深まるとどのようなメリットがあるのでしょうか?馬の視点と、騎手の視点から考えてみましょう。
皆さんも、まったく見ず知らずの相手より自分の性格や好き嫌いをよく知っている相手のほうが安心できると思います。馬の立場から見ても同じく、馬の習性や苦手な障害物・気になる音などをよく知っている人を乗せているときのほうがリラックスできるようです。
また馬にとって安心感のある「良い騎手」になることは、人間にもメリットがあります。馬が心を開いてくれると、その馬との意思疎通がスムーズになることで乗りやすくなり、より良いパフォーマンスをできる可能性が高まりますね。
まとめ
乗馬を楽しむためには、まず馬や自分をよく知ること。ほかの運動に苦手意識を持っている人でも、姿勢を保つための筋力や柔軟性を付けていけば乗馬は確実に上達できます。少しでも「乗ってみたいな」と感じたら、ぜひ体験レッスンなどに足を運んでみましょう!