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馬にも「内股」や「ガニ股」の子がいる⁈

馬の歩様を見ていると、すべての馬がまっすぐに歩いていないことがわかります。実は馬の肢勢は皆同じではなく、内股やガニ股の馬がいるのです。まるで人の足のようですね。
肢勢が異なると、歩様にも違いが見られます。それぞれの肢勢の特徴について見ていきましょう。

内股の子の特徴

馬にも「内股」や「ガニ股」の子がいる⁈まず馬の正しい肢勢について説明しましょう。

馬の前脚の肩端の中央から下した垂線が、膝、管、球節、蹄を通って、それぞれ二等分しているように見える場合を正肢勢といいます。内股でもガニ股でもない状態です。

これに対し、前脚が上から下にいくにつれてそれぞれのパーツが接近し、正面から見ると、前脚がOの字の形のようになっている肢勢を、狭踏(せまぶみ/きょうとう)肢勢もしくは内向といいます。これが内股の状態です。胸幅の広い馬によく見られます。

内向の馬の歩様を前から見ると、脚が内側に刺さり込むような歩き方をしていることがわかります。このような歩様を内弧歩様といいます。

ガニ股の子の特徴

馬にも「内股」や「ガニ股」の子がいる⁈

内股の肢勢に対して、繋と蹄が外に向くものを広踏(ひろぶみ/こうとう)肢勢または外向といいます。胸の幅の狭い馬によく見られる肢勢です。

外向の馬の膝や蹄の動きを目で追っていくと、内から外へ、内から外へと肢を回すような歩き方をしていることがわかります。このような歩様を外弧歩様といいます。

それぞれのリスク

馬にも「内股」や「ガニ股」の子がいる⁈

内股やガニ股の馬は、少なからずリスクを抱えています。それぞれの歩様によるリスクをまとめました。

内股のリスク

内股の馬の場合、蹄の一部分に体重がかかりやすくなるため、蹄の形の変形が多く見られます。また蹄が変形することにより歩き方も変わってしまい、外に弧を描くような歩様となります。これを内弧歩様といいます。内弧歩様になると、蹄が互いにぶつかってしまうこともあり、怪我や故障につながりやすくなります。

また内弧歩様は動きに無駄が多くなります。肢が常に内側に向かって入るため、コーナーを曲がる際に常に進行方向と反対方向に肢が出るため、負担が大きく肢を痛めやすかったり、疲労が蓄積しやすくなります。

ガニ股のリスク

ガニ股の馬は腕節や球節の内側に負荷がかかり、球節の剥離骨折などを発症しやすいといわれています。ガニ股の馬は、肢を外側に振り子のように振りながら、内側に向けて弧を描くような歩様となります。これを外弧歩様といいます。外弧歩様になると、球節や管の内側に蹄をぶつけてしまい怪我をすることが多くなります。腰回りの疲労も大きくなるので、肢だけでなく腰のケアも必要となります。
また、走るときにはパワーが左右に逃げやすく、スピードを損なうと言われています。

外弧歩様も内弧歩様も両肢に出る訳ではありません。右前肢は真っすぐ出ているのに、左前肢は外から内弧歩様で歩いている馬もいれば、その逆の歩様の馬もいます。左前肢が内弧歩様で右前肢が外弧歩様という馬もいます。

どちらの歩様も、正常肢勢の馬に比べて飛節内腫、軟腫および後腫等の発症に注意が必要です。

お手入れの時に確認してあげよう

馬にも「内股」や「ガニ股」の子がいる⁈

肢の不調は、最初に熱感から始まります。

朝の馬房掃除の際や、馬の手入れをおこなう際にはまず肢を触ります。下肢部が熱を持っていないか確認しましょう。

馬の肢は通常、触ったときにひんやりとしています。

熱感がある時は過度な負担をかけないように、軽い乗り運動をして経過を観察します。乗り運動後も熱感が続く場合は、冷水で肢を冷やして経過観察します。

熱感のある肢をそのまま放置してしまうと、今度は腫れや痛みが出てきます。

乗り運動は控え、馬房で休ませます。腫れや痛みが続くのであれば、獣医師による処置が必要となります。

腫れや痛みが出る前に、少しでも異変があれば迅速に対応することが大切ですね。

まとめ

馬にも「内股」や「ガニ股」の子がいる⁈

いかがでしたでしょうか?

馬にも人のように内股やガニ股の個体がいます。それぞれの肢勢によって歩様にも違いがあり、リスクも発生します。

正肢勢の馬はほとんどいません。どの馬にも何かしら肢勢にクセがあります。内股やガニ股の馬の場合は、毎日の肢のチェックをしっかりおこなうことが必要です。少しでも熱感などの異常があった場合には、早めに処置をおこないましょう。放置してしまうと、腫れや痛みが出て治療に時間がかかってしまいます。馬にとっても負担になるので、日頃から馬のケアを細めにおこないましょう

それでは、これからも愛馬と一緒に楽しい乗馬ライフを楽しんで下さいね!

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