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【馬と初対面】馬の習性を知っておこう

「馬と仲良くなりたい」「乗馬で人馬一体となる感覚を楽しみたい」と思い、乗馬に挑戦する人は多いでしょう。馬と触れ合い仲良くなる一歩は馬の習性を知ることから始まっていきます。

馬がどのような動物かを知らなければ、馬の嫌なことをやってしまう可能性が高くなり、気持ちが一方通行になってしまうでしょう。今回は馬の習性について紹介していきます。

暑さが苦手

【馬と初対面】馬の習性を知っておこう

馬は暑い環境でも生活している姿が見られるので、暑さに強い動物と思われがちです。しかしそもそも馬は寒い地域に住む動物です。

そのためどちらかと言えば暑さに弱い動物と言えます。日本の夏場の気温くらいなら問題ないですが、長時間炎天下の中にいると大量の汗をかいたり熱中症にもなりますし、暑さによってぐったりしてしまったり、機嫌が悪くなっている姿も見られるでしょう。

夏場のレッスンでは、騎乗者の体調にも気をかける必要がありますが、何よりも馬の動きや表情を確認し、暑さにやられていないかを見てあげる必要があると言えます。またレッスン後には水分補給や体温を下げるための水浴びなど、暑さ対策をしなければなりません。

犬のように従順になる

【馬と初対面】馬の習性を知っておこう

数多くの動物の中でも犬のように人になつき、人の言うことに従うことができる動物もいれば、全く人に興味を示さない動物もいます。馬は犬のように人になつく動物と言えます。

草食動物ということもあり、人や他の種類の動物を敵視して危害を加えることもありません。どちらかと言えば人懐こさがあり、慣れた人や自分にとって良い存在と分かっている人の指示をよく聞きます。馬によっては犬よりも従順になるという話もあるくらいです。

知能は人間の3歳くらい同じと言われており、様々な指示を理解することができるのはその為でしょう。

とっても臆病

【馬と初対面】馬の習性を知っておこう

馬は大きな体に反して、とても繊細で臆病な性格をしています。大きな音や急に目の前に人や動物が表れただけで、驚きパニックを起こすこともあるのです。

馬は聴力が良いのですが、その反面視力は良いとは言えません。その代わり視野が広いことは多くの人に知られているでしょう。

馬の耳は左右バラバラに動かすことができ、レーダーのように音を聞き集めます。視力が悪い分様々な情報を音から得ているのでしょう。草食動物は様々な動物から狙われやすいため、生き延びるためには耳を使いすぐに逃げれるよう準備しなければならないのです。

聞き取れる周波数も人よりも優れており、人が20キロヘルツまで聞けるのに対して、馬は30キロヘルツまで聞き取れると言われています。そのため耳を澄ませ遠くでなる小さな音も拾います。

耳を澄ませているときに近くで大きな音がすれば、びっくりしますよね?馬を驚かせないように、音には気を付けましょう。特に視界に入らない所で大きな音を出さないようにしてください。

また馬の視野は350°です。顔は正面を向いていても横や後ろを確認している場合があります。声をかけずに見ていない場所に触れると大変驚きます。馬装をする時もそうですが、必ず声をかけながら近づき触れるようにしてください。

また350°の範囲外である真後ろに立たれるのは、馬にとって怖いことです。真後ろに立つことは避けてください。馬を驚かせないという面だけでなく、人がケガをしないためにも守らなければならないマナーと言えます。真後ろに立ち馬を驚かせると、力強い蹴りを受けることになりかねません。大けがに繋がりますので注意しましょう。

ハ感情を耳で示す

【馬と初対面】馬の習性を知っておこう

馬と会話ができれば気持ちを理解するのも簡単です。しかし当たり前のことですが、馬は人の言葉を喋りませんし、馬の鳴き声で会話し馬と会話をすることは難しいです。

人間同士であれば表情から感情を読み取るということもできますが、馬の表情に大きな変化は見られません。馬の感情を理解することはできないのでしょうか。

実は馬の感情が1番表れるのは「耳」なのです。馬の耳は感情によって動きが変わります。

耳をピンと立てているときは、気になる物を見つけたり気になる音が聞こえてきて驚いているときです。少し緊張している状態と言えるでしょう。

耳を前に向け横に開いているときは、リラックスしています。逆に耳を後ろに寝かせているときは、不快・怒りの感情を持っていますので、むやみに近づいてはいけません。耳をくるくると動かしているときには、何か気になることがあり落ち着きがない時に見られます。

このように馬にとって耳は感情が表れやすい体の部分なのです。繊細で臆病な馬が不安なときや怒っているときには、噛まれたり蹴られる可能性があるため、馬に慣れている人でも細心の注意をして近づきます。

馬にもその時々の感情があるのですから、自分のコミュニケーションを取りたいという気持ちだけで触れようとするのはやめましょう。必ず馬の耳の動きや様子をしっかり確認してから近づき触れるようにしてください。

まとめ

いかがでしょうか。

馬は生き物で人と同じように感情を持っています。また得意なことがあれば苦手なこともあります。仲良くなるためには、馬がどのような習性を持っているのかを知ることは、必要不可欠と言えるでしょう。

レッスンで馬とのふれあいを楽しみながら仲良くなるのももちろん良いのですが、レッスン以外の場でも馬の様子を見て様々な姿をみると良いでしょう。まずはここで紹介した、馬の感情を耳から読み取ってみてください。馬の感情がわかれば、仲良くなるタイミングを計ることがしやすくなるでしょう。

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