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馬の顔のお手入れ

騎乗が終わった後のお手入れで馬が気持ちよさそうにしていると嬉しくなります。特に夏は運動が終わった後に水で洗ってあげると、馬たちも心なしか嬉しそうですよね。そんなときに、少し悩む人もいると思われる「馬の顔のお手入れ」について、今回は深掘りします。体と同じように水をかけてしまっても大丈夫か、顔をお手入れするときに気をつけることなどをご紹介していきます。

お手入れの手順

馬の顔のお手入れ

馬にも顔をきれいにしてもらうのが好きな馬とそうでない馬がいます。顔を触られたくなかったり、何をされるのかが分からなくて怖くなり、噛もうとするしぐさを見せる馬もいるかもしれません。そんな馬たちにも安心してもらえるように、まずは濡れたタオルを準備して、優しく声をかけながら、噛まれづらい頬のあたりを拭いてあげましょう。その様子を見ながら慎重にお手入れをした方がいいのか判断します。気持ちよさそうに目を閉じていたり、落ち着いているのであれば、大丈夫です。やめてほしいと訴えるような仕草をしてくる馬はあまり顔を触られるのが好きではないかもしれません。そんな場合は、できるだけ短時間で終わらせてあげられるよう手早くお手入れを終わらせましょう。また、顔の部分によって、触られたら嫌な部分がある馬もいるので、油断せずに馬の反応を見ながら進めてください。

濡れたタオルで馬の顔全体についた汚れをふき取ったら、柔らかい毛ブラシをかけていきます。毛ブラシを全体にかけたら、最後にまた濡れタオルで全体をふき取って終了です。

汚れが溜まりやすい箇所

馬の顔のお手入れ

馬の顔にも汚れの溜まりやすい部分があるので、タオルでよくふき取ってあげましょう。

まず、耳の付け根。ここは必ず拭いてあげてください。頭絡をする際にうなじ革が必ず耳の付け根の後ろ側をとおりますよね。あの部分には汚れが溜まります。耳の付け根にはツボがあるようで、気持ちがいい表情をする馬も多いですよ。最初はイヤイヤしていても、ここを拭いてあげると、顔をすり寄せてくる馬もいます。さらに、できる方は耳の中も軽く拭いてあげましょう。耳の中は拭かなくて問題ありませんので、嫌がる馬には無理にする必要はありませんが、耳の中を拭かれるのが好きな馬もいるようです。

次に前髪の生え際もかなり汚れが溜まっていることが多いです。前髪を上にあげて、ゴシゴシと拭いてあげましょう。頬の頬革がとおる部分にも、汚れが付着します。馬具が接する部分は汗をかいて汚れが溜まりやすいので、重点的にふき取ってあげましょう。

目の周りも汚れが付着しやすい部分です。優しくゆっくりとした動きで汚れをとってあげます。目の周りも拭いてあげると喜ぶ馬が多いです。

レッスン後には口角にも汚れがついていることがあります。拭ってあげましょう。

顔と言えるのか少し微妙ではありますが、顎の裏部分も汚れが溜まります。もし余力があって、馬がいやがらなければ、ここも拭いてあげてくださいね。

汚れが溜まりやすい部分にはブラシも多めにかけてあげましょう。

注意ポイント

馬の顔のお手入れ

目の周りは耳や額などを拭いた後に流れでお手入れするのがいいでしょう。突然、目のところにタオルを持ってこられたら、何をされるか分からずにびっくりしちゃいますよね。肢など敏感なところを触るときもそうですが、触られても大丈夫なところを触り、安心してもらってから敏感な部分を触るようにした方が馬はびっくりしません。耳や額を拭いてあげたあとに、流れで目の周りにタオルがくれば「目を拭いてくれるんだ」と分かり、びっくりしづらくなります。それでもびっくりする馬がいるかもしれませんので、目の周りを拭くときには様子を見ながら進めていきましょう。目ヤニが溜まっていることもあります。濡れたタオルで優しくふき取りましょう。目ヤニの量が異様に多い場合は、病気も考えられるので、クラブのスタッフや獣医師に相談します。

顔に汚れが溜まってしまうと「けいくん(皮膚病)」ができてしまうことも。顔を触られるのが嫌な馬もいると思いますが、できるだけ手早く手入れを済ませるようにしましょう。

また、夏場に顔に水をかけて洗う場合は耳や鼻、目に水が入らないようにしてあげましょう。特に馬は鼻でしか息ができないため、鼻に水が入ってしまうと苦くなってしまいます。気をつけましょう。馬の頭の一番高いところから流すように水をかけてあげると、耳、目、鼻に水が入りづらくなります。

常に声をかけながら、嫌がる部分は手早く、汚れのつきやすいところや気持ちがいい部分を重点的にお手入れしてあげましょう。

まとめ

いかがでしたか。今回は馬の顔のお手入れについて、簡単な手順と気を付けるポイントについてご紹介しました。顔のお手入れは馬の表情も分かりやすく、関係の構築にはぴったりのスキンシップでもあります。パートナーや愛馬の気持ちいいスポットを発見して、たくさんお手入れしてあげましょう。

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