【やらなきゃ損!】上達の近道
みなさんの中には「乗馬の上達に近道は無い!練習あるのみ!」と考えている方もいると思います。たしかに、一朝一夕で飛躍的に上達するような“裏技”はありません。しかし、同じ回数のレッスンでも上達が実感できるコツはいくつかあります。今回の記事では、上達のためにできる「4つのこと」を紹介していきます!
目標を決めてレッスンを受ける
レッスンのときは、担当のインストラクターから「今日はこれをやりましょう」と提案されてスタートする場合が多いのではないでしょうか?もちろん、最初のうちは乗馬のことをゼロから身に付けていく必要があるので、提案に従って乗馬の基礎を習得していくのが良いと思います。
しかし、ある程度レッスンが進むと「不得意なこと」「もう少しうまくなりたいこと」などが出てくるはずです。このようなタイミングで、自分なりの目標を決めてみましょう。目標を決める際には、前回の反省点・うまくいった点などをもとに下記のような目標を立てていきます。
● 前回できなかったことを克服しよう
● できたことをほかの動作と合わせてみよう
● 一段階難しいことに挑戦してみよう
目標づくりのヒントにするために、レッスン終了後に練習内容・気になった点・上手くいった理由・発見したことなどをメモしておくのもおすすめです。メモがあると、自分のできていないこと・できたことが振り返りやすいので、上達も実感しやすくモチベーションにもつながりますよ。
インストラクターに目標を伝える
目標は自分の中で意識するだけでも効果があります。しかし、さらに練習の効率をあげたい方は「目標をインストラクターに伝える」ことも大切です。みなさんが悩んでいる・つまずいているポイントを伝えることで、インストラクターからアドバイスをもらえるかもしれません。
また、レッスンのメニューを決めているインストラクターと目標を共有すれば、その日の目標達成に必要な練習ができます。なお「不得意なことを繰り返し練習する」だけでなく「基礎を固め直す」ことが上達につながることもあります。そのため、目標を伝えた上で練習メニューをインストラクターと相談してみましょう。
動画を撮ってもらう
みなさんの乗馬クラブでは、馬場に沿って大きな鏡があるでしょうか?騎乗中の姿勢を自分で確認できるように、鏡を設置している乗馬クラブもあります。しかし、騎乗中はずっと鏡を見ているわけにはいきませんよね。
そのため、練習中は自分の良い所・できないところを、馬からの反応・インストラクターからの声かけなどを通して間接的に感じている方が多いはずです。これにプラスαで「自分でも直接確認する」というフィードバックを加えることで、姿勢・扶助の出し方はもちろんのこと、馬の動き・インストラクターからの指示に対して自分がどう反応したかなども確認できます。
そこで活用したいのが、スマートフォンなどのカメラ。もちろんハンディカメラでも良いですが、近年はスマートフォンのカメラでも綺麗な映像が撮れますね。さらに、スマートフォンが便利なのは気軽に見返すことができるという点です。
これで練習している様子を撮影しておけば、家に帰ってからじっくりとセルフチェックできます。馬上にいるときは「目の前の扶助でいっぱいいっぱい…」という方も、落ち着いた環境で見返してみると普段とは違う気付きがあるかもしれません。
ちなみに、レッスン全体を撮影するなら、スマホ用の三脚などを使用するのがオススメです。また「この動作をしているとき」など、特にチェックしたい部分が決まっていれば家族・乗馬仲間・インストラクターさんなどに頼んで撮ってもらうのも良いですね。
自宅でのストレッチとイメトレ
レッスン自体の時間は限られていますが、自宅でできるのはビデオでのセルフチェックだけではありません!ストレッチやイメージトレーニングをすることも、上達のスピードアップに効果的です。
乗馬向けのストレッチ
乗馬の上達には、関節・筋肉の柔軟性が不可欠です。みなさんは「姿勢について指示されたにもかかわらず、筋が突っ張るような感じで思い通りにできない…」という経験はないでしょうか。そんなときは、股関節・足首のストレッチから始めると良いでしょう。
股関節の柔軟性をあげたいときの手軽なストレッチは「あぐら前屈」です。床に座り、がグラのような感じで両ひざを外に広げましょう。ただし、脚は組まずに左右の足裏をくっつけるような感じです。その後は、膝をなるべく床に近い高さに保ったまま状態を前に倒していきます。猫背にならず、背筋をまっすぐにしたまま腰から倒すのがコツですよ!
つぎに、足首のストレッチです。足首のストレッチとして一番簡単なのは、ゆっくり足首を回すこと。また、しゃがんだ姿勢と正座を交互に繰り返すのもおすすめです。しゃがんでいるときは足首のアキレス腱側がしっかりと伸び、逆に正座をすると足首の足背(足の甲)側がグッと伸びますよ。
今回はとても簡単なストレッチを2つだけ紹介しましたが、練習の中で自分自身が「もっと、この部分の柔軟性が欲しい」と感じることもあるはずです。レッスンの進み具合や内容に合わせて、いろいろなストレッチを取り入れてみましょう。
イメージトレーニング
もちろん「実際の練習あるのみ!」と考える方もいると思いますが、学生・社会人をしながら乗馬を習っているという方の多くは週末や決まった曜日以外はレッスンに行けないことも多いでしょう。
そんなときは、自宅でイメージトレーニングをするだけでも次回のレッスンで効果が出る可能性があります。たとえば「もっと馬にこう動いてほしい」「ここがうまくできない」と思うこともありますよね。この場合、その動きをしてもらうには、どんなふうに扶助を出そうかと考えてみましょう。
少し行き詰ったら、動画サイトなどでいろいろな乗馬クラブのインストラクターなどが実際に乗っているのを見てみるのも効果的です。どうしても自分の「上手くいかない点」に目が行きがちですが、うまくいった場合のイメージを具体的に持つことで「どうするべきか」の答えが見えてくるかもしれません。
まとめ
決められたレッスン時間・頻度の中でより多くを吸収するには、レッスンで得たものを次のレッスンまでにどれくらい自分のものにできるかが大切です。
騎乗中の自分の姿・受けた指摘・良かった点などを記録しておくと、乗馬クラブに行けない日でも自分のタイミングで見直したり、理解するための時間を取ることができるでしょう。
このような工夫で、みなさんも上達への近道を探してみてはいかがでしょうか?