【初心者必見!】乗馬基礎知識
乗馬クラブや観光地等での体験乗馬後に、もっと乗馬を楽しみたい!本格的に乗馬を習いたい!と思われる方、結構多いそうです。
しかし、いざ乗馬を始めようとしても、どのような準備が必要で、どんなことを知っておけば良いのか、最初はわからないことばかりですね。
そこで今回は、乗馬について知っておきたい基礎知識についてまとめました。
服装
初めに、乗馬をおこなう際にどのような服装で騎乗するのかご紹介しましょう。
まずは以下の5種類を準備することをお勧めします。
ヘルメット
乗馬用のヘルメットを用意しましょう。乗馬用のヘルメットには安全規格があります。安全規格を満たしたヘルメットを選びましょう。
キュロット
最初はジーンズなど、乗馬専用ではないズボンを着用しても構いませんが、できれば乗馬専用のキュロットを用意しましょう。キュロットは騎乗中動きやすいように伸縮性があり、強度が強い生地で作られています。また膝からお尻の部分にシリコングリップなどの滑り止めがついているので、安定して乗ることができます。
欧米製のキュロットは股下が長いものが多いので、購入の際は試着してから購入することをお勧めします。
グローブ
乗馬専用のグローブは一般的な手袋や軍手と違い、乗馬をする際に手綱を握る部分に補強がされています。
摩擦による手の火傷や、手の汗によって手綱を握る手が滑ってしまうことを防ぐ役割を果たしています。
冬場のレッスン時には、防寒のはたらきを持つ厚手の生地のものをお勧めします。
ライディングブーツ(乗馬ブーツ)
安全性と機能性の面から、乗馬用のブーツをおすすめします。馬に乗る時や下馬する時、また騎乗中に軽速歩をするときなどに滑りにくくなっています。また騎乗中に馬に接する部分に、余計な装飾がついていないので、馬にストレスがない作りなっています。
乗馬ブーツにはロングブーツとショートブーツがあります。ショートブーツを使用する時にはチャップスと合わせて使用します。初めのうちは、ショートブーツとチャップスを使用する方が扱いやすいでしょう。
ボディプロテクターもしくはエアバッグベスト
乗馬には落馬や馬に蹴られる危険性があります。馬による衝撃からからだを守るためにも、プロテクターは必ず着用して下さい。最近はエアバック着用が必須の乗馬クラブもあります。
上記のうちキュロットやグローブ以外のものであれば、クラブでレンタルすることも可能です。購入する前に色々と試してみることも良いですね。
道具と馬の部位の名前
次に、乗馬で必要な道具類について説明します。
鞍
人が乗馬をする際に馬の背中に置く馬具です。
障害鞍、馬場鞍、総合鞍と異なる形状のものがあり、それぞれの騎乗スタイルによって使い分けます。
馬の背中に鞍を置く前にゼッケンやボアパッドを置き、腹帯を締め馬の体に固定します。
ハミと手綱
ハミは、馬の口の中に噛ませる金属状の棒のことです。拳による扶助を、馬の口への刺激として伝えるはたらきがあります。手綱はハミと騎乗者の拳を繋ぐ紐状の馬具です。左右の方向転換や、停止の指示を馬に伝えることができます。
鞭
鞭は脚や拳などの「主扶助」を補助する「副扶助」として使用します。長さが100~110cmの長鞭と、長さ50~75cm程度の短鞭があります。扱い方によっては馬を興奮させてしまうこともあるので、ある程度騎乗鞍数を重ねた頃に使用することが多いです。初心者には馬への刺激が少ない短鞭がおすすめです。
馬の部位の名前
次に馬の部位の名前についてですが、馬のからだは大きく分けると、頭、首、胴、肢の4つの部位に分けられます。それぞれのパーツを見ていくと、50以上に分けられて細かく名前がついています。
まずは、それぞれの部位ごとに名称を覚えると良いでしょう。
乗り方と降り方
馬への乗り方
初めに、馬に乗る際の順番です。
①まず馬の左肩横に立ちます。
②次に、左手で手綱と馬のタテガミをつかみます。
③左足を鐙にかけ、右足で地面を蹴ると同時に右手で鞍の後橋をつかみ体を持ち上げます。
④右手を前橋へ移し、体を支えながら静かに鞍へ座ります。
⑤最後に右足を鐙へかけます。
馬の降り方
次に馬から降りる際の順番です。
①右鐙から右足を抜きます。
②左手で手綱とたてがみをつかみ、右手は鞍の前橋に置きます。
③右足は馬の尻の上を越えて、右手は後橋に移動させます。
④馬の左側で両足をそろえ、お腹を鞍の上に置き、左鐙をぬいて両足をそろえてゆっくりすべりおります。
このとき手綱は放さないで下さい。
馬に乗るときも降りるときも、上記の一連の作業を素早くおこないます。
慣れてくれば、無意識のうちにできるようになりますよ。
してはいけないこと
草食動物である馬は、本来おとなしく繊細な動物です。
視覚・聴覚がよく発達しており、初めて見るものや急に動くもの、大きな音や聞き慣れない音にとても敏感です。
そのため馬に近づくときは、馬が認識できる場所からゆっくり静かに声をかけます。急に近づいたり、大きなリアクションをしたり、大声を出すのは危険です。
馬の手入れや馬装などで馬のそばに立つときは、指示された位置を守りましょう。馬は反射的に虫を払うために肢を急に動かすことがあるので、後肢の動きには注意が必要です。また馬が怖がるので、馬の正面や後ろに立たないようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
乗馬を始めたばかりの方には、やや多めの情報だったかも知れません。
しかし、騎乗鞍数を重ねていけば、さらに多くの知識を覚えることができます。
焦らずゆっくり覚えていきましょう。