【初心者の方へ聞いてみた】よくある不安

馬はかわいいし、体験乗馬は楽しかったから乗馬を続けていきたい…けど、不安がたくさんという方もいらっしゃるかもしれません。最初はとても不安ですよね。この記事では、一歩を踏み出した初心者のみなさんが抱いている不安について考えてみます。

運動音痴でも大丈夫？

ずばり、運動音痴でも全く問題ありません！乗馬は、乗り手と馬がコミュニケーションをとって、馬に動いてもらうスポーツです。そのため、ほかのスポーツほど、乗り手の体力や筋力は影響しません。全く必要ではないということではありませんが、レッスンでの騎乗を続けていけば、必要な体力や筋力は徐々についてきますので心配ありません。乗馬は老若男女、誰でも分け隔てなく楽しめるスポーツです。

お金がたくさんかかりそう

確かに乗馬はお金のかかるイメージがありますよね。ほかの習い事と同じだと思いますが、かけようと思えば、お金をたくさんかけることもできます。しかし、お金をあまりかけずに楽しむ方法もありますよ。

競技会指向の高いクラブから乗馬を楽しむ指向の高いクラブまで、さまざまなクラブがあり、後者の方が比較的リーズナブルな料金設定をしている印象があります。いろんなクラブに体験乗馬で来場して、雰囲気や指向、料金設定など自分に合っているところを見つけましょう。月にかかる費用については、月会費が1〜2万円、騎乗料金1回につき2,000〜3,000円が相場です。他の習い事と比べても極端に料金が高いという印象はあまりないのではないでしょうか。

ただし、初期投資はある程度、かかります。クラブの入会費は相場の平均が10〜20万円。さらにヘルメット、ブーツ、チャップス、キュロットなどの装具もそろえる必要があります。ネットの乗馬用品店が初心者向けにお手ごろな価格でセット販売をしているので、チェックしてみましょう。

身長・体重や年齢制限はあるの？

引き馬であれば、小さなお子さんでも問題ありません。ただし、1人で騎乗して馬をコントロールする場合には最低110〜130cm以上の身長が必要としているクラブが多いようです。身長の上限に関しては、まれに設けているところもあるようですので、190cm以上ある方は予約時にクラブへ直接、確認することをおすすめします。

一般的に乗り手の体重は、馬体重の20〜30％までと言われています。そのため、体重の上限を80〜100kg程度に設定しているところが多いようです。

乗馬というスポーツそのものに、年齢は関係ありません。しかし、クラブによっては安全面への配慮や所属している馬の種類などの条件によって、引き馬でも最低年齢を設けているところがあります。お子さんの体験乗馬を予約する際には確認しましょう。

馬に蹴られたり落馬する危険性は？

おそらく、初心者のみなさんが一番不安なのは落馬などによるケガや事故ではないでしょうか。突然、馬に蹴られることは、気をつけていればあまりありません。馬には350度の視野がありますが、真後ろの10度だけは見えません。そのため、真後ろに気配があるのに何も見えないと怖がって、蹴ってしまう馬もいます。馬には絶対に後ろから近づかないと覚えておけば、突然、蹴られてしまう危険性はあまり高くはないでしょう。

ただ、このほかに気をつけていただきたいのは、夏の虫が出る時期と裏掘りをするときです。ハエやアブの出てくる時期は、馬が自分のお腹の部分を後肢ではたこうとすることがあります。馬にとっては、虫を払うために軽く肢をあげているだけですが、乗馬は蹄鉄をはいているので当たると結構、痛いです。夏の時期は馬に虫よけスプレーをする予防策もとりつつ、お手入れの際などは馬の様子に気をつけてください。

また、裏掘りの際、肢をあげるのをいやがる馬が肢を振り上げようとするようなアクションを見せることがあります。裏掘りする際にも馬の様子を確認するようにしてください。どうしても肢をあげるのを嫌がる場合は、無理をせずにインストラクターにお任せしちゃいましょう。

落馬に関しては、乗馬を続けるかぎりは残念ながら危険性がゼロとは言えません。乗り手が気をつけていても、馬が大きく転倒すれば、やはり落馬はしてしまいます。

ただし、予防やリスクを低下させることはできます。乗り手がずっと緊張して乗っていると馬に伝わります。その緊張感の中で、何か突発的なことが起きると、馬がオーバーリアクションをとってしまうかもしれません。不運であれば、それが落馬事故につながってしまう可能性も。

乗り手は馬のリーダーですから、馬上では、前を向き、広い視野を持って、リラックスします。視野を広く持つと、たとえ何かあっても、すぐに気づくことができるので、乗り手が余裕を持って冷静に対応できます。まずは「大丈夫だよ」と落ち着いて、優しく声をかけてあげてください。乗り手が一緒にびっくりして大声をあげると、馬はその声にもびっくりしてしまい、やはり落馬事故につながりかねません。最初のころは難しいかもしれませんが、リラックスして常に上体を起こしておくことが大切です。

まとめ

いかがでしたか。初心者の方からよく出る質問や不安点について、説明してみました。クラブの先生も先輩も全員、同じ道を通ってきています。心配なことがあれば、すぐにクラブのスタッフさんや別のお客さんにも聞いてみましょう。きっと色々とアドバイスをくれるはずです。不安を解消して、乗馬を続けてくれる人が増えたら嬉しいです。