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乗馬で猫背が治るかも?

乗馬歴の長い乗り手の方をみると、馬上でも地上でも、姿勢のきれいな方が多いですよね。乗馬をやっていると姿勢がよくなると聞きます。不良姿勢の一つである猫背は、はたして乗馬で治るのでしょうか?猫背になっていないか、チェックする方法も含めて、ご紹介します。

猫背チェックの方法

乗馬で猫背が治るかも?

自分の姿勢があまりよくないことには気づいていても、猫背かどうか、判断するのは難しいですよね。まずは猫背のチェック方法をご紹介します。

足は左右、ぴったり付けてください。そのまま、肩と踵を壁につけて、まっすぐ立ってください。この状態で、体のどこの部分が壁についていますか?

猫背ではない場合、体の以下の部分が壁につきます

後頭部

肩(左右とも)

お尻

さらに、壁と腰の間に手のひらが入るくらいのスペースが空いているのが理想的だとされています。

この方法で分かる不良姿勢とは?

乗馬で猫背が治るかも?

この方法で分かる不良姿勢にはどんなものがあるのでしょうか。詳しく説明します。

猫背

壁に肩と踵を付けるようにまっすぐ立ったのに、後頭部と踵がつかず、腰の部分に手のひらが入るほどのすき間がない場合は猫背であることが多いでしょう。

姿勢を保つための筋肉の衰えが主な原因だと考えられています。お仕事がデスクワークで、長時間、パソコンをお使いになる方、スマートフォンの使用時間が長い方、運動不足の方に多い症状です。

反り腰

後頭部と踵が壁につかないけれど、壁と腰の間にこぶし1つ分くらいのすき間が空いてしまう方は反り腰であると考えられます。

立ち仕事や重量のある荷物を持つことが多い方は腰の筋肉が過剰に働いており、緊張してしまうため、反り腰になりやすいようです。ほかにも、腹筋の弱い方、股関節が硬くなってしまっている方、体重が増えた方、妊婦さん、ヒールの靴をよく履く方にもよくみられるようです。

ストレートネック

後頭部と踵が壁につかないけれど、腰と壁の間に手のひらを入れることができる方はストレートネックであることが多いです。本来、首の骨には緩やかな湾曲が認められるはずですが、ほぼまっすぐになってしまった症状のことをいいます。

うつむく姿勢が長い方に多いようで、パソコンやスマートフォンを長く使用する方にみられます。そのため、「スマホ首」とも呼ばれます。

猫背の方には、ストレートネックの症状を併発されている方も少なくありません。

猫背がもたらす悪影響

乗馬で猫背が治るかも?

それでは、猫背がもたらす悪影響にはどのようなものがあるのでしょうか。

人間の頭部の重量は5キロ前後あります。頸椎(首の骨)に湾曲なカーブがあるため、重たい頭部を支えることができる仕組みになっています。しかし、猫背になってしまうと、頭を肩より前に突き出すストレートネックのような姿勢になってしまい、肩や首に負担がかかり、コリが出てくることも。ストレートネックの症状が悪化すると、頸椎のヘルニアまで発展してしまうこともあります。

正常な背骨には緩いS字が認められますが、猫背になってしまうとS字状ではなくなってしまいます。そのため、腰やその周囲の筋肉の一部に負担がかかってしまい、腰痛に発展してしまうことがあります。

もともと、日本人の体型は欧米人に比べると、体が平べったく、筋肉量も少ないことから、重い頭部を支える負担が大きく、猫背になりやすいと言われています。

乗馬の基本姿勢

乗馬で猫背が治るかも?

乗馬の基本姿勢は、横から見たときに、頭、肩、腰、踵が一直線上にある姿勢のことを言います。猫背の場合、腰が丸まってしまうことが多いため、一直線上に並べるのが難しくなるでしょう。巻き肩になっている方も多いと思いますので、肩甲骨を寄せて、肩と胸を開きましょう。

前後だけでなく、左右もバランスよく、騎座を安定させて乗ります。視線は進行方向に向けて、視野を広く持ちます。

乗馬で猫背は治るのか?

乗馬で猫背が治るかも?

猫背の方は、骨盤を寝かして、鞍の後ろの方に座ってしまう傾向があります。結果的に脚が前に流れてしまって、合図が馬に届きにくくなってしまいます。鐙上げで、坐骨や骨盤が立った状態の騎座の感覚を体に染み付けましょう。脱力して腰を丸めないよう筋肉で腰をサポートするイメージで、体を上に伸ばします。肩の力も常に抜くようにします。

乗馬で猫背が治る可能性もありますが、ある程度の根気と時間が必要になります。毎日、騎乗している方でしたら、姿勢がきれいになる=猫背が治るのも早いかもしれません。しかし、週末ライダーの場合、1ヵ月の騎乗数が少ないため、その分、時間がかかるでしょう。猫背の方は、背筋や腹筋などの筋肉が少ないこともあるので、その筋肉を鍛える時間が必要なことがあるためです。

猫背の解消ストレッチ等の動画もネットにたくさん上がっています。是非、自分のライフスタイルにあったものを見つけて、続けてみてください。乗馬との相乗効果で、体も少しずつ変わってくるはずです。その体の変化を楽しんで、モチベーションに変えていきましょう。

まとめ

いかがでしたか。猫背のまま、騎乗してしまうと、脚が前に流れてしまって、馬になかなか上手く合図が伝わりません。まずは、腰を鞍に立てるイメージで姿勢を作ってみましょう。鏡で確認したり、インストラクターからアドバイスをもらい、乗馬の基本姿勢を体に覚えさせましょう。その姿勢で騎乗を続けることができれば、いつか猫背も解消できるかもしれません。少し時間がかかるかもしれませんが、猫背が解消できれば、日常生活でもたくさんの利点がありますよ。

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