乗馬クラブへ入会!かかる費用は?

乗馬に挑戦してみたいけれど、お金がたくさんかかるイメージがあって一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。そんな方に向けて、乗馬クラブ入会にかかる初期費用や毎月の費用について解説していきます。具体的にかかる金額のイメージがつけば、安心して乗馬を楽しむことができます。
初期費用

乗馬クラブに入会する場合、入会費が必要になるクラブが多いでしょう。一般に入会金の相場は10万〜30万円程度であると言われていますが、100万円を超える入会金が必要なクラブも存在します。入会金はクラブの方向性や施設の充実さによってかなりばらつきがあります。
例えば、本格的に競技をしたい方と馬に楽しく乗れたらOKの方だと入会するクラブが違うはずです。基本的に入会金は前者の本格的に競技に進みたい方向けのクラブの方が割高になると考えられます。このようなクラブにはさまざまな競技をこなせる馬が入厩しており、施設も充実しているでしょう。そのため、どうしても入会金が高くなる傾向にあります。乗馬を楽しめればOKな方の場合、高額な競技馬のいるクラブに入会しないでも、満足のいく乗馬ライフを送ることができでしょう。外乗中心で乗馬を楽しみたいのであれば、クラブに入会しなくても楽しめるかもしれません。
入会金は一定の期間が過ぎると返金されないことが多いため、クラブの見極めがとても大切です。乗馬を続けていくなかで、気持ちや方向性が少しずつ変わっていってしまう可能性はありますが、ある程度、考えてから入会を決めるようにおすすめしたいです。大きいところでは、ブリティッシュがいいのかウェスタンがいいのか、細かい部分では競技会に出てみたいのか、趣味として楽しみたいのかといったことを考えて、自分に合っていそうなクラブに体験乗馬に行ってみましょう。初期費用については、体験乗馬の際にしっかりと確認をして、納得した状態で入会を検討してください。
毎月の費用

入会した場合、毎月かかる費用には、まず月会費があります。1万円〜2万円ほどの乗馬クラブが多いようです。月会費ではなく、年会費が必要になる乗馬クラブもあります。会費に騎乗料が含まれているクラブもあれば、別に支払いが必要になるクラブもありますので、入会を検討しているクラブの料金システムをきちんと確認しましょう。基本的には、会員になるとビジター料金(1鞍ずつ支払う騎乗料金)よりも安く騎乗ができるよう設定してあり、たくさん騎乗したい方にはお得な料金システムになっています。
料金システムを確認したうえで、1ヵ月で何鞍以上騎乗したら、ビジター料金で騎乗するより会員になった方がお得なのかも把握しておきましょう。例えば、入会費が10万円で、ビジター料金が1回5,000円、月会費が1万円のクラブの場合を例にしてみます。このクラブで会員になると1年目に支払うのは10万円(入会費)+12万円(1万円×12か月分)=22万円。22万円を5000円で割ると44回。年に45鞍以上騎乗するのであれば、会員になった方がお得になることが分かります。つまり、月に4鞍以上騎乗し、1年以上続けられれば会員の方が割安だということになります。さらに2年目は入会金が不要のため、12万円÷5,000円=24となり、2年目以降は毎月平均で2鞍以上騎乗するのであれば、会員になった方がお得だということになります。
ちなみに筆者の通うクラブには会員制度がなく、ビジター料金しかありません。仕事の状況によって、毎月通える回数にバラツキのありそうな方にはビジター料金しかないクラブに通うのも一つの手かもしれません。
その他の費用

そのほかにかかる費用として傷害保険の保険料があります。クラブで傷害保険を販売している場合もありますが、個人で加入している方も多いでしょう。クラブで騎乗1鞍ごと(もしくは騎乗日ごと)に保険に加入する場合は200円〜300円程度であることが多いようです。個人で傷害保険に入る場合は、年間保険料が数千円~数万円と補償内容によって大きく変わります。例えば、乗馬中の事故で怪我や入院をした場合の収入保障を付ければ、保険料が高くなるでしょう。すでに加入している保険の補償にケガによるものが含まれており、新たに加入する必要がない可能性もありますので、必ずチェックしましょう。クラブ側でスポーツ安全協会の保険加入手続きを請け負ってくれる場合、安い料率で保険をかけることもできます。
ほかにも乗り手の装具の費用がかかります。ヘルメットやブーツなどはレンタルできるところもありますが、乗馬を続けるのであれば、自分の頭や体に合っているものを購入することをおすすめします。ヘルメット、プロテクター、キュロット、ブーツ、グローブがあれば、最初は十分です。
こういった装具をセットにしてビギナーセットとして販売している乗馬用品店もあり、バラバラで購入するよりお得に入手できます。セットになっている装具の内容や素材によっても値段は違いますが、2万円くらいから販売されています。グローブやキュロットは消耗品でもあるので、ある程度のタイミングで買い替えが必要になることも念頭に入れておきましょう。
また、自分の鞍を持っている会員さんのためにロッカーを有料で貸し出しているクラブもあります。1ヵ月で数千円ほどのところが多いようです。
自馬を預託する方には預託料も発生します。預託料は飼葉代と馬房代などを含めたもので、相場は10万円~20万円ほど。新規で預託する場合は入厩料がかかるクラブもあります。サプリメント、治療費、装蹄料、飼葉桶や水桶、引き手などは別料金になっている場合が多いのでクラブに確認しましょう。
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まとめ
今回は乗馬クラブに入会するときにかかる費用についてご紹介しました。クラブの指導方針によって、入会費やレッスン代に大きな違いがあります。初期費用も数万円ですむクラブから100万円以上かかるとクラブまでさまざま。自分の方向性や予算に合ったクラブを見つけて、長く乗馬を楽しんでいただきたいです。