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子どもと一緒に楽しむ乗馬

お子さんの習い事のバリエーションが増えてきた昨今、選択肢のひとつとして乗馬を加えてみるのはいかがでしょうか。
記憶に新しいパリオリンピック2024の総合馬術団体では、日本代表チームが銅メダルを獲得し、乗馬への興味関心も高まってきています。
馬のかっこよさ、背筋がスッと伸びた選手の凛々しい姿、人馬一体の美しいコンビネーションなど、惹かれる要素は盛りだくさん。

お子さんだけではなく、親子で乗馬を楽しむのもいいですね。
ただ「気軽にできなさそう。」「長く続けられるのだろうか。」と二の足を踏む方も多くいらっしゃると思います。

そこで、これから乗馬を始める方が気になりそうなことも含め、「お子さんと一緒に楽しむ乗馬」というテーマを簡潔にまとめたので参考にしてみてください。

子どものための乗馬教室の選び方

子どもと一緒に楽しむ乗馬

乗馬を始めるとなったら、まずはレッスンを受けられる乗馬クラブを探しますよね。
その際のポイントをいくつか挙げておきましょう。

家から通えるか否か

乗馬を習い事にすることが決まったら、乗馬クラブへ定期的に通うことになります。
そこで重要なのが家から通える距離にあること。
「お子さんがひとりで通えるか」「駅からのアクセスはどうか」「車での送迎は可能なのか」などは、事前にしっかりと確認しておきたいところです。
クラブが送迎をしてくれる場合もあるので問い合わせてみるとよいでしょう。

対象年齢の確認

次は乗馬クラブの対象年齢をチェックしてください。クラブによって乗馬が可能な年齢が異なります。
お子さんの年齢に合わせて通えるところを探しましょう。

乗馬にかかる費用

まず初期費用としてかかるのは入会金、最初に揃えてしまうなら人装品(ウェアやヘルメット、ブーツなど)代。
そして毎月かかるものとして、月会費、騎乗料、レッスン料(ひと鞍)、別途指導料、保険料などがあります。
それぞれの価格の違いや、これらを組み合わせた各乗馬クラブのシステムによってランニングコストが変わってきます。
チケット制を導入していたり、一般会員価格とは別に子ども価格があったり、家族会員価格が設けられているケースもありますよ。また家からクラブまで距離がある場合、意外と無視できない出費になる交通費も忘れずに。

レッスンの内容

乗馬クラブごとに特色はさまざまで「馬に乗ることを楽しむ」「ライセンス取得を目指す」といったようにレッスン内容が違ってきます。お子さんと相談してどのようなレッスンがよいのか検討しましょう。
気になるクラブがみつかったら乗馬体験に行ってみるのがおすすめ。クラブの雰囲気も感じられますし、お子さんの反応を見ることもできます。

子どもに乗馬を習わせる際の注意点

子どもと一緒に楽しむ乗馬

上記のポイントをクリアして乗馬クラブの目星をつけても、一番気になるのは安全面でしょう。
最も危険なのは落馬です。ヘルメットやプロテクターなどで怪我に備え、無理せずお子さんのレベルに合ったレッスンを受けるようにしましょう。
ほとんどのクラブでスポーツ保険の加入を義務付けていたり、推奨しています。クラブで保険が加入できないときには、個人で掛けられるスポーツ保険に入っておくとより安心です。

親子で楽しむ乗馬のすすめ

子どもと一緒に楽しむ乗馬

「子どもの習い事に付き添っているうちに、自分も馬に乗ってみたくなった。」
「以前から乗馬が気になっていて、子どもが習うのをきっかけに自分も始めたい。」
近年では親子で乗馬を楽しんでいるという方も多くなってきたそうです。
乗馬は幅広い年代で楽しめるアウトドアスポーツ。親子で乗馬を習えばコミュニケーションの機会が増えますし、馬という共通言語で違う年代の友達ができるかもしれません。

乗馬クラブは自然豊かな場所にあることが多いので、馬の背に乗って四季折々自然の景色を感じられるのも魅力のひとつですね。

またホースセラピーというリハビリの手法があるとおり、馬のぬくもりや乗馬の規則正しい揺れにはリラックス効果があると言われ、心理的な癒し効果が期待できそうです。
身体的には普段使わない筋肉を刺激したり、体幹やバランス感覚が養われたり、正しい姿勢が身についたりと、大人子ども問わずうれしいメリットがあります。

乗馬を通じて育まれるもの

子どもと一緒に楽しむ乗馬

乗馬とは馬とのコミュニケーションがとても大切なスポーツです。言葉を話さない馬と信頼関係を築くためには、気持ちを読み取る思いやりの心が必要不可欠。単純に馬に乗るだけではなく、馬をいたわりながらお世話をし、密な触れ合いを通して初めて心を通わせることができるのです。
幼いころから馬と触れ合うことで生き物との接し方や命の大切さを学べるので、人間力の向上にも役立つでしょう。

そしてただ楽しく乗っているだけに見える乗馬ですが、馬とのバランスを取りつつ、知らぬ間に全身の筋肉を動かしている有酸素運動。実はけっこうな運動量なのです。楽しみながら、馬に乗るための筋力やバランス感覚を身につけられます。

乗馬クラブでは馬に乗ってゆっくりと歩くところから始めるコースがほとんどなので、運動が苦手というお子さんでも本人のペースに合わせて少しずつ上達していけますよ。
一緒にクラブへ通えば、お子さんがたくましく成長する姿を目の当たりにできるかもしれません。

まとめ

お子さんが乗馬に興味を持ったのなら、とりあえず乗馬体験からスタートしてみてください。
動物とのふれあい、とりわけペットとしてはなかなかお迎えが難しい馬とのふれあいはとても貴重な体験です。

お子さんに乗馬を習わせるか迷っている方、自分自身も乗馬に興味がある方、親子で共通の習い事をしたい方。そんな方々の疑問を少しでも取り除き、軽く背中を押すことができたのならば幸いです。
それこそ障害馬術よろしく、障害物を飛び越えるイメージで乗馬の世界へ足を踏み入れてはいかがでしょうか。

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