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【やっぱり高額?】サラブレッドの購入について

日頃乗馬としてお世話になっているサラブレッドですが、元々は競走馬として競馬場で走っていた馬がほとんどです。

ところで、サラブレッドを個人で購入することは可能なのでしょうか?
今回は、サラブレッドの購入先や価格などについてまとめました。

どこで購入できるの?

【やっぱり高額?】サラブレッドの購入について

サラブレッドを購入する場合、主に2つの方法があります。

庭先取引と競り市といわれる市場(セール)です。

庭先取引

庭先取引とは馬の生産者と馬主が直接取引をおこなう方法で、両者間で価格交渉の上売買します。

売り手である生産者にとっては確実に購入してもらえ、また馬主は欲しい馬を購入することができるというメリットがありますが、双方の人間関係が構築されていることが前提となることが多いです。

そのため庭先取引では、新規参入した馬主が突然牧場を訪れて希望の馬を購入することは難しく、生産者と取引のある馬主の紹介が必要なこともあります。

競り

もう一つの購入方法に、「競り」があります。

以前は庭先取引で売れ残った馬が競りに上場することが多かったのですが、1998年に日本競走馬協会が主催する競り市である『セレクトセール』が始まりました。これにより、新規の馬主も欲しい馬を購入するチャンスが増えることになりました。

競りには、事前に購買者登録をした馬主が参加できます。馬主資格のない人は参加できません。

下表は、全国で開催されている競り市についてまとめたものです。

開催時期   セリ市の名称セリにかけられる馬の年齢  開催場所
1月下旬JS冬季繁殖馬セール(繁殖牝馬)JBBA北海道市場
4月下旬JRAブリーズアップセール2歳馬JRA中山競馬場
5月中旬千葉サラブレッドセール2歳馬船橋競馬場
5月下旬HBAトレーニングセール2歳馬JRA札幌競馬場
6月中旬九州1歳市場1歳馬JBBA九州種馬場
7月上旬八戸市場1歳馬八戸家畜市場
7月上旬セレクトセール当歳(0歳)馬、1歳馬ノーザンホースパーク
7月下旬セレクションセール1歳馬JBBA北海道市場
8月下旬サマーセール1歳馬JBBA北海道市場
9月中旬セプテンバーセール1歳馬JBBA北海道市場
10月中旬オータムセール1歳馬JBBA北海道市場
10月下旬ノーザンファームミックスセール(繁殖牝馬)ノーザンホースパーク
10月下旬JS秋季繁殖馬セール(繁殖牝馬)JBBA北海道市場

競りにかけられるサラブレッドは0歳~2歳馬で、競走馬を引退した繁殖牝馬専門の競り市も開催されています。
日本最大の馬産地である北海道を中心に、青森県や千葉県、九州でも開催されています。

競りは入札によっておこなわれ、各馬ごとに最高価格を入札した馬主に売買されます。

平均価格

【やっぱり高額?】サラブレッドの購入について

次にサラブレッドの平均価格についてですが、2023年に国内のサラブレッド市場で取り引きされた馬の頭数は2818頭おり、その平均価格は約1910万円でした。
億を超える価格の馬がいる一方で、数十万円で落札される馬もいたりと、価格は馬ごとに様々です。

競りは0円からスタートするのではありません。各馬毎にリザーブと呼ばれる価格が設定されます。これは最低落札価格です。販売者は、リザーブ価格よりも低い価格では馬を売りません。

もしもリザーブ価格よりも低い希望価格しかつかなかった場合は、「主取り」といって生産者は馬を売らずに連れて帰ります。

リザーブ価格は、その馬の血統が大きく影響しますが、競りに出すまでの様々な経費を踏まえた価格となります。

サラブレッドでも血統が悪い場合、競走馬ではなく乗用馬として販売されることもあります。その場合は、およそ30万~50万円程度の価格で売買されることが一般的です。

歴代最高価格

【やっぱり高額?】サラブレッドの購入について

競り市では入札制によって価格が決まるため、最高額は決まっていません。そのため、億を超える価格の馬も毎年複数頭います。
血統が優れている超良血の子馬や牧場での評価が高い馬は、複数の馬主が競って入札するため高額で落札されます。

現在日本で最も規模が大きな競り市は、北海道で開催されるセレクトセールで、落札価格が億を越える馬が多数取引されています。

歴代落札価格ランキング(税込価格)の上位5位までを以下に載せておきます。これらはすべてセレクトセールにおいて落札された馬です。

1位  デルフィニアIIの2023 (牡)    6億4900万円 
2位  ディナシー(牝)         6億3000万円 
3位  アドマイヤビルゴ (牡)     6億2640万円 
4位  コンヴィクションIIの2023 (牡)5億7200万円 
5位  ショウナンアデイブ (牡)          5億6100万円 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、サラブレッドの購入についてまとめました。

サラブレッドを購入する場合、基本的に馬主資格を持っている人が競りで購入することが一般的です。

歴代最高落札額のデルフィニアIIの2023は、2024年開催のセレクトセールで落札された馬です。1年後には、競走馬としてデビューしていることでしょう。

億を超える価格で売買されているサラブレッドの活躍を、今後も是非注目していきたいですね。

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