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外乗のメリットとデメリット

外乗(がいじょう)とは、馬場ではなく野原や河原など自然の中で乗馬を楽しむことをいいます。外乗は、普段と違う環境で馬に乗れるチャンス!しかし、メリットだけでなくデメリットもあるので注意が必要です。今回の記事では、外乗のメリットとデメリットについてそれぞれ詳しく解説していきます!

メリット:開放感のある自然を楽しめる

外乗のメリットとデメリット

外乗の良い所といえば、大好きな馬と一緒に自然のなかを散策できることです。外乗をしたことがない方も「どんなかんじなのかな」と想像しながら読んでみてくださいね。

馬といろいろな場所にでかけよう!

乗馬クラブだけでなく観光地での体験乗馬でも外乗を楽しめる場合があります。厩舎がある場所により、川のそばを歩いてせせらぎに癒されたり、広い草原で馬とともに風を切ったりとさまざまな楽しみ方ができるでしょう。

また、海が近い厩舎では砂浜を歩くほか、馬で海に入ることができる場合もあります。もし、出かけた先で外乗を予定している場合には、どのような環境でどんな内容の外乗が楽しめるのかしっかりチェックしておきましょう。

馬も開放的な気持ちになる!?

観光乗馬で普段から外乗をたくさんこなしている馬は、自然の中でも落ち着いていることが多いもの。しかし、乗馬クラブの馬のなかには、馬場から外に出ると人間と同様に開放的な気持ちになる馬も多いようです。

馬も自然の中でリフレッシュできているのは良いことですが、気持ちがよくて普段より活発になる馬もいるので要注意。地形自体が平坦でも、馬が急に動いた場合に対応できるようにしておきましょう。

メリット:乗馬自体を純粋に楽しめる

外乗のメリットとデメリット

乗馬のレッスンでは、新しいことをおぼえたりできていないことを指摘されたりと「技術面のことで頭がいっぱい…」という方もいるでしょう。そんなとき、ちょっと頭を休めて外乗に出ることで、純粋に乗馬を楽しむ気持ちを思い出してみませんか?

練習に行き詰ったときのリフレッシュに

馬に乗りたい!と思って乗馬を始めた方や、もっとうまくなりたい!と日々練習している皆さんは、きっと乗馬が好きなはず。しかし、好きなことでも練習に行き詰まると苦痛に感じてしまうかもしれません。

歩度を詰める・伸ばす・手前を合わせる・障害物をうまく飛ぶ・正しい歩様をサッと出す…。外乗をしているあいだは、こうした難しいことは一旦置いておいて、馬と一緒に身体を動かすことを楽しんでみましょう。

気持ちがリフレッシュすれば、行き詰りがちだったレッスンにも良い影響があるかもしれませんよ。

馬の様子をよく観察してみよう

技術的な部分を置いておくかわりに、外乗をしているあいだは普段以上に馬の様子をよく観察してみましょう。

普段は気づかなかった馬の動きの癖や、馬が何に注意を払っているのかなどを知るチャンスになるかもしれません。馬のことを知ると、普段のレッスンでも馬がどう動こうとしているのか考えやすくなるはずです。

デメリット:レベルや状況でコースが決められる

外乗のメリットとデメリット

外乗にはインストラクターが同行することが多いでしょう。しかし、その場合でも騎乗者のレベルにより行き先が制限されることがあります。

そのため、ときには「物足りない」「難しいコースにも挑戦したい」と感じるかもしれません。楽しむことと安全性のバランスを、どのように考えたらよいのでしょうか?

安全を第一に考えよう

外乗は、馬場でのレッスンと異なりトラブルがあってもすぐに厩舎に戻ったり、スタッフが駆けつけることができません。また、自然環境の中では馬場よりもリスクの予測が難しく、予期せぬトラブルが起こる可能性もあります。

そのため、外乗では騎乗者のレベルや当日の天候なども加味した上で、十分に安全が確保される距離・難易度のコースを選択する必要があります。

今回はレベルに合わせたコースを選ばざるを得ないことをデメリットとして紹介しますが「自然の中で安全に馬との時間を楽しめる」と考えれば、自分のレベルにあったコースを選択できることはメリットと捉えることもできるでしょう。

「こんな場所にもいきたい」が新たな目標に

騎乗のレベルが上がったり、馬の扱いに慣れてくれば選択できるコースのバリエーションは広がります。

もし「物足りない」と感じる方は「早くこんなコースにも行けるようになりたい」と具体的に想定してみましょう。新たな目標ができて、乗馬のモチベーションも上がりそうですね。

デメリット:天候に左右されやすい

外乗のメリットとデメリット

外乗では自然を満喫できる一方で、気温・天候など環境の影響を受けやすいことがデメリットとなります。

天候や気温によっては、外乗を中断しなければならないこともありますが、そうならないためにはどのようなポイントがあるのでしょうか?

外乗に行く前に天候をチェック

楽しみにしていた外乗が中止になるのは残念ですが、無理に外乗に出れば騎乗者だけでなく馬の体調不良や事故に繋がることも。こうした事態を避けるため、天気予報などは要チェック。さらに、インストラクターとも相談しながら無理のない予定を立てましょう。

なお、馬の中にはひどい荒天でなくとも、風や雨の音をとても気にする馬もいます。騎乗者が「天気は大丈夫!」と思っても、今日一緒に出かける馬の性格や特徴も加味して外乗の可否やコースを決めたいですね。

気候に合わせてウェアの選択を

外乗の前には天候だけでなく気候のチェックも必要です。気候に合わせて寒さ・暑さ対策をすることで、より外乗を楽しめるでしょう。寒くなりそうな日には厚手のアウター、風が強まりそうな日には風を通さない生地のウェアなどがオススメですよ。

また、暑い時期にはツバが長めのヘルメットをかぶったり、通気性や日焼け対策を考慮した服装で外乗に臨みたいですね。

まとめ

外乗は普段のレッスンとは異なり、馬との時間や開放的な環境を楽しみたいときにぴったりです。しかし、環境の整った馬場ではなく変化に富む自然の中で騎乗することにはリスクも伴います。地形や天候・気候を事前にしっかりチェックして、馬との外乗を思い切り楽しみましょう!

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